USBメモリの利用でよくあるトラブル&対処法5つ (1/2)
USBメモリーのトラブル対処法。USBメモリーが認識しない、洗濯して濡らしてしまった、中身のデータが読み出せない、文字化けしているなど、現象は様々。原因の切り分け、データの復元の方法を解説します。
こんにちは、パソコンサポーターの矢野勇雄です。
今回は、「USBメモリの利用で遭遇するトラブルの対処法」をご紹介します。
時々、「ポケットにUSBメモリが入っているのに気がつかず洗濯してしまいました。どうしいたらいいでしょうか」という質問が寄せられることがあります。
こういう場合、USBメモリの外観に問題が感じられない時は、とりあえず乾燥させます。
充分に乾燥したら、パソコンにつないで読めるかどうか確認します。
絶対やってはいけないのは、湿ったままでパソコンにつなぐことです。
USBメモリがバラバラになったといったことでなければ、乾燥させることでデータが読み出せるケースは多いものです。
USBメモリをパソコンに差し込んだままの状態で、何かの拍子で、コネクタの根元が曲がってしまった場合です。
このような曲がったUSBメモリは、元に戻そうとしてはいけません。
このままで中に保存されているデータをパソコンに保存して、データの紛失を防ぎましょう。
曲がってしまったUSBメモリを無理やり元に戻すと、大抵の場合、回線の断線が起きます。
パソコンに接続しても認識しない場合は、無理をせず、専門家に相談するのがよいでしょう。
USBの電力供給が不足していると、USBメモリがパソコンに認識されなくなります。
特に、USBハブで多数接続している時は注意が必要です。
USBメモリは、パソコンからUSBを経由して供給された電力で動作しています。
通常、USBメモリは電力をあまり消費しませんので、めったに電力不足にはなりません。
ですが、USBハブを経由して他のUSB機器類と一緒に利用する場合には、供給される電力が分散されて、電力不足になる事があります。
特に、USBの電力で動作するHDDや、光学ドライブを接続していると電力不足なります。
当然ながら、電力不足になったUSBは動作しませんので、パソコンからも認識できません。
このような問題が起きているかどうかを確認する方法は、USBハブを経由しないで、直接パソコンのUSBに接続してみることです。
直接パソコンに接続した状態でUSBメモリが認識するなら、電力不足が原因です。
USBメモリが認識されない場合、USB端子の接触不良が原因になっていることがあります。
USBの接触不良には、端子が「破損している場合」と「汚れている場合」の二通りが考えられます。
USBの劣化はメモリ側とパソコン側のどちらでも起きますが、使用される回数からいうとパソコン側のUSBポートの方が劣化しやすくなります。
特に、低価格パソコンでは、USBスロットの作りが雑で、端子が曲がったり、樹脂部品が折れてしまう事もよくあります。
このような場合、別のUSBポートに差しなおすか、別のパソコンのUSBポートに接続して、USBメモリの動作確認をしてみましょう。
メモリが正常に機能したら、パソコン側のUSBポートに問題があったという事が確認できます。
修理をしたい場合は、専門の業者に相談してみましょう。
USBメモリは持ち運びする際にホコリが入りやすく、端子部分が汚れる事で電気が流れにくくなってしまいます。
パソコン側も時間の経過とともにホコリがたまることで、USBポート部分の電気が流れにくくなることがあります。
このような場合には、USBメモリーを何度か抜き差ししてみたり、パソコンの別のUSBポートへ接続してみると正常に認識される場合があります。
また、この問題を解決するグッズとして、USB端子クリーナーという製品がありますので利用を考えてみるのもいいかと思います。
USBメモリーのファイル名が文字化けしていて、読み出すことができなくなっているケースをときどき見かけます。
このような事態は、《ハードウェアの安全な取り外し》の作業を手抜きしたために起きます。
このように説明すると、「USBメモリのランプがついていないときには、引き抜いても問題ないと聞いていた」と言われる方もいます。
確かに問題が起きないことが大半だと思います。
コンピュータがUSBメモリーに対して書き込みを行っているときには、アクセスランプがついていることが多いのですが、アクセスランプが消えているからといって、書き込みが完了しているとは限りません。
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福岡市とその近郊でパソコンの出張サポートをやっています。パソコンを使っていて困った際のサポートを行っています。具体的にはパソコンの初期設定、インターネットへの接続、ウイルスなど迷惑ソフトの削除、旧パソコンから新規パソコンへの各種設定・データの引っ越しなどをやっています。
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