比較的すぐに効果が現れる、頭痛に効果的な市販漢方薬4選!繰り返す片頭痛や緊張型頭痛に効く

頭痛に効く漢方薬を4種紹介。すべて薬局やドラッグストアでも購入可能です。頭がズキズキと脈打つように痛む「片頭痛」、肩や首のこりを伴って、頭がしめつけられるように痛む「緊張型頭痛」に特に効果的です。

執筆者: 田伏 将樹 職業:薬剤師(漢方薬・生薬認定薬剤師)
比較的すぐに効果が現れる!頭痛に効く漢方薬4選

こんにちは、薬剤師の田伏将樹です。

今回は、慢性的に繰り返し起こる頭痛に効果のある漢方薬をご紹介します。

  

漢方薬が効きやすい頭痛のタイプ

特に漢方薬が有効とされているのは、次のタイプの頭痛です。

 

  • 肩や首のこりを伴って、頭がしめつけられるように痛む「緊張型頭痛」
  • 頭がズキズキと脈打つように痛む「片頭痛」

 

なお、漢方薬のなかには体質改善のために長期間服用しないといけないものもありますが、ここでは比較的すぐに効果を感じられる漢方薬を集めてみました。

どれも、薬局やドラッグストアでも購入可能です。

 

 

雨の日の頭痛には「五苓散」

雨の前の日の頭痛、曇りの日の頭痛には「五苓散(ごれいさん)」です。
気圧の低下に伴って起こる頭痛に、特に有効です。

 

漢方薬には昔から言い伝えられている秘伝というか口伝があります。
例えば「カゼのひきはじめには葛根湯」というのもそうですが、それと同じように「雨の日の頭痛には五苓散」も覚えておくと良いかもしれません。


漢方薬は体質に合ったものを選ばないといけないと言われます。
ですが、「雨の日の五苓散」については、体質はあまり気にせず使うことができます。

 

 

冷えによる頭痛・片頭痛には「呉茱萸湯」

冷えを自覚している人の頭痛に有効な漢方薬が「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」です。
冷え症の人、またはエアコンの風にあたったり、冷たいものを食べたりして、冷えたときに起こった頭痛にも使います。

 

「呉茱萸湯」は、片頭痛の薬と説明されることもありますが、冷えのある場合は緊張型頭痛でも大丈夫です。

 

不思議!味は激マズなのに、体が必要としているときは平気で飲める

この漢方薬は、実は、非常に苦味があって飲みにくい漢方薬として有名です。

ですが、不思議なことに「呉茱萸湯」がよく効くという人は平気で飲めてしまう、というのもまた有名な話です。


「呉茱萸湯」を飲んでみて味が気にならず飲めるかどうかが、「呉茱萸湯」が効くかどうかの判定にもなるくらいです。

 

nkjm*ykさん(@yupi823)が投稿した写真 -

 

片頭痛のときに、吐き気がする、または激しく嘔吐する、唾液が溢れてくる、という症状を伴うことがあります。
これらの症状も胃が冷えていると起こりやすい症状なので、「呉茱萸湯」が向きます。

 

通常は2週間くらい服用して効果の様子をみると良いと思いますが、効果がある人の場合は、1回服用してすぐ効いてくることもあります。
片頭痛の場合は、起こりそうなときに予防的に頓服することも可能です。

中高年の高血圧に伴う慢性的な頭痛には「釣藤散」

「釣藤散(ちょうとうさん)」は、中高年で、動脈硬化や高血圧症があって、ちょっとしたことでイライラしやすい傾向のある方の、慢性的な頭痛に効果がある漢方薬です。

 

首から頭部への血流を改善する作用が考えられていて、頭痛のほか、肩こりやめまい、不眠に対しても使われます。
「釣藤散」は上に紹介した漢方薬とは異なり、効果が出てくるまで数か月かかる場合もあります。

 

 

筋肉のこわばりによる頭痛には「葛根湯」

背中から項(うなじ)にかけてこわばっているときには「葛根湯(かっこんとう)」です。

 

もともとは風邪(カゼ)のときの漢方薬なので長期連用はお勧めできませんが、長時間同じ姿勢であったなどで血行不良による一時的な緊張型頭痛には効果があります。

 

ricaco (19)さん(@gahotan)が投稿した写真 -

 

おわりに

市販の漢方薬は、用量用法を守って服用してください。
医療機関で処方される漢方薬に比べ、薬の配合量が少なくて効き目が弱いように感じることがあるかもしれませんが、効かないからといって自己の判断で増量したりせず、専門家に相談するようにしましょう。


また、今まで経験したことがない感じの頭痛がしたときや、痛みの程度や頻度が徐々に増えているような場合は、緊急性の高い病気によるものかもしれません。

その場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 
 

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