缶コーヒーのCMでよく聞く「アラビカ種」って何?コーヒー豆の木の種類を紹介
最近コーヒーのCMなどで、朝専用やモーニング●●といった、
シーンに合わせて商品の価値を提供しているネーミングをよく見かけます。
この他にも深煎りやマイルドなど、味に関して他との差別化をはかっている商品も多く見られます。
その中で「アラビカ種100%使用」など、聞きなれない単語も出てきます。
そこで今回はコーヒー豆の木の種類に関して書いていきます。
出典:http://latte.la/picture/443620
コーヒー豆の種類というと多くの人は
「モカ」「キリマンジャロ」「ブルーマウンテン」「ハワイ・コナ」等を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実は今回の「アラビカ種」というのは、コーヒー豆の種類ではなく、コーヒー豆の〝木″の種類を指しています。
さらにこのコーヒー豆の木の種類にはアラビカ種の他にもロブスタ種やリベリカ種といったものも。
では、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
■アラビカ種
この名前の由来はエチオピアで発見され、アラビア半島で主に栽培されていた事から、
この名前が付いたと言われています。
また、このアラビカ種の生産は他の種類と比べて難しいという特徴があります。
というのも、アラビカ種は標高400メートルより高い場所で栽培されているか、
低い場所で栽培されているかで、同じ種類の木の中でも味の違いが出てきます。
そして、この標高が高い程、生存条件などが厳しく、大粒の実を実らせるのが難しい環境にある為、
その環境に耐えて育ったコーヒー豆は優秀だと言われています。
■ロブスタ種
ロブスタとは強靭を意味する(Robust)から名づけられたと言われています。
このロブスタ種は缶コーヒーや、インスタントコーヒーなどでよく使われています。
ロブスタ種の特徴として、焦げた麦のような香味で苦みと渋みが強く、酸味がないのが挙げられます。
また病虫害に強く、成長が速く収穫量が多い為、インスタントコーヒーなどで使われるようになっています。
この苦味を上手く使ってコーヒーの苦みや刺激感を際立たせているのですね。
また、アラビカ種と比較すると味は劣りますが、病虫害に対しては強い為、万が一アラビカ種が全滅した時に
コーヒー豆を絶滅させない為に、代替としても生産されている非常に強いコーヒー豆の木なのです。
■リベリカ種
以前はこのリベリカ種も含めてコーヒーの三原種と呼ばれていましたが
品質もロブスタ種に及ばず、これといった特徴がない為
現在は他のコーヒー豆を守る為の防風林として使用されているらしいです。
■どのコーヒー豆の木が一番美味しいの?
CMでアラビカ種を使用していると宣伝するには理由があり、
やはり厳しい生存環境で育った「アラビカ種」が美味しいと言われています。
というのも、アラビカ種のコーヒー豆には酸味が多く含まれているからです。
つまり、コーヒー豆の美味しさとは、コーヒー豆が持つ酸味で判断できると言っても過言ではないのです。
そして、コーヒー豆の焙煎の浅い深いで酸味を演出、コントロールできるのです。
まろやかで酸味とコクのあるコーヒーが飲みたければ浅く焙煎し、
香ばしい苦味と深いコク、甘い香りを楽しみたければ深く焙煎すれば良いのです。
しかし、酸味の足りないコーヒー豆を深く焙煎すると、苦味の繊維が焦げてしまい、雑味のある味になってしまいます。
そもそものコーヒー豆の特徴を活かし、どのように焙煎するかによって、
コーヒー豆の良し悪しが決まってくると言えますね。
2014年はコーヒーの豆の木の種類にもこだわって、
素敵なコーヒータイムを満喫してはいかがでしょうか?
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