子供の急な発熱、自宅でできる緊急対処法!症状の確認、水分補給、おすすめの食べ物、病院受診ラインなど
子どもが高熱を出したときは、慌てないことが肝心。受診の見極めラインや緊急対処法を紹介。熱が出る原因・親がまずやるべきこと・正しい水分補給のやり方・効果的な冷やし方・ おススメの食べ物などを解説。
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
「子どもが急に発熱した」というのは、親にとって本当に一大事に思えますし、どのポイントで受診をさせたらよいかなど、迷ってしまうこともあるかと思います。
また、「すぐに受診させて、他の病気を移されたら困る」と考える方もいるでしょう。
今回は、急な発熱の時にすぐにできる対処法をご紹介します。
菌やウイルスが体に入り込んで悪さをし出すと、体は戦って菌やウイルスを死滅させようとしますね。
その時に、発熱します。
発熱は、体が菌やウイルス達と戦っている証拠です。
「発熱自体は悪いものではない」ということを知っておいて欲しいと思います。
子どもが発熱した時に、最初に親がするべきなのは、「落ち着くこと」です。
慌てたり騒いだりすると、子どもが不安に思ってしまいますので、まずは親が落ち着きましょう。
そして、発熱以外の症状が出ていないかなど、子どもの状態をよく見ます。
これから熱が上がるサインです。
厚着をさせましょう。
熱が上がりきった状態です。
厚着を解除させましょう。
熱が上がりすぎると、脱水になりやすいです。
こまめに水分補給ができるように、吸い飲みやストロー付きの容器など、寝ながらでも飲めるものを用意してあげると、子どもが楽です。
ここで注意したいのが、1回にたくさん飲ませようとすることです。
たくさん飲ませようとすると、嘔吐を誘発してしまうことがあります。
1回に少量ずつ、何回もが基本です。
水やお茶でもいいですが、アクエリアスなどのスポーツ飲料などが飲みやすくていいですね。
吸収も早いので、高い熱の時は脱水になるのを防ぐのに一役買ってくれます。
太い動脈がある箇所を冷やすようにします。
例えば、首の横や脇の下、足の付け根などが最適です。
頭やおでこを冷やすのが一般的ですが、冷やす箇所を変えれば、下がり方が違ってきます。
頭を冷やすと楽になる場合と痛みが増す場合がありますので、お子さん直接聞いてから氷枕をセッティングするといいでしょう。
熱があると、なかなか食欲は湧かないと思います。
無理矢理食べさせる必要はありません。
子どもが食べられるようなものを用意しましょう。
そして食べられる分だけで十分です。
次のようなものが食べやすくてお勧めです。
- ゼリー(こんにゃくゼリーは不可)
- プリン
- おかゆ
- りんごをすりおろしたもの など
38度くらいでは、元気も食欲もいつも通りだという子どもも多くいます。
こういう状態でしたら、急いで受診する必要はないと小児科医から話がありました。
急いで受診しないといけない見極めラインは、次の通りです。
- 38度以上の熱が出ていて、ぐったりしている
- 顔色が悪い
- 激しい嘔吐や下痢の症状がある
- 咳などの別な症状があって苦しんでいる
- 水分を摂ることができない
- おしっこの色が濃い、そして何回も続く
- おしっこが出ない(時間的には12時間以上)
- 月齢5ヶ月未満である
医師に伝えることができるように、「けいれんしていた時間」や「どのような様子だったか」など、発症時のことをしっかり見ておきましょう。
明らかな症状が出ている場合は、すぐに受診だと判断できると思いますが、症状が出たのが夜中であったり、どうなのか不安に思った場合は、下記の相談先を活用しましょう。
- #8000(小児救急電話相談)
- 24時間対応の地域の医療相談電話(街の広報や役所に貼られています)
こういった情報は、ネットでも確認することができます。
医師や看護師といった医療従事者と話をするだけで親が安心できますし、「今すぐに受診が必要なのか」・「朝になって通常の診療時間に受診しても大丈夫なのか」を判断してもらえます。
親が慌ててしまわないために、味方となる番号を知っておくと本当に心強いと思います。
子どもの高熱は、親にとって本当に怖いものですよね。
年齢や月齢が小さければなおさらです。
ですが、怖くても親が落ち着かなくては、子どもはもっと怖い思いをします。
そうなれば、ストレスから別の症状を引き起こしてしまうことも考えられます。
今回お話しさせていただいた、受診の見極めラインや緊急対処法を参考にしていただけたら、いざ実践となっても慌てずにできることでしょう。
急いで受診しなくてもいいことだってあるのですから。
まずは落ち着くこと(深呼吸をしてみてもいいですね!)を肝に銘じておいていただければと思います。
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