当初は冥王星や新たに発見されたエリス、小惑星のケレスなども含めた天体を惑星とし、合計で惑星が12個となる案が提案されました。

しかしこれには多くの天文学者が反発、議論は一時平行線となってしまったようです。

そして案が見直され、8月24日、冥王星を惑星から外し、新たな分類へ分けることが決まりました。

冥王星が惑星で無くなった日です。

それにしても、木星がでかすぎる。

この決議を基に作られた新たな分類が「太陽系小天体」、そして「準惑星(※当時はわい惑星とも呼んだ)」でした。冥王星は、この準惑星と言う新たなカテゴリへと分類されることになったのです。

準惑星として生まれ変わった冥王星ですが、世間は賛否両論。

発見者のクライド・トンボーがアメリカ人であり、特にアメリカでは様々な抗議活動がありました。

ただし、それから見直されることは無く、冥王星は現在準惑星となっています。

しかし、悪いことだけではありません。

準惑星となった冥王星は、約10年の歳月を経た2015年、ようやく直接観測が行われました。

ハートのような模様、そして3千メートル級の山々、クレーターの少ない地形など、多様性に富んでいることが分かり、太陽系の解明に向けて新たな一歩を踏み出すきっかけを与えてくれたと言えるでしょう。

占星術を始め、冥王星は私たちの生活とも深い関係にあります。

直接見ることはできませんが、時には夜空を見上げ、思いを馳せてみてはいかがでしょうか？