ショッピングの際、みなさんは何を重視して服を選んでいますか? 色やデザイン、価格はもちろん重要ですが、大人女子はぜひ素材や生地にもこだわりたいもの。


素材にこだわると見た目のオシャレ感もグッとアップしますし、それぞれの素材のもつ特徴を把握して、季節にあわせて使いわけることで、心地良く服を着ることができます。

■秋冬に活躍する素材、生地は?
基本的に夏は吸湿性、放湿性にすぐれ、見た目も軽やかで涼やかな生地、さらにいえば洗濯に強いものが重宝します。夏向けの素材、生地としては麻、レーヨン、シフォン、クレープなどがあります。

一方だんだん寒くなるこれからの季節は、保温性に優れ、ある程度の重厚感のある生地のものが、見た目からも季節感を演出してくれます。秋冬の服(特にアウター)は春夏ものに比べると消耗品ではないので、ある程度長持ちする丈夫さも重要ですね。

秋冬に使われる素材は見た目に個性が出やすいので、自分にあったものを取り入れることでオシャレに演出することができます。秋らしさの出るオシャレな素材、生地はこちら。

・ウール…暖かく、シワになりにくいのも◎。ざっくりニットなどが定番。
・コーデュロイ…保温性が高く丈夫。パンツやスカートに取り入れるとかわいい。
・ベルベット…見た目にきちんと感が出るオシャレ素材でありながら、丈夫で維持が楽。
・ツイード…とにかく丈夫。固くなりすぎないお仕事服として重宝しそうです。

■秋本番手前、季節の変わり目には
秋本番になってきたら、これらの素材や生地は大活躍まちがいなしですが、夏と秋の境目のまだ暑さの残る9月10月は、夏のような軽やかさ、涼しさ感のある素材の生地の服で、色やプリントで秋らしさを出すようにしましょう。

秋らしさの出る色の定番はベージュやパープル、ボルドー、ブラウンですが、今年の秋冬はブルーや、淡い色合いのものもトレンドのようです。柄でも十分に秋らしさを演出することができますね。

トレンドの、タータンチェックをはじめとする英国風のチェックやペンシルストライプ、千鳥格子なども良いですし、アニマル柄や、ペイズリー柄も秋らしさを演出できます。

■1年中使える素材
特に季節を選ばず、通年利用するのに適した素材として、シルクや綿、ポリエステルなどがあります。シルクは肌触りがよく高級感があるので、よそ行きの服としてブラウスなどを1枚持っていると使えます。綿は私たちに最も身近な繊維ですね。肌触りがよく丈夫で扱いやすいです。

日本で最も多く生産されている合成繊維であるポリエステルは、型崩れしにくく丈夫、しわにもなりにくく、乾きが早い、と優秀な繊維です。綿とポリエステルはカジュアルな装いに適した素材で実用性は抜群なので、Tシャツや部屋着などハードに気倒す予定の服は、綿かポリエステルのものを選ぶと重宝します。

用途や季節にあわせた素材、生地を選ぶことで保管もしやすくなり、服を長持ちさせることもできます。素材や生地にも注目して、よりオシャレで快適なファッションライフを楽しみましょう!


(金沢霞)

この記事を書いたコラムニスト

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