蒸し暑く、汗をかきやすい夏。肌のベタつきや汗はメイクの大敵です。せっかく朝きちんとメイクをしても、外に出たとたんに汗でドロドロ…ということも。

夏場のメイクは崩れにくいベースづくりがとても大切。 暑い季節ならではのコツをおさえて、汗に負けないメイクしたての肌をキープしましょう。

■メイクの前に保湿&毛穴引き締め
汗でベタつく夏の肌は、表面は潤っているように見えますが、紫外線やエアコンの影響で内側は意外と乾燥しています。

乾燥した肌は、それ以上の水分蒸発を防ぐため、皮脂を分泌して表面をコーティングしようとします。肌がベタつくからといって保湿を怠ると、それが余計に皮脂分泌量を増やし、メイク崩れのもとに。

メイク前には化粧水や乳液でしっかりと保湿を心がけましょう。 乳液やクリームは乾燥しやすい口元や目元からなじませ、ベタつきがちなTゾーンは最後に薄くつけるようにすると、メイク後の皮脂崩れをおさえることができます。

また、毛穴が引き締まっていると皮脂が出にくくなります。 化粧水は冷蔵庫で冷やしてから使うのがおすすめ。余裕がある週末などは、冷やしたシートマスクを使うのもよいでしょう。

■下地づくりは手早さが命!
下地は、乳液やクリームがしっかり浸透するのを待ってから塗ります。 毛穴引き締め効果をうたったものや冷感タイプの下地を使うのもおすすめです。顔の中心から外側へ向けて、手早く塗っていくようにしましょう。

UVカット効果のある下地も多く市販されていますが、屋外での予定があるときには下地の後に日焼け止めを塗っておきましょう。

ファンデーションをつけるのは、下地が完全に乾いてベタつかなくなってから。 水分をしっかり飛ばすことで、ファンデーションが肌に定着してメイクが崩れにくくなります。

■ファンデのコツは密着度アップ
ファンデーションはUVカット効果があるものがおすすめ。リキッドでもパウダーでもどちらでもOKです。汗などの水分に強いウォータープルーフタイプを使うのもよいでしょう。

ファンデーションは、下地と同様、顔の中心から外側に向けて伸ばしていきます。 このとき気をつけるのが、厚塗りにならないようにすること。

ファンデーションには油分が含まれているので、重ねすぎるとメイク崩れの原因になります。目や口のまわり、小鼻周辺などの崩れやすい部分は、特に薄付きを心がけましょう。

ファンデーションを塗った後は、何もつけていないスポンジで顔全体を軽く叩くようにして、肌にしっかり密着させます。こうすることで余分な油分が取り除かれ、肌にツヤ感も生まれます。

仕上げに、フェイスパウダー(ルースパウダー)を顔全体にのせれば、汗や皮脂に負けないベースメイクの完成です。

メイク直しをする場合は一度クレンジングをしてファンデーションをつけ直すのがベスト。

でも、外出先でそんな時間のないときは、シートタイプのメイク落としで気になる部分だけメイクオフし、コンシーラーを叩きこむようにして整えるようにしましょう。
(加藤 朋実)

この記事を書いたコラムニスト

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