生理的な涙と「悲しい時に出る涙」の違いって?「泣く」がストレス解消に効果的なワケ (1/2)
感情の涙(情動性分泌)と、眼を保護する涙(反射性分泌)。種類による違いはあるのでしょうか。泣くことのストレス解消についても解説。
こんにちは、眼科検査技師の中根千恵です。
乾燥を防ぐため、無意識に涙は常に分泌されています。
しかし、何もない時には、涙は頬に流れてはこないですよね?
それはなぜでしょうか?
今回はそのお話など、涙についてお伝えしたいと思います。
涙は種類に関わらず、まぶたの裏にある「涙腺(るいせん)」という所から分泌されています。
ですが、涙が出る理由は様々です。
そもそも「涙」は、目の乾燥を防ぐため、自律神経の働きで自分の意思に関係なく常に分泌され続けています。
催涙性物質である硫化アリルが涙腺を刺激することにより分泌され、通常よりも多く涙が出ます。
また、冷たい風の刺激などでも涙は分泌されます。
これらは、眼を保護するために分泌される涙です。
悲しい涙が溢れて流れる理由は、感情の起伏により「交感神経過緊張(こうかんしんけいかきんちょう)」になるのが原因です。
脳の大脳辺縁系で発生する情動反応の作用によって、涙が眼から溢れ流れます。
悲しいから泣くメカニズムは、実はまだ解明されていない部分も多くあります。
目は“心”の窓という言葉があります。
赤ちゃんだって理由なく泣いて涙は流しません。
何かしらを訴えているのです。
眼を保護するため以外に涙が出るのは、必ず何かしらの“感情”が作用しているのです。
医学では説明しきれない感情の涙。
まさに「目は口ほどに物を言う」ですね。
なぜ普段は、涙は溢れてこないの?
鏡で目頭の内側を見てみてください。
ポツっと小さい穴がありますよね?
これは片眼とも、上下に1つずつあります。
これは「鼻涙管(びるいかん)」という部位で、鼻から喉まで繋がっています。
不必要な涙液は、ここを通って流れていくので、涙が溢れて頬にこぼれ落ちることはありません。
「鼻涙管閉塞」になると、常に涙が眼から溢れてしまいます。
何かしらの理由で鼻涙管の通りが悪くなるのが原因です。
管の流れを良くする治療法はありますので、涙が日常から異常に溢れる方は眼科を受診しましょう。
悲しみの感情は、ある一定のラインを超えるとストレスとなります。
ストレスが生じると、副腎皮質ホルモンが分泌されて心身ともに悪影響を及ぼします。
涙を流すと、ストレス物質である副腎皮質ホルモンが一緒に流れ出ていきます。
悲しいことがあって、ひとしきり泣いてしまうと、思いのほかスッキリしてしまうことがありますよね。
これは錯覚ではなく、ストレス物質を“涙”で放出したからです。
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