上の子の愛情タンクが満たされると、下の子へ優しさを示してくれるようになりますが、そうすると親は「優しいね」などと上から目線で褒めては、その優しさに甘えて上の子をおろそかにしがちです。

これは私自身も、ついやってしまうことです。

「でも、ママは本当は、あなたが一番好きなんだ。だからもうちょっと抱っこしてていい？弟(妹)には少し待っててもらって、ね」などと演技して、1分でも2分でも、上の子と向き合ってみてください。

「もういいよ、もういい」と腕をふりほどいて飛び出す上の子は、ママの愛をしっかり受け止めています。

子どもは好奇心旺盛。

いつでも何かに興味津々です。

ですが、それは安心感が土台にあります。

子どもが親にスキンシップを求めてくる時は、エネルギーチャージをしたいということ。

「もういい」と振りほどいて飛び出すまで「もうちょっと抱っこさせて〜。ママはあなたが大好きだから！」と触れ合うことを心がけましょう。

下の子は、上の子が大好きで尊敬しているものです。

親が上の子を優先することには、自然に納得しているもの。

2人きりのときに充分向き合っていれば、不満が出ることはありません。

親は先立ちますが、一緒に暮らしたきょうだいは人生において得難い宝物です。

その関係を良好にするか、険悪にするかは、子どもが小さな頃の親の対応にかかっています。

仲の良いきょうだい関係をプレゼント出来るといいですね。