「この後輩、態度悪っ!」先輩に嫌われるNG言動3つと、ムカつかれないコツ
その態度、職場の先輩をイライラさせているかも。会社の先輩を怒らせない、人間関係を悪化させない話し方と接し方のコツをプロが解説。
こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。
職場の先輩との人間関係は、なかなか難しい面がありますよね。
仲良くなりすぎても面倒なこともあるし、うまくコミュニケーションが取れなくて困ることもあるでしょう。
一方で、非常に良い先輩後輩関係を築けることもあります。
後輩のあなたの努力もあるでしょうし、先輩の懐の大きさも影響しているでしょう。
信頼できる素敵な先輩との人間関係、良好なままで継続したいものです。
今回は、せっかく構築した先輩との人間関係を崩してしまうNGな態度についてお話しします。
また、最後に「NGな態度をしてしまうきっかけとその対処法」にも触れています。
馴れ馴れしさについて考えるとき、親近感をオープンにしすぎると、妙に甘えているように思われるでしょうし、ある程度慣れ親しんだ感じがないと、そっけなく他人行儀に感じられてしまいます。
馴れ馴れしい態度については、線引きが難しいですね。
その中でも、先輩に示してはいけない馴れ馴れしい態度の指針がひとつあります。
それは「敬語」です。
仲良くなってくると、ついついタメ口のような乱暴な物言いになったり、丁寧語があやふやになったりすることがあります。
先輩は先輩。
敬うべき立場の人ですから、常に敬語を心がけましょう。
かしこまらなくても良いですが、丁寧な言葉遣いと「ですます調」はキープしましょう。
自分勝手な人は、どんな人からも敬遠されてしまいます。
もちろん、関係の良好な先輩に対してあえて自分勝手な態度を取る人はいないと思いますが、関係が親密になってくると無意識に自分勝手な言動をしてしまうことがあります。
特に、時間のルーズさには気をつけましょう。
どんな事情があっても、連絡なしに先輩を待たせるのはNGです。
もしも待たせてしまうとしたら、理由と待たせる時間を明確に伝えましょう。
仕事から手が離せない時に、先輩からランチに誘われたら
また、例えばお昼休みにありがちなこんなやりとりも、先輩からしてみたら「あれ?この後輩ちょっと自分勝手かな?」と感じられてしまうことがあります。
後輩「今この仕事から手が離せなくて。先に行っててください」
仕事から手が離せないのは仕方ないことですし、先に行っていて欲しいのも分かります。
ただ、伝え方がまずいのです。
もし、このケースで先輩に悪い印象を抱かせないためには、次のような言い方をすると良かったはずです。
後輩「すみません。○○商事の仕事がまだ終わらなくて。昼休み明けだと時間が足らなくなってしまいそうなので今済ませてしまってもいいですか?せっかく誘ってくださったのにごめんなさい。ご一緒出来るように仕事がんばります。いつものお店ですよね?」
いかがでしょう?
丁寧な謝罪と適切な気遣いが出来る後輩だと感じませんか?
先輩からは「かわいい後輩」「しっかりしてる」と思われるでしょうし、「無理しないで。もしだったら手伝おうか?」と温かい言葉すらもらえる可能性も出てくるでしょう。
出しゃばりとまではいかなくとも、差し出がましさを感じる態度は、先輩から「え?」と不審に思われてしまいます。
先輩の立場を弁えない態度は良くありません。
例えば、先輩が忙しいときでも、次のような言い方をしてしまうと、差し出がましさが感じられてしまうでしょう。
後輩「私、手伝いますよ」
一見すると、気遣いの出来る後輩かもしれません。
おそらく、学生時代の先輩後輩関係ならこれでも良いのです。
ですが、職場の先輩後輩関係ですと、上記のような後輩のセリフが「差し出がましい」と感じられる先輩もいます。
職場は、仕事や能力が絡む場所。
上記のようなやりとりですと、「自分の仕事は大丈夫なのかしら」「もしかして私より自分のほうが仕事が出来ると思ってる?」というふうに、勘繰りをしてしまう先輩もいます。
無意識的であっても、差し出がましい態度は先輩のプライドを傷つけ、あなたの印象を貶めてしまう可能性があるのです。
先輩のプライドを傷つけないよう、こう返そう!
先ほどのやりとりでは、後輩は次のように答えるのが最善策でしょう。
後輩「大変ですね…先輩忙しいのに。先輩ならこなしちゃうと思いますけど、無理しないでくださいね。私、自分の仕事早く終わらせて、なんとか手伝えるようにします」
まずは、心から先輩の状況を気遣い、次に先輩の能力を尊敬し、最後に自分が出来る範囲のことを伝えています。
これなら、先輩のプライドを傷つけることがありません。
むしろ、「自分はなんて良い後輩を持ったんだろう」と感動してくれることでしょう。
これまでに紹介したような「NGな態度」、普通はしませんよね。
それなのに、思わずNGな態度をしてしまうこともあります。
NGな態度をしてしまうきっかけ、それは「気の緩み」です。
気が緩んでしまうのは、どんなときでしょうか。
疲れているときや忙しいときなどはもちろんのこと、先輩に対してちょっとした心の隙があるときにも気が緩みがちです。
どんな後輩でも、先輩に対して尊敬の念だけで接しているわけではないと思います。
- 「先輩のほうが仕事が出来る」
- 「後輩の自分のほうが仕事が出来るのに先輩面されてる」
- 「先輩に彼氏が出来た」
- 「先輩にもっと甘えたい」
そんな嫉妬や羨望、劣等感、依存心などの感情が、先輩に対するNGな態度を発生させる「気の緩み」を作り出します。
「先輩にNGな態度を取ってしまっているかもしれない」
そう思ったときは、先輩への感情を振り返ってみると良いでしょう。
先輩に対する自らの感情が原因で、してはいけない態度に結びつく可能性がある。
そのことを常に頭の片隅に置いておけば、きっとあなたは先輩との関係を良好に続けていくことが出来るはずです。
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えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。
スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。
2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。
【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。
また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。
得意な相談内容は以下のとおりです。
・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
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日常生活ではなかなか得られない、心理的な洞察を深める和やかな相談時間をお約束します。
日本では「カウンセリング」というとまだまだ抵抗のある方も多いかと存じますが、より充実した日々を送るためのツールのひとつととらえて頂ければ光栄です。
どうぞお気軽にご相談ください。
【メンタルコーチとして】
スポーツ選手の方、
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コミュニケーションに課題を感じる方を対象に、
メンタルコーチングをさせて頂いております。
勝利のために、夢を叶えるために、より良い対人関係のために。
精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります
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