お茶の栄養・効能について紹介。ポリフェノール(タンニン)やカフェイン、ビタミン類が豊富で、美容健康に効果的なのです。
こんにちは、「季節の和菓子と楽しむ日本茶サロン」主宰・日本茶アドバイザーの柳澤ゆり子です。
「お茶は身体に良い」という話をよく聞きますが、何がそんなに良いのでしょうか?
今回は、知っているようで知らないお茶の栄養について、お勉強して参りましょう。
本当にお茶は身体に良いのでしょうか?
そこで、歴史上有名な茶人達がどれくらい長生きだったのかを調べてみました。
- 千利休 69歳(最も著名な茶人)
- 栄西 74歳 (臨済宗の開祖。日本で最初の茶の本『喫茶養生記』の著者でもある)
- 村田珠光 80歳(茶道の創始者)
現代では普通と思われる年齢ではありますが、それぞれの生きた時代の平均寿命から考えると、皆さん随分と長生きだったと思われます。
もともとお茶は薬として日本に入ってきましたが、「珈琲・紅茶は飲むけれど日本茶はあまり飲まない」、「家に急須がない」、そんな淋しいお話もよく聞く昨今です。
次に、身体や心に良い効果の沢山あるお茶の成分をご紹介します。
まずは、女性の最も気になるポイント、美容に関してです。
お茶に含まれるものとしてはタンニン・テアニン・カフェイン・ビタミン類が多く含まれます。
身近にありすぎてあまり意識する事のないお茶の栄養ですが、私達は昔から日々無意識にお茶から沢山の栄養素を補給しているのですね。
渋味の基となるタンニンはポリフェノールの一種であるカテキン類を多く含んでいるのですが、これは活性酸素の発生を抑える抗酸化成分なのでアンチエイジング効果が期待できます。
ちなみに紅茶は茶葉を発酵(酸化の意味)させるため、ポリフェノールが緑茶よりも多いのが特徴です。
旨味の基となるテアニンはアミノ酸の一種でリラックスする効果があります。
お茶を飲むとほっとするのはこのおかげです。
苦味の基となるカフェインは、疲労回復効果や新陳代謝促進といった効果が期待できます。
お茶の栄養成分と効能【健康編】
次に健康に関してです。
沢山ありますが、代表的な効果として次のようなものが挙げられます。
お茶に含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変わるのですが、これはにんじんの10倍もあります。
また、ビタミンCはほうれん草の3倍、ビタミンEはほうれん草の20倍と大変栄養が豊富なのです。
多くのビタミン類は、動脈硬化の予防にもつながります。
これは、甘みの成分でもあるテアニンや渋味の成分カテキンによるものです。
不思議なことに、このように高血圧予防に効果があるだけでなく、カフェインの成分が血液の循環を良くするため、低血圧の予防にも効果があるのだどうです。
抗菌・抗ウイルス作用のあるカテキン類のお陰です。
他にも、カフェインによる疲労回復効果、ビタミンCや香り成分によるストレス解消などなど多岐にわたります。
妊婦さんや胃の弱い方など、カフェインの気になる方には、緑茶を煎じて作られる「焙じ茶」がお勧めです。
カフェインは熱に弱く、煎じることでカフェインが少なくなるのです。
また、焙じ茶の香りにはリラックス効果があります。
加えて、美容の視点で見ますと、ビタミン類(A・C・E)による美肌効果やシミ・ソバカスの軽減などに期待がもてますね。
改めて調べ直しまとめてみると、お茶には数えきれないほどの効能・効果がある事が再確認できました。
ここまでに述べた以外にも、カリウム・リン・カルシウムといったミネラル分や食物繊維も摂取できますので、飲まないなんて勿体ないですね。
また、かぜ・インフルエンザの予防には、(出がらしの)お茶でうがいを行うのも効果的。
風邪をひかずに冬を乗り越えることも可能です。
今年の冬は「お茶でうがい」の殺菌作用で元気に冬を過ごしましょう。
- 参考文献 決定版お茶大図鑑 主婦の友社編 (2005).
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