イタリアでしか食べられない!フォカッチャ・レッコのお祭り
フォカッチャ・レッコはイタリアの「レッコ」という町でしか食べられない特産品。イタリアに旅行に来たら少し足を伸ばして、本場の味を楽しんでみてください!
レッコは、「リグーリア州の郷土料理の首都」とも称されるほど、美味しいレシピを生み出してきました。
パンソーティと呼ばれる詰め物のパスタや、クルミソースなどなどが挙げられますが、中でも飛び切り有名なのがフォカッチャ・コン・イル・フォルマッジョ・ディ・レッコと呼ばれる物で、I.G.P(保護指定地域表示)指定されています。
フォカッチャ・レッコの生地は小麦粉、水、EVオリーブオイルといったシンプルなものですが、その特徴は、職人さんの見事な技により向こうが見えるぐらいに薄く伸ばされた生地に、ストラッキーノ(またはクレシェンツァ)という、少し酸味のあるフレッシュチーズが中に挟まれて焼き上げられていることです。
フレッシュチーズがゆえ、残念ながらなかなか日本では味わえない物なのです。
こちらの動画はジェノヴァ県の公式ビデオです。あっという間に伸ばされる生地の薄さにご注目下さい!
今回は、この町でしか食べられないフォカッチャ・レッコのお祭りをメインにご紹介します。
毎年、5月の最終~6月初めの日曜日に開催される「La festa della focaccia Recco(ラ・フェスタ・デッラ・フォカッチャ・レッコ)」は文字通りフォカッチャ・レッコのお祭りです。
1955年よりフォカッチャ・レッコをもっと知ってもらおうと始まったこのお祭りではフォカッチャ・レッコが無料配布されるだけあって、毎年たくさんの観光客が訪れます。
このお祭りのおかげで、町の人の願い通りにI.G.P(保護指定地域表示)指定されました。
2015年は5月24日(日)に開催され、14時30分~と18時30分~はフォカッチャ・レッコが無料配布されました。
配布開始時間の30分前でもすでに行列ができていたので、早めに現地入りするのが必勝法です。
町のフォカッチャ屋さんが次々に焼き上げ、 一人前ずつ素早く分けて配ってくれます。
こちらが無料配布されたフォカッチャ・レッコ。
写真を見てお分かりいただけると思いますが、フォカッチャと聞いて思い浮かべる物とは随分と薄い物ですよね。
この薄さが美味しさの秘訣なんですよ。
配布開始時間を過ぎるとこんなにたくさん人で行列ができます。
色んなお店が出店しているので、食べ比べられるのがこのお祭りの最大の魅力とも言えるでしょう!
このお祭りでは、無料配布の他にも「No Limit Chalenge」という、一キロのフォカッチャ・レッコの早食い大会も行われます!自信のある方はぜひエントリーを!
5月の終わりは、もう初夏という感じのリグーリア州。
このお祭りの頃には、レッコのビーチでもすでに水着で海水浴している姿が見られました。
フォカッチャ・レッコのお祭りのついでに、リグーリアらしい丘と海が隣接する景色もお楽しみください!
リグーリア州の初夏は青空がとても綺麗です。
青いリグーリア海を向こうまで見渡せるレッコのビーチ。潮風を感じながらのお散歩が気持ちいいですよ。
年に一度のお祭り以外の日でも、レッコの町には美味しいフォカッチャ・レッコを提供するお店やレストランがたくさんあります。
その中でも、今回は、日本の某百貨店よりお声がかかり日本でフォカッチャ・レッコを販売したこともある老舗レストランをご紹介します!
1900年代の始めにはすでに存在していたこのダ・ヴィットリオは戦争の被害も乗り越え、四代に渡って家族経営でホテルも併設されている、老舗のレストランです。
こちらは、名物のフォカッチャ・レッコのセットメニュー(25ユーロ)を頂きました。
前菜の、ハーブ入りの揚げ物、「’Frisceu di borragine(フリシェゥー・ディ・ボッラージネ)」。
そして、お待ちかねの名物、フォカッチャ・レッコ!
日本の百貨店でも実演販売され、冒頭のビデオでも出演されているフェデリコさんが、切り分ける前の物を見せに来て下さいました。その大きさにビックリです!
焼きたてのアツアツを頂きます。チーズがトロ~リ、薄い生地はパリパリの美味しさです!
こちらはカタクチイワシに詰め物をしてフライした、「Acchiuge ripiene fritte(アッチューゲ。リピエーネ・フリッテ)」。
年に一度、行列で待って食べる無料配布のフォカッチャ・レッコも、レストランでゆっくりと頂くフォカッチャ・レッコも、どちらもとっても美味しいです。
ここでしか味わえない、フォカッチャ・レッコ。
ぜひ本場のレッコの町を訪れて食べてみてくださいね!
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イタリアより、チャオ~!
英語を学ぶ為、ペンパルで文通を3年ほどしていたイタリア人の彼と、ひょんなことからお付き合いが始まり、大阪・ジェノヴァ間で行き来する国際遠距離恋愛を8年続け、2011年にようやく結婚することとなりました。
イタリア語も話せないまま嫁いできましたが、住めば都!?
ジェノヴァが大好きになりました。
まだまだ日本の皆様にはあんまり知られていないジェノヴァの魅力を色々書き綴っていきたいと思います!
ブログ「そうなの!?イタリア ~イタリア人っぽい日本人×日本人っぽいイタリア人との国際結婚~」も宜しくお願いします♪
http://ameblo.jp/sounano-italia/
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