フリーライターが語る!フリーランスとして独立…「成功して年収アップか?失敗して大後悔か?」 (1/2)

フリーランスという働き方のデメリットを紹介。年収が上がる、自由な働き方など成功談を聞くと独立したくなりますが、メリットだけ見ると失敗します。

執筆者: 大西 紘平 職業:アパレル接客・暮らしガイド
やっぱり大変?フリーランスという働き方のデメリット

自由業と呼ばれることもあるフリーランスは、時間や仕事のスタイルに囚われないのがメリット。

会社のしがらみや残業、過酷な業務などが嫌になったり、より自由なスタイルで働きたいなどの理由で、フリーランスへ転向する方も少なくありません。

自宅をオフィス(働く場所)に出来る利点もあり、確かに魅力的な職業とも言えますよね。

働き方次第ですが、出退勤が不要で、満員電車や朝の渋滞を気にしないで良いのもフリーランスの醍醐味です。

 

 

「会社員以上に辛い」と感じることも!

とは言え、フリーランスへの独立・転向は本当に良いと言えるのでしょうか?

「仕事が辛い、自由に働きたい」と独立を決意する方が少なくありませんが、独立が絶対に良いとは限らないのです。


あまり語られることはありませんが、フリーランスへの独立にはいくつものデメリットが潜んでいます。

人によっては、会社員時代より辛いと感じることもあるでしょう。

独立するならば、下記に挙げる問題を受け入れる覚悟が必要です。

その1 収入が不安定である

フリーランスにとって、不安定な収入が最大の欠点となるでしょう。

会社員とは違い、企業に雇われる訳では無く、企業と業務委託契約、あるいは仕事ごとに請負契約を行うのがフリーランスです。

雇い主である企業は、従業員(正社員・アルバイト・パートなど)に対して、一定の給与を支払う義務を負っています。

正社員なら基本給を、時給制なら定めた時給と労働時間に応じて賃金を払う必要があります。

例えば、契約を下回る賃金を払った場合、労働基準法違反で訴えられても仕方ありません。


しかし、フリーランスはどの企業にも属しません。

企業側から見ると、あくまで"外注の対象者"であり、案件(仕事)ごとに一定の対価(報酬)を支払います。

報酬は契約で定めますが、明確な基準は無く、フリーランスが契約違反を行った場合、支払い拒否が可能な場合もあります。

 

 

仕事をしなければ収入はゼロ

会社員は基本給、アルバイトやパートは時給という明確な収入源がありますが、フリーランスにはありません。

案件ごとに単価が決められており、仕事をしなければ収入はゼロです。

また、成功報酬が大半で、納品という最後のプロセスを経て、ようやく代金を請求する権利を得ます。

会社員で基本給が20万なら、毎月最低でも20万円の収入は保証されています。

しかし、フリーランスは当然基本給も無く、仕事をこなした量によって収入も変わります。

 

月100万稼ぐことも可能ですが、逆に月1万円しか収入が無いようなフリーランスも数え切れないほどいます。

 

その2 働く時間を問わない=利点ではない

好きな時に、好きなだけ働けるのがフリーランスの魅力と言えますが、これが利点になるとは限りません。

発注者(クライアント)からの問い合わせや修正・変更指示などに対し、ほぼ24時間対応しなければいけません。

一般企業に合わせ、平日のみ働き、土日祝を休みにすることも可能です。

ですが、各案件には納品期限、修正期限などが設定されてるため、それに間に合わせなければいけません。

期限がぎりぎりの場合は、平日深夜や土日祝に仕事をする覚悟が必要になります。

 

 

会社員以上にスケジュール管理が必要

働く時間は問いませんが、期限に間に合わないと意味がありませんよね。

会社員以上に緻密なタスクとスケジュールの管理が求められます。

 

それでも想定通りに動けない場合もありますから、常に時間に余裕を持ち、柔軟に対応できる力量も必要になるでしょう。

 

 

その3 安定的に仕事を貰えるとは限らない

クライアントと直接業務委託などの契約を行えば、安定的に仕事を貰えるチャンスです。

しかし、クライアントから"いつまで"仕事を貰えるか分かりませんし、事業縮小・撤退・倒産などの理由で、契約を打ち切られるリスクもあります。

いかに(仕事の)安定性を保つか?

フリーランスは常にこれを考えなくてはいけません。

 

1社よりも2社、2社よりも3社と契約し、時には別の受注方法を確保するなど、リスク分散が必須です。

その4 ライバルは数え切れない
フリーランスは、「仕事を断る自由」があるけれど…

フリーランスは仕事の受託も辞退も自由で、自分の意思決定が優先されます。

例えば、依頼内容に対して報酬が安いと感じたら、料金の交渉を行い、それでも無理なら断ることも可能です。

こちらも生活がありますから、安い報酬の仕事になるべく時間を割きたくはありませんよね。

ですが、フリーランスは数え切れないほどいます。

つまり全員ライバルです。

 

断りすぎると、仕事を貰えなくなる

やや極端ですが、クライアントにとっては、他のフリーランスでも良い訳であり、あなたに頼まなくても他に方に任せます、と、簡単に"切り捨てる"ことができます。

あまり断りすぎると信頼を失い、仕事を貰えなくなるリスクも潜んでいます。

確かに生活もあるけれど、ライバルも多い。

時には妥協を求められるのもフリーランスの宿命、と言えるでしょうか。

 

 

その5 実績・実力重視の世界

現在は企業もグローバル化が進み、成果主義・実力主義を掲げる企業も多くなりました。

フリーランスは常に実力主義の世界であり、特に実績や信頼性が重視されています。

 

経験を積んでから独立しないと、高収入は見込めない

右も左も分からない、未経験の状態で飛び込むのは危険です。

ライティング(記事作成)案件の中には、未経験者を募集しているクライアントも見かけます。

ですが、単価は平均より低く、必ずしも実績を積めるとは限りません。

どの分野においても、経験が無い・乏しい状態で独立するなら、低単価あるいは低収入の覚悟が必要になるでしょう。

少なくとも、何らかの方法で経験を積み、各業界の事情を把握してから独立するべきです。

その6 報酬踏み倒しのリスク

クライアントの事情で報酬を支払って貰えないリスクもあります。

 

本来なら払ってもらうべきですが、結局最後に影響を受けるのは我々フリーランスです。

そのままクライアントに逃げられ、時間を無駄にし、収入も得られない。

このような"踏み倒し"は、少ないように見えて意外と多いのが実状です。

 
 コラムニスト情報
大西 紘平
性別:男性  |   現在地:香川県  |   職業:アパレル接客・暮らしガイド

コラムをご覧いただきありがとうございます。

服飾専門学校を卒業後はアパレル業界へ数年間身を置いていました。
Latteではファッション(業界ネタ中心)や生活の知恵など、様々なコラムを執筆しています。

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