約束守れないのはなぜ?「約束を守る子供」の育て方

約束を守らない、守れない子供にイライラ。親と娘・息子の間で行われた「約束」を守らせる、しつけのポイントを解説。ルールを守らせるだけでは駄目だったのです。

執筆者: mica 職業:子育てアドバイザー・ライター
約束を守る子に育てるためのポイント

約束を守る子になってほしい。

親ならば誰しもが願うことです。

 

今回は、「約束が守れる子に育てるためのポイント」をお伝えします。

 

一方的に約束を決めても…

「遊び終わったら、お片づけしようね」「最初から最後まで、座って食べようね」というママの言葉に、元気よく「うん!」と言ったものの、忘れてしまうのが子どもです。

ですが、親のアタマの中には“約束した”とインプットされているので、ついイライラしがち。

これが、一方的なお約束の悪循環です。

「罰則」は意味が無いどころか、逆効果

「約束破ったから、今日はおやつは無し」だとか、「今日は公園に寄らないで帰るよ」などという可愛い罰則は、全く意味が無いどころか、ハッキリ言って逆効果です。

 

子どもは「バツを与えられるのが嫌だから、次は約束を守ろう」とは考えません。

むしろ、ママとの間に流れる気まずい空気と、“約束”そのものに対するイヤなイメージが植え付けられてしまいます。

それでは、約束そのものを嫌がるようになるのは、必至の事態です。

 

憶えてもらいたいのは、約束を守ったときの笑顔

約束を守れたときに、「わあ、約束守れたんだね!どんな気持ち?ママはとっても嬉しいなあ」と、ママがニコニコ笑顔になったとしたら、どうでしょう?

きっと子どもの心の中には、自分に対する誇らしさと、ママが笑顔になった嬉しさでいっぱいになるはずです。

そしてそれこそが、約束を守るモチベーションになります。

 

「約束を守る子」に育てるための4ステップ
まずは説明とお願いから

一方的に決める約束は、親子と言えどもフェアではありません。

 

 「ママはこの時間には帰りたいの。だって、ごはんを作りたいから。だから、帰ろうってママが言ったときに“はい”って遊びをやめてくれると助かるなあ。遊びたい気持ちは、とっても分かるけどね」


このように、共感を含めて説明し、それからお願いしてみてください。

 

約束ごとは、守る方が決める

肝心の約束の内容は、子どもが決めると、守る確率が高まります。

「ママは帰りたい、○○くんは遊びたい。そんなときはどうしたらいいと思う?」などと聞いてみると、意外にしっかりした答えが返ってくるものです。

 

「じゃあ、最後にブランコ10回したら、帰れる」、「みんなにバイバイしたら帰る」などの案が出てきたら、「なるほど、それならママも助かるわ」と認めてくださいね。

忘れるのは当たり前。リマインドは必須

「うん、わかった」と子どもが言っても、楽しく夢中になったら忘れてしまうのが子どもです。

「もうすぐ、ごはんを作らないとなあ。そろそろ帰りたいな」と、最初は3回くらい言ってもしょうがない、と最初から思っておきましょう。

 

「どうしたら帰れるって言ったっけ?」というリマインドは、必須です。

約束を守ったら、笑顔で喜ぶ

約束を守れたときに、「えらい、いい子だ」などと上から褒める必要は全くありません。

ママは、「うわあ、本当に今日は約束守って、帰ってくれたんだね。本当に助かったよ」と、満面の笑みで喜んでみせてください。

それは褒められるよりも何よりも、子どもにとって最高のご褒美です。

笑顔のママを見ることほど、子どもにとって嬉しいことは無いのですから。

 

おわりに

小さな頃から約束を守ることを教えるのは、案外意識的になることが必要です。

罰則ではなく、笑顔で守ってもらえるとよいですね。

 
 コラムニスト情報
mica
性別:女性  |   職業:子育てアドバイザー・ライター

シンガポール在住、四児の母。


子どもが通う幼稚園は、「子どもの行動はお母さんに原因がある」とばっさり切られるところ。
そこでの洗礼と愛で、母としてタフになりました。


子育て系、旅レポートライターとして活動。
子育てアドバイザーとしてお話会などもしています。

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