約束守れないのはなぜ?「約束を守る子供」の育て方
約束を守らない、守れない子供にイライラ。親と娘・息子の間で行われた「約束」を守らせる、しつけのポイントを解説。ルールを守らせるだけでは駄目だったのです。
約束を守る子になってほしい。
親ならば誰しもが願うことです。
今回は、「約束が守れる子に育てるためのポイント」をお伝えします。
「遊び終わったら、お片づけしようね」「最初から最後まで、座って食べようね」というママの言葉に、元気よく「うん!」と言ったものの、忘れてしまうのが子どもです。
ですが、親のアタマの中には“約束した”とインプットされているので、ついイライラしがち。
これが、一方的なお約束の悪循環です。
「約束破ったから、今日はおやつは無し」だとか、「今日は公園に寄らないで帰るよ」などという可愛い罰則は、全く意味が無いどころか、ハッキリ言って逆効果です。
子どもは「バツを与えられるのが嫌だから、次は約束を守ろう」とは考えません。
むしろ、ママとの間に流れる気まずい空気と、“約束”そのものに対するイヤなイメージが植え付けられてしまいます。
それでは、約束そのものを嫌がるようになるのは、必至の事態です。
約束を守れたときに、「わあ、約束守れたんだね!どんな気持ち?ママはとっても嬉しいなあ」と、ママがニコニコ笑顔になったとしたら、どうでしょう?
きっと子どもの心の中には、自分に対する誇らしさと、ママが笑顔になった嬉しさでいっぱいになるはずです。
そしてそれこそが、約束を守るモチベーションになります。
一方的に決める約束は、親子と言えどもフェアではありません。
「ママはこの時間には帰りたいの。だって、ごはんを作りたいから。だから、帰ろうってママが言ったときに“はい”って遊びをやめてくれると助かるなあ。遊びたい気持ちは、とっても分かるけどね」
このように、共感を含めて説明し、それからお願いしてみてください。
肝心の約束の内容は、子どもが決めると、守る確率が高まります。
「ママは帰りたい、○○くんは遊びたい。そんなときはどうしたらいいと思う?」などと聞いてみると、意外にしっかりした答えが返ってくるものです。
「じゃあ、最後にブランコ10回したら、帰れる」、「みんなにバイバイしたら帰る」などの案が出てきたら、「なるほど、それならママも助かるわ」と認めてくださいね。
「うん、わかった」と子どもが言っても、楽しく夢中になったら忘れてしまうのが子どもです。
「もうすぐ、ごはんを作らないとなあ。そろそろ帰りたいな」と、最初は3回くらい言ってもしょうがない、と最初から思っておきましょう。
「どうしたら帰れるって言ったっけ?」というリマインドは、必須です。
約束を守れたときに、「えらい、いい子だ」などと上から褒める必要は全くありません。
ママは、「うわあ、本当に今日は約束守って、帰ってくれたんだね。本当に助かったよ」と、満面の笑みで喜んでみせてください。
それは褒められるよりも何よりも、子どもにとって最高のご褒美です。
笑顔のママを見ることほど、子どもにとって嬉しいことは無いのですから。
小さな頃から約束を守ることを教えるのは、案外意識的になることが必要です。
罰則ではなく、笑顔で守ってもらえるとよいですね。
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シンガポール在住、四児の母。
子どもが通う幼稚園は、「子どもの行動はお母さんに原因がある」とばっさり切られるところ。
そこでの洗礼と愛で、母としてタフになりました。
子育て系、旅レポートライターとして活動。
子育てアドバイザーとしてお話会などもしています。
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