前回に引き続き、パート2と題してこの秋冬のトレンドをリサーチしております。
まだ続くのか?!と炎天下の下、秋の風が待ち遠しい....
先走るおしゃれ心はリサーチに向けましょう!

アーバンミリタリー
どの年も秋の始まりは迷彩柄やカーキを基調としたミリタリーアイテムが多い。
今年のミリタリーは今までとは一風違う都会的で洗礼されたミリタリーが主流になる。
例えばAlexander Wang (アレキサンダーワン)は本来のミリタリーファッションにはない光沢感や艶のある素材をベースに両胸のポケットや、まくりあげた袖の雰囲気、迷彩柄をおもわせるオパール加工の柄を発表している。


NICHOLAS K(ニコラス ケー)は”緩さ”をドレーピングによって表現したようなルックが多く見られた。
気の抜けたミリタリー感がソフトで女性らしく都会的に見える。
ボリュームをトップにもってゆき、ボトムは裾をキュッと細くしたシルエットのバランスがスタイルアップされる秘訣。


バイカールック
久しぶりにバイカールックをコレクションで目にする。
ガチガチのバイカーではなく、カジュアルよりだったりディテールとしての取り入れ方だったりとスタイリングとして取り入れるのが今年風。

ALTUZARRA (アルトゥザラ)のバイカールックはディテールにバイカー要素を感じさせるレイヤードで表現されている。
スタイリングの中にポイントでライダースを取り入れたり、テーラードジャケットの肩の部分にライダースディテールを加えるなど独自の表現方法が面白い。


3.1 Phillip Lim(3.1フィリップリム)はカジュアルなバイカーファッションのラインナップ。
日本語テーマの「SONOMAMA」というように、気を張りすぎない自由きままな60年代を背景にした女性像をおもわせるシルエットやスタイリングだ。


セットアップの新提案
ハイファッションではちょくちょく見ていたセットアップのスタイリングがストリートでもやっと、とりあげられるタイミングがきたか...と思わせるくらい上下セットアップを打ち出しているブランド数が多い。

MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)は”おしゃれなパジャマルック”と呼びたくなるようなセットアップをみせた。
パジャマルックは春から見られていたが浸透してきたのか、こんな光沢感のなるオータムカラーがとても今の気分に馴染んで見える。


Boy. by Band of Outsiders(ボーイ バイ バンドオブアウトサイダーズ)からもセットアップが見られた。
ミドル丈のジャケットに膝丈スカートを合わせたセットアップ。
チェック柄やモノトーンボーダー柄は日本人でも取り入れやすく参考になるルック。帽子やファー小物をアクセントに取り入れると更に着やすさのポイントになる。


構築的な美フォルム
素材の良さが引き立つ構築的なフォルムは色彩も同時に際立たせる。
女性らしく強さを強調するデザインをワードローブにプラスして。

J.W. ANDERSON(J.W. アンダーソン)はモノトーン1色で構築的にフォルムで遊んだワンピースが印象的だった。ドローストリングのアシンメトリーなディテールや断ち切りのボンディング素材でポケットをつけていたり、遊び心あふれるラインナップだ。


ラフ・シモンズが手がけるChristian Dior(クリスチャン・ディオール)はムッシュ・ディーオールが愛した赤を象徴するドレスコートが美しい。
クチュール感漂うシルエット、ディテールはブランドのアイデンティティを再認識させられるものだった。


一癖あるハウンドトゥース(千鳥格子)
グレーンチェックに引き続きこちらも秋冬に必携のキーパターン。
今年はベーシックなものではなく、一癖遊びを加えた千鳥格子が気になるところ...
Michael Kors (マイケル コース)はシーズンカラーのロイヤルブルーとブラックでハウンドトゥースを表現。
シークイン(スパンコール)の煌めきを更にのせたデザインはストロングウーマンを思わせる都会的なデザインだった。マイケルコースからは上記のトレンドのセットアップやミリタリールックも多く見られた。


COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)は造形的なフォルムにハウンドトゥースを用いて型破りなルックを発表。
デコラティブでどんな構造になっているのかとても気になるパターン展開。
曲がりくねったコブのようなディテールと袖口、ウエストのシャープなシルエットのバランスが絶妙的。
流石アヴァンギャルド健在です。



気になるトレンドをおさえながら賢いお買い物を楽しみましょう☆
次回もまだまだトレンドリサーチしていきます!

 

全画像:スタイルドットコム

この記事を書いたコラムニスト

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