薬と一緒に飲むと”特に危険”な飲み物4選!コーヒーやお茶は副作用が出る?

薬の飲み合わせで注意すべき飲み物を薬剤師が紹介。効き目が弱まる、副作用が出るなどの危険性も。ドリンクは「水」が適切なのでしょうか?

執筆者: 宮本知明 職業:薬剤師
副作用が出る!危険な薬の飲み合わせ

こんにちは、薬剤師の宮本知明です。


皆さんは、薬を使うとき何で飲んでいますか?

最近は、水よりもお茶や清涼飲料水で飲まれている方もいるかもしれませんね。

ただ、場合によっては、その薬で命を落とす危険すらあります。

 

今回は、注意してほしい飲み物と薬の組み合わせをご紹介いたします。

 

グレープフルーツジュース

柑橘類の中でも特に、グレープフルーツに注意してください。

 

グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン類」が体内のシトクロムP450と呼ばれる小腸の内側に存在する薬物代謝酵素の働きを弱めてしまいます。

それにより薬の分解が遅れ、小腸から薬の成分が大量に血液中を巡るため、効き目が強くなり副作用が現れやすくなります。

 

この薬物代謝酵素に関係する薬は多く存在しており、脂質異常症、高血圧、アレルギー(抗ヒスタミン薬)、うつ病、睡眠薬などがあります。

 

柑橘類の中にもバレンシアオレンジ、レモン、カボス、温州みかんは、フラノクマリン類を含みません。

これら以外の柑橘類の飲み物や食べる際には、薬を飲んでから2~4時間後にしましょう。

 

炭酸飲料

炭酸飲料と胃腸薬を一緒に飲んでしまうと、胃酸を中和する胃腸薬が、炭酸を中和してしまいます。

炭酸よりも胃酸の方が強酸なので、薬が効かずに胃の痛みが和らがないことがあります。

 

他にも、炭酸飲料によって胃や十二指腸のphが変動してしまうことから、解熱鎮痛薬に含まれるアスピリン系の成分の吸収速度が遅くなります。

 

薬の箱に「アスピリン」や「〇〇フェン」と書いてある薬には注意しましょう。

アルコール

アルコールも薬も肝臓で分解されます。

 

そのため、アルコールと薬を同時に摂取すると、薬の分解を遅らせてしまいます。

その結果、薬が長く血液中に分解されずに残ってしまい、薬の効果が増してしまうのです。

 

睡眠薬、抗うつ薬、鎮痛薬などでは意識を失い、呼吸困難になることがありますので気を付けましょう。

カフェイン飲料(コーヒー・紅茶・緑茶など)

カフェインは、胃腸薬(H2ブロッカー)、抗不安薬、喘息の薬(テオフィリン)と相性が悪いとされています。

 

胃腸薬

胃腸薬とカフェイン入り飲料を一緒に飲むと、体内からカフェインの排泄が遅れ、「心臓がドキドキ」したり「気持ちがイライラ」したり、場合によっては全身に痙攣が起こることがあります。

 

抗不安薬

抗不安薬には鎮静作用がありますが、カフェインがその作用を弱める可能性が指摘されています。

 

喘息の薬

喘息の薬(テオフィリン)にもカフェインにも気管支を拡張する作用があり、同時に服用するとその作用が強く効きすぎてしまい、嘔吐や下痢、重度の痙攣を引き起こす恐れがあります。

 

おわりに

処方箋の薬だけでなく、ドラッグストアでも買える一般用医薬品の第1類でも、一番低い第3類でも同様なことが起こります。

 

それだけ、注意して使わなくてはいけないものであることを再度認識していただけたらと思います。

 
 コラムニスト情報
宮本知明
性別:男性  |   職業:薬剤師

薬剤師/ジェモセラピスト/漢方ソムリエ。病院薬剤師を経て“薬と共存しない生活”の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、新婚女性、新米ママさんを西洋医学・東洋医学・自然療法の良さを合わせた統合医療の知識をもった“ホリスティックな健康観を持つ女性”に育成する活動をしている。

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