この言葉、音楽用語だったの!?よく使うクラシック音楽用語一覧
よく聞く有名な音楽用語の意味を解説します。イタリア語が多いのですが、日本語でもよく使われる単語も結構あるようですね。
こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
今回は、「よく見かける音楽用語」を取り上げます。
普段何気なく使っている言葉も多いと思いますが、改めて丁寧におさらいしてみましょう。
まず、メロディー、リズム、ハーモニー。
これが、音楽を構成する三要素です。
メロディーは、旋律。
リズムは、律動。
あまり使われない言葉ですね。
そして、ハーモニーは和声。
これも一般的には聞かない表現かもしれませんが、旋律という歌・節があり、律動という鼓動が加わり、和声という響きがそろうと、音楽になり得るのです。
では続いて、有名な音楽用語の用語解説をしていきましょう。
これは、無伴奏で行われる歌のことです。
よくソロのみかと思われがちですが、無伴奏の合唱も含みます。
イタリア語で「教会風に」という意味もあるほどで、教会で歌われる賛美歌が語源となっているそうです。
記号は「>」このマークですね。
直訳すると、その音を強調すること。
強調させるためには、大きく弾くこと。
つまり、アクセントがついた音は、「大きく弾いてください」の意味となります。
直訳すると、「聴覚の」という意味で、電気を使わない楽器、ピアノやヴァイオリンなどによる演奏のことです。
クラシック音楽は、ほぼアコースティック・サウンドになっています。
音楽用語には入らないかもしれませんが、アフターレコーディングの略です。
映画などで画像が出来上がったあと、音楽や効果音などを録音することです。
和音を一度に演奏するのではなく、一音ずつ演奏すること。
ドーミーソーと一音ずつ鳴らしていくので、すべての音がはっきりと聞こえます。
低音部から高音部まで、ドミソドミソドミソ…と、広範囲にわたって繰り返されることもあります。
基本的には「合奏」の意味です。
ただ、「調和」という意味もあり、「あのバンドはアンサンブルがいい」などと使われることもあります。
オクターブという言葉について。
オクターブとは、「ある音と8度離れた音」です。
8番目の音、という言い方もできます。
具体的にいうと、音の振動比が、1対2の関係になる音です。
8度上は1オクターブ上という言い方になります。
音楽以外の話題でも、よく使われる言葉ですが、トリオ。
音楽の場合のトリオにも、さまざまな意味があります。
三重奏あるいは三重唱のことでもあり、3声部によって構成される楽曲や、その演奏形態をさすこともありますし、曲によって中間部をトリオと呼ぶものもあります。
たとえばメヌエットやスケルツォや行進曲などには、よく「トリオ」と呼ばれる中間部が存在します。
次は、カルテット。
こちらは1つの意味しかありません。
4人で合奏や合唱をすることです。
では5人で合奏や合唱をすることは、何というでしょうか。
答えはクインテットです。
ここまでくると、普段はなかなか聞かない単語になりますね。
記号として有名なのは、ト音記号。
五線上に、高い音を記すときに用いられる記号です。
ソの音を、日本音名では「ト音」と呼ぶのですが、ソの音の一を示す記号なので、ト音記号という名前になっています。
対して、低い音を記すときには、へ音記号と呼ばれる記号を用います。
日本音名とは、「ドレミファソラシド」を「ハ二ホヘトイロハ」と呼ぶことです。
バリエーションという言葉は、日常でもよく使われますが、音楽用語でも、また違った意味を持ちます。
1つめは、変奏曲のこと。
1つのテーマをいろいろな音楽に変化させる曲を変奏曲、つまりバリエーションと呼ぶのです。
2つめは、音色のことです。
GSやXGに対応した音源において、1つ1つの音色から、バリエーションと呼ばれる別の音を出すことができるのです。
メトロノームは音楽でしか使われない道具ですが、割と有名な言葉ではないでしょうか。
一定の正しい速度を示すための道具で、1816年から存在しているそうです。
長調、短調という言葉は比較的有名だと思います。
明るい音楽が長調で、暗い音楽が短調です。
では、調とは何かというと、ある曲の基礎となっている和声的関係のことです。
ハ長調の場合は、ハ音(ド)が主音となります。
調のことを、キーといいます。
音楽用語はイタリア語が多く、音楽以外の場所でも耳にすることがあります。
よって、有名な音楽用語は数多く存在するのですね。
次回も引き続き、音楽用語を少し丁寧にご説明していきたいと思います。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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