食事のときに、カロリーではなく糖質を意識する「糖質コントロールダイエット」。

これまで2本の記事では、何を食べるかを説明してきました。

 

今回は、それらをどの順番で食べるか、というお話です。

 

 

何を食べるかと同じくらい、食べる順番が大切だそう。

そこで、内科医の関由佳先生が考案したのは、「1.野菜、2.お肉・魚類、3.ごはん類」という順番です。

1. まずは食物繊維が豊富な「野菜」から

一番目に食べるのは、野菜。野菜に多く含まれる食物繊維には、あとから摂る糖質の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果があるそう。

また、最初にある程度の量の野菜を食べておくと、噛むことや胃に食べ物が入ることで満腹感が高まり、食べ過ぎを防ぐこともできるのだとか。ここでしっかり野菜を噛んで食べることが大切なのですね。

 

2. 次にダイエットに大切なタンパク質を(肉・魚など)

二番目に食べるのは、タンパク質の豊富なお肉や魚類。

こうしてごはん類を最後にするのがポイントです。

タンパク質は、筋肉や組織をつくる大切な栄養素。

ダイエット中でもしっかり摂りましょう。

お肉や魚類に含まれるタンパク質は、ごはん類より消化に時間がかかるので、しっかり摂ることによって空腹を感じにくくなるメリットがあるうえに、満腹感を高めるホルモンを分泌させる働きもあります。

3. ごはん類は必ず最後!

最後に食べるのは、ごはん類。

先に野菜やお肉・魚類でおなかを満たしているので、ごはん類の量は少なめでも満足できそうですね。

ただ、ごはん類に豊富な糖質を摂ると、血糖値(血液に溶け込んでいるブドウ糖の濃度)が上がります。

この上昇をゆるやかにするのが、「糖質コントロールダイエット」の大切なポイントです。

そのために、ごはん類は最後に食べましょう。

 

この順番、どうしておすすめ?

こういった順番で食べるのは、血糖値の上がり方をゆるやかにするためです。

 

では、なぜ血糖値の上がり方をゆるやかにする必要があるのでしょうか。

それは、血糖値が上がると、ブドウ糖を細胞内に取り込む「インスリン」というホルモンが膵臓から分泌されるからです。

吸収されたブドウ糖はエネルギー源として使われますが、余った糖は脂肪として長期保存されてしまうので、肥満につながってしまいます。

ダイエットするためには、ブドウ糖が吸収されるのを防がなければいけません。

そのためにはインスリンの分泌を抑える必要があるので、血糖値の上がり方をゆるやかにする工夫をしているのです。

 

おわりに

このように、「糖質コントロールダイエット」の最大のポイントは、糖質の摂り方。

最後に食べるごはん類も、へるしごはんのように糖質が36%オフされているものなら、さらに糖質を抑えることができますね。

また、野菜のおかずが少なめになった日のために、へるしごはんを用意しておくのも便利。

レンジで手軽に食べられるうえ、1食パックの食べ切りサイズというのも嬉しいですね。

糖質の量はもちろん、摂り方に注意するために、今日から食べる順番を工夫してみましょう。

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前回までに紹介した記事をまとめて見ることができ、これから公開される記事もアクセスすることができます。

ぜひチェックしてみてくださいね。

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関由佳さんプロフィール

内科認定医、アンチエイジングアドバイザー、野菜ソムリエ
ブログ Dr.Yukaのゆるゆるバランスダイエット

内科医として勤務する傍ら、若い女性やメタボ対策の男性へのダイエット外来も行っている。

料理が趣味で、ひとり暮らしの女子向けのレシピや低糖質ダイエットのレシピが得意。

著書に、『ゆるゆる糖質オフダイエット』がある。

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