年金の金額が少ない人必見!「隠れ年金」あるorなしのチェック方法
「ねんきん定期便」を見て、もらえる金額が少ない…そう思っている人は「隠れた年金」のチェックをしてみて!下流老人にならないよう注意!
節約アドバイザーのヨースケ城山です。
皆様のもとにも、毎年「ねんきん定期便」というものが届くと思います。
これは、自分の年金額を把握するためのものですが、この「ねんきん定期便」には掲載されない「隠れた年金」があるのをご存知でしょうか?
それが厚生年金基金分の「隠れた年金」です。
こちらをもらい忘れている人が多いので、是非知っていただきたくご紹介します。
一般的に、厚生年金基金への加入期間が10年以上の場合は、加入してしていた厚生年金基金から支給されますが、10年未満の場合は企業年金連合会から支給されます。
隠れた年金をもらい忘れている可能性があるのは、ずばりこの条件に当てはまる方です。
ここでいう短期とは勤続10年未満(15年未満の場合もあります)です。
例えば、こんな方も受け取れます。
- 加入期間が1か月以上の方(国の年金の受給資格である「25年」を満たしている必要はありません)
- 国の遺族年金や障害年金を受け取っている方
- 現在も、お勤めの方(収入の有無に関係なく、原則60歳から受給できます)
厚生年金基金(企業年金)のある企業を短期で退職し、現在60歳以上の方、あなたの企業年金を企業年金連合会が、大切にお預かりしています。
上記でご説明した通り、加入期間が1か月でも、また現在お勤め中の方でも支給されます。
お心当たりののある方は、下記へご連絡ください。
TEL:0570-02-2666(PHS、IP電話からは03-5777-2666)
※受付時間: 平日9時~17時
※企業年金連合会パンフレットより
上記コールセンターに連絡をすることも一つですが、日本年金機構のWebサイトから年金個人情報提供サービス(厚生年金加入記録)から調べることが可能です。
Webサイト上で登録が必要ですが、このサービスを使うことにより、厚生年金基金の「加入表示」の有無がわかります。
もしこの中に「基金」という言葉があれば、60歳以上に裁定請求(申請)をすれば、この厚生年金基金分の年金が支給されます。
なお、通常であれば、支給開始年齢に達した月に、企業年金連合会より、登録されている住所に年金の請求手続きについての案内が送付されます。
しかしながら、この厚生年金基金分のお知らせが届かないケースがあるのです。
例えば、退職後に住所を変更したり、結婚して氏名が変わったりした場合などです。
すると、自分から把握して申請しない限り、「隠れた年金」として表に出てこないということになりかねません。
まずは企業年金連合会に連絡するか、年金個人情報提供サービスを利用して、自分が該当しないかを確認してください。
10年未満の厚生年金基金の記録を管理し、給付も行っている企業年金連合会は、未請求の状況について統計をとり、その結果を発表しました。
平成27年7月末時点の裁定請求書未提出者は、51.7万人(5.6%)。
うち、請求保留が29.9万人(3.2%)、請求書不達21.8万人(2.4%)となっています。
そこで今、企業年金連合会では、未請求の方に、請求をうながす書類を送付しています。
今まで住所が分からず、書類を送付できなかった方にも、住基ネットワークによって住所を特定し、書類を送付するなど工夫もしています。
それでも、まだまだ請求されていない年金が残っているのが現状です。
- 参考資料:企業年金連合会 連合会年金の裁定請求書未提出者対策の報告より抜粋
一例ですが、私が過去年金基金対象基金に3年間勤めていた時の基本年金額は「63,338円」です。
また、妻が結婚して退職するまでに4年半勤めていた時の基本年金額は「77,345円」です。
この場合、2人で合計 140,683円もの「隠れた年金」が存在するのです。
もしこれを請求し忘れたとしたら、20年で281万円分もの大損です。
こちらの金額は勤めていた企業の標準報酬額、標準賞与額に基づいて決定されます。
ですので、給与の額が多かった方は、短期間であっても多くの金額がもらえる可能性があります。
必ず請求を忘れないようにしましょう。
「隠れた年金」が50万人以上もあるという事がまず驚きですね。
年金業務というものは基本的には申請主義です。
自分で申請して年金支給が始まります。
もらえるはずの年金も、知らなかったらもらえないのです。
転職回数の多い方などは過去に1か月でも厚生年金基金対象企業に勤めていたら「隠れた年金」は支給されます。
面倒くさいなどと思わず、自分で調べていただきたいものです。
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社会保険労務士合格者
ファイナンシャルプランナー
住宅ローンアドバイザー
年金アドバイザー
1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。
著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。
ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。
著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。
ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。
【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
2017年 老後資金は49.9歳までに貯め始めなさい!: 私の老後に必要な資金は2164万円です あなたの金額は? 発売
2017年 人生の3大支出「住宅」「教育」「老後」を節約しなさい!お金の裏技3冊セット: この3つを節約すれば他の節約は不要!発売
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