動画つき!初心者におすすめの「有名な古典落語」4演目
初心者にもおすすめの、有名な古典落語を4演目ご紹介。落語ファンなりたてでも面白い定番噺を、動画つきで紹介しています。
笑点で大喜利は見るけれど、落語は最後まで見たことも、聞いたこともない。
前々からちょっと興味はあるんだけれど、何から手をつけたらいいか分からない。
今回は、そんな方のために「初心者にも楽しめる有名な落語」をご紹介します。
日本で一番長い名前をつけられた子どものお話。
早口言葉でも有名です。
この長い名前が引き起こす、笑い話とは?

教科書にも載る有名なお話。
あなたが怖い(好きな)ものはなんですか?
長屋の若いもんが集まって、怖いものは何かという話をしています。
アリ・ナメクジ・蜘蛛(※上方落語では狐・怪談噺)だの言い合っている中に、一人「まんじゅう」が怖いと言うやつがいる。
「饅頭」という言葉を聞いただけでも気分が悪いと、真っ青になって家に帰ってしまった。
面白半分まんじゅう攻めにしてやろう、と嫌がらせを開始。
男の寝る部屋へ山ほどの饅頭を放り込むが、なぜか無反応。
もしやショック死でもしたかと覗いてみると、そこで男がしていたことは?

お殿様が、今まで口にしたことがない庶民の魚「サンマ」を食べるお話。
目黒で鷹狩りを楽しむお殿様。
お腹がすいたが、お供のものが弁当を忘れ、食べるものが何もない。
そこへ脂の乗ったサンマを焼くいい匂い。
殿がこれを所望され、お供が大慌て。
「下衆庶民が食すサンマという下賤な魚、殿がお召しになるようなものではございません」
反対を押しきって、炭火で丸ごと焼いたサンマを初めて食べた殿様、その旨いことといったら!
その後、殿様は夢に出てくるほどサンマの虜。
しかし、サンマは庶民の食べ物。
殿さまは、なかなか食べられない。
やっとの機会、熱いと火傷召されると冷まし、脂が体に良くないと脂も抜き、小骨が喉に刺さるといけないと骨を抜き、骨を抜いたら形が崩れて椀に入れ、家臣たちのいらぬお世話で、もはや原形をとどめないサンマを見た殿様。
さて、殿さまは?

蕎麦屋で勘定をちょろまかして成功する男と、失敗する男の話。
十六文の蕎麦を十五文しか払わなかった、その技とは?
第17回2013年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を、第38回講談社漫画賞一般部門を受賞した、雲田はるこによる本格落語漫画「昭和元禄落語心中」でも使用された落語ネタです。
会計の時、蕎麦屋の手に小銭を一枚一枚。
「ひとつ、ふたつ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ…今何刻だい?」
「九つで」
「十、十一、十二、十三、十四、十五、十六」という具合で一文ごまかした。
この様子を陰で見て感心していた男、自分もやってやろうと、翌日同じ蕎麦屋へ。
同じ手口で「~~六つ、七つ、八つ・・・今何刻だい?」
「へぇ四つで。」
「五つ、六つ、七つ…」
上方では、蕎麦ではなく、うどんです。
また、男は、最初から二人で登場します。
値段は同じで、八つの時に「今何時?」と聞くのも同じです。
面白いですね。
江戸時代から続く、古典落語の定番ネタをご紹介しました。
今はYouTubeなどの動画サイトで気軽に見られますので、どうぞ一度一席お楽しみくださいませ。
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