できてしまったシミ、出来る前のシミにアプローチする成分を紹介。しみ予防や対策には、メラニン生成を抑制したり、ターンオーバーを促進したりするのが有効です。
こんにちは、薬剤師の宮本知明です。
外の日差しが強くなる季節。
女性の皆さんは、紫外線による肌ダメージが気になると思います。
その中でも、特にシミがこの時期は気になります。
皆さんの綺麗な肌にシミができないようにしてくれる成分を、効果別にご紹介します。
肌が紫外線や摩擦・炎症といったダメージを受けると、情報伝達物質によって表皮細胞からメラニン細胞に対してメラニン色素を作るよう伝達されてしまいます。
これを防ぐ主な美白成分に「カミツレエキス」と「トラネキサム酸」などがあります。
カミツレエキス
情報伝達物質「エンドセリン」の分泌を抑えることで、紫外線防止・抗炎症作用によりメラニンを作るのを抑えます。
シミ発生物質「プロスタグランジン」を作るのを抑制して、抗炎症作用によりメラニンを作るのを抑えます。
メラニンは、メラニン細胞の中で「チロシナーゼ」という酵素がアミノ酸のチロシンに作用することで生成されます。
このチロシナーゼの働きを抑制することで、メラニンの生成を抑えます。
主な美白成分は、ビタミンC、ハイドロキノン、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノールなどがあります。
還元作用と酵素阻害作用により、メラニン色素の生成を抑え、日焼け後の炎症やシミを抑えます。
また、シミを予防するならビタミンAと併せるのがお勧めです。
イチゴや麦芽、コーヒーなどに含まれる天然成分で、還元作用と酵素阻害作用により、メラニン色素の生成を抑えます。
この2つの成分は、メラニンを還元することで、メラニン色素を薄く淡色化しすることができます。
そのため、シミができる前も後でも有効です。
すでに作られてしまったメラニンを、ターンオーバーを促進することによって肌から早く追い出します。
主な美白成分は、AMP、レチノールなどがあります。
皮膚のターンオーバーに約4~6週間かかります。
その最中にAMPは、肌の奥の母細胞のエネルギー代謝を高め、肌細胞の生まれ変わりを促すように作用します。
レチノール
レチノールは、ビタミンAのことを指します。
レチノールには「肌表面に蓄積した古い角質や老廃物をむくように落とす」ピーリング効果があります。
また、保湿効果やシワ対策にもなります。
これらの成分は、シミができてしまった時に効果があります。
ただ、ターンオーバーには、時間がかかることを知った上でケアしていきましょう。
普段使っているものでも、成分を見てどんな時に一番効果を発揮するのかを知っているだけで、肌に余計なものを付けなくて済むようになります。
必要のないものは付けないこと、必要なものを選んでそのときだけ使う、これも年齢に関係ない美肌への近道です。ぜひ成分も確認して、今の自分に合うものを選びましょう。
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