食欲不振の原因はストレス?病気?食欲がない時におすすめの漢方薬7選 (1/2)

胃腸の働きを良くする、吐き気を抑えるなど、食欲不振を改善する漢方薬7選。西洋医学的な検査では消化器に異常が見つからないときに効果的。ストレスなど、精神的な問題が原因になっている場合にもおススメです。

執筆者: 田伏 将樹 職業:薬剤師(漢方薬・生薬認定薬剤師)
食欲不振を改善する漢方とは?

こんにちは、薬剤師の田伏将樹です。

 

ご飯が食べられないとき、今の時代、健康食品やサプリメントなど、効率的に栄養を補える方法があります。
いざとなれば病院で点滴が打たれますし、多少食事が摂れない日が続いても何とかなるだろうと思われているのではないでしょうか。


ですが、過去には、口から食べ物で栄養が摂れなければ、生命維持の危険に直結してしまう時代もありました。
本来、人が活動するためのエネルギーは、食べたものを消化・吸収して自ら作る必要があります。

 

 

元気でいるためには、消化器が正常に機能している必要あり

漢方薬が発達した時代というのは、その点で、元気でいるためには、まず何より消化器の機能がとても重要だと考えられてきました。

消化器のはたらきを良くしたり、吐き気を抑えたり、膨満感を解消させたり、食欲不振を改善するためのさまざま漢方薬が作られています。


今も消化器系で使われる漢方薬はいくつもありますが、単にちょっとしたお腹の不調に使えるというだけではありません。


食欲不振を改善すると、さらに、生命活動に必要なエネルギーを効率よく作りだす、つまり、「漢方薬=日々の生活をより充実したものにするためのもの」と考えることができます。

 

こんなときは、漢方薬がおすすめ。

精神的な問題が原因

食欲不振の原因として、消化器系に明らかな異常が見つかれば、西洋医学的な治療が可能です。

一方で、消化器のはたらきは自律神経の影響を受けているので、精神的な問題によって胃腸の動きが悪くなることもよくあります。

 

昔から心身一如というように、感情の乱れと、胃腸の症状も、相互に関係しているものとみなすのが、東洋医学の特徴です。

 

 

通常の検査では異常が見つからないときや、症状が軽いとき

西洋医学的な検査では異常が見つからないとき、または、わざわざ病院へ行って検査をしないといけない程の症状ではないときも、漢方薬を有効に使ってみてください。

 

食欲不振に使われる代表的な漢方薬

自覚症状を参考に、食欲不振に使われる代表的な漢方薬を挙げます。

 

六君子湯(りっくんしとう)

もともと胃腸が弱い・食べられない・疲れやすい

 

安中散(あんちゅうさん)

冷え症、ストレス性で胃痛・胃酸過多・胸やけを起こす

平胃散(へいいさん)

食べ過ぎで膨満感・胃もたれ・不快感が起こる

 

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

神経質なタイプ、胃部のつかえ感あり、げっぷ、お腹がゴロゴロする、軟便傾向

 

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

精神的ストレスで悪心・嘔吐する、口が苦い(口の中が不快)

 

四逆散(しぎゃくさん)

イライラする傾向があり、胸のあたりが重苦しい

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

病後の体力低下時、手足がだるい、食べてもおいしくない

 
 

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