こんにちは。看護師&心理カウンセラーの岡野恵子です。

パートナーとなぜか上手くいかない人がいます。

有名な童話の「シンデレラストーリー」をご存知ですよね。

シンデレラは、ハッピーエンドで物語の幕を閉じますが、その後のストーリーを想像したことはあるでしょうか。

恋人と上手にお付き合いができるひとは、サクセスストーリーのシンデレラ。

しかし、どうもいつも恋人とうまくいかない人は、ツンツン怒る「ツンデレラ」と化していませんか？

もしかして、あなたは「ツンデレラストーリー」を演じているのかもしれません。

王子様は、大国の立派な王子様です。

両親の愛情を受けて大切に育てられました。
大好きなシンデレラと結婚したのをきっかけに、王子様はますます責任感も増して国を豊かにしようとやる気満々でした。

反対に、シンデレラは、義理のお母さんにいじめられて育ちました。

ある意味虐待です。
姉妹は、腹違いの意地悪な娘たち。

シンデレラは、自分に自信がありませんでした。
そして、愛情に飢えていました。

王子様は、シンデレラの素直なところが大好きでした。

結婚してから王子様は、国を豊かにするために忙しく働きます。
二人は一緒に過ごす時間を取れない事が多くなっていました。

そんな時、シンデレラの様子が少し変わってきました。

シンデレラは王子様に文句を言います。

シンデレラには、王子様が言い訳をしているようにしか聞こえません。

シンデレラと王子様はしょっちゅう喧嘩をするようになりました。
二人は末長く幸せにはなれませんでした。

この「ツンデレラストーリー」、二人がうまく行かないのは王子様に原因があるのでしょうか？

王子様もシンデレラも悪い訳ではありません。

実は、シンデレラは無意識に「ツンデレラ」を演じてしまうのです。

それは、シンデレラの心の奥底にある「私は愛されない人間」という思考がそうさせてしまうのです。

「私は愛されない人間」、だから王子様からの分かりやすい愛の形がなくては、不安で仕方がないのです。

ただ、どんなに愛情を貰っても満足はできないのが、ツンデレラの心理です。

実は、ツンデレラの心の奥底は、王子様に愛されることを拒否しています。
ツンデレラは、愛されるよりも冷たくされていた方が安心するのです。

それは、ずっと義理の母に冷たくされていた状態に慣れ親しんでいるから。
王子様と冷たい関係になることを無意識にしてしまっています。

まるでドラマのようなこのストーリーには結末があります。
それは「ああ、やっぱり私は愛されない人間なんだ」。

考えたくないかもしれませんが、この結末を味わうために、ツンデレラは自作自演のストーリーを演じてしまうのです。