ローマの温泉地"ヴィテルボ"でおすすめのテルメスポット&持ち物など [イタリア観光旅行]

イタリア・ローマから日帰りも可能で、電車に乗ってのんびり行ける温泉地「Viterbo(ヴィテルボ)」に行ってみませんか?おすすめスポットや必要な持ち物、日本の温泉とイタリアの温泉(テルメ)との違いなどを紹介。

執筆者: colonnayumi 職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド
ローマから日帰り可能!イタリアの温泉へ行ってみよう

イタリアの首都ローマがあるラッツイオ州には数多くの温泉があり、その効能は二千年以上も前から評価されてきました。

温泉療法だけでなく、レジャー施設としても国際的に有名な温泉や、気軽に行ける無料の小さな温泉まで、たくさんあります。

 

今回は、ローマから日帰りで、電車に乗ってのんびり行けるお勧めの温泉をご紹介したいと思います。

 



温泉が楽しめる由緒ある町「Viterbo」

Viterbo(ヴィテルボ)は、天然温泉が湧いていることで大変有名です。

また、中世の時代には多くの法王がここに住んでいたことから、「法王の町」とも呼ばれていた由緒ある町でもあります。

天然温泉は、呼吸器官、関節炎および多くの症状に効用があるため、この地にやってきたようです。

 

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@pseudoromanoが投稿した写真 -

 

なお、「神曲」で有名なイタリア文学の父ダンテも、ここを訪れ、温泉に浸かっていたそう。

美しい火山湖の泥(ファンゴ)を用いたファンゴテラピーもありますし、2000平米にも及ぶ温泉プールもある上、森林浴も楽しめます。

ぜひとも訪れてみたいところですね。

 

 

中世の面影が色濃く残るとても雰囲気のある町で、地元の美味しいイタリア料理が楽しめるお手頃なレストランもあります。

また、有料天然温泉の他、無料の天然露天温泉もありますので、出来れば日帰りではなく1泊して両方楽しんでみたいところです。

 

 

ローマからヴィテルボまでの行き方

テルミニ駅から地下鉄でオステイエンセ駅まで行き、そこからローカル線でヴィテルボへ。

約1時間。

料金は片道5€(約600円)。

 

駅から温泉までは、タクシーを利用しましょう。

おすすめスポット1 法王の温泉「Terme dei Papi」

ヴィテルボ郊外の温泉施設で、街から約3キロ西へ位置しています。
Terme dei Papi(テルメ・デイ・パーピ)とは、イタリア語で「法王の温泉」の意味で、歴代の法王がローマから訪れていたという歴史があります。

 

 

施設の中へ入ると更衣室、ロッカー、シャワールームがあり、水着に着替えて利用します。
温水プールなのですが、100%天然温泉水で、かなり硫黄の臭いがするのが特徴です。


プールの壁の3つの穴からお湯が出ており、この源泉は58℃もあります。

場所によって温度差があり、真ん中あたりで33-35℃くらい。

水深が深くなると温度が下がるといった具合です。

 

温度の高い所や低い所へ行ったり来たりを繰り返して、首まで浸かってぬるま湯の温泉を楽しみます。
水着を着てプールに入るので、温泉気分が出ないという人もいるかもしれませんが、アウトドアプールなので温泉に浸かりながら夕陽も見るのもなかなか良いものです。

 

Terme dei Papi インフォメーション

http://www.termedeipapi.it/en/

 

  • 温泉プール入場料 月-土12€(約1,440円)日15€(約1,800円)
  • 泥浴・マッサージ・エステなど別料金にて利用できます。
  • Grotta 13€(約1,560円)

 

Grotta(グロッタ)は、洞窟を利用したミストサウナ(霧状のサウナ)で、利用する場合は医師の診断を受けなければなりません。
イタリアでは温泉を利用する場合、一部医療保険も適用されるので、温泉医が常駐しているところも多くあります。

診断といっても簡単な問診と血圧を測るくらいのものです。

無料の露天風呂「Comune di Viterbo」

Terme dei Papi(テルメ・デイ・パーピ)の近くにも、自然に出来た丸い形の大小5つくらいの温泉で、広々とした平地に広がっています。

こちらの温泉も水着を着て入りますが、顔に白濁の泥パックをしている人もいたりと、みんな自由にくつろいでいます。

 

ここは、ぜひとも行ってみたい所ですね。

天然温泉やスパが楽しめる「Hotel Salus Terme」

Hotel Salus Terme(ホテル サルース テルメ)は2013年に改装された4つ星Hotelで、天然温泉やスパがあり長期滞在するイタリア人達に人気があります。

 

 

天然温泉プールの使い方と過ごし方

Hotelと隣接して温泉&スパの施設があり、トルコ式バスやサウナ、インドアとアウトドアの温泉プールなどが楽しめます。

Hotelの部屋で水着を着て、上にバスローブを羽織って行きましょう。

部屋にはスリッパもありますが、ビーチサンダル持参すると便利です。

 

 

貴重品は、部屋内にあるセイフテイボックスに入れ、鍵のみ持って出ます。
温泉やスパ、レストランなど、Hotel内の施設は全てルームナンバーとサインのみでOK。

支払いは、まとめてチェックアウト時に済ませられるので便利です。

 

温泉の温度は36-40℃とぬるめ。

噴き出し口のあたりでのんびり長めに入って、アウトドアプールに移動して過ごすという感じです。


ホールには椅子があり、数種類の温かいお茶が準備されています。

お茶は飲み放題と嬉しい限り。
温泉から上がったら、ゆったり椅子に座ってお茶を飲んでリラックスしましょう。

 

 

レストラン

あらかじめ、時間と人数を予約しておきましょう。

通常メニューの他、ダイエットをしている人など向けに、ローカロリーメニューも用意されています。

 

温泉へ行く場合の持ち物チェック!
水着

更衣室がない所へ行く場合は、あらかじめ水着を着て行くことをお勧めします。

無料の露天風呂や温泉は、更衣室やロッカーはないと考えてください。

 

バスタオルやフェイスタオル

無料露天風呂の場合は、絶対必要です。

 

水などのドリンク類

温泉施設以外を利用する場合、飲み物を持参しましょう。

日本のように自動販売機はありません。

 

ビーチサンダル

 

濡れた水着やタオルを入れるビニール袋

 

日本の温泉とイタリアの温泉の違い
水着をつける

温泉もサウナも水着をつけて入ります。

 

落ち着いて療養する場所

Hotelと隣接している施設は、長期療養が目的であるため、小さな子供を連れたファミリーは少なく、年配のご夫婦や落ち着いたカップルが多いようです。

 

更衣室などはないことも

無料の露天風呂や温泉は、更衣室やロッカーはありません。

 

飲み物の自販機は少ない

イタリア自体に飲み物などが買える自動販売機が少なく、露天風呂やHotelにも設置されていないことも。

 

食事はレストランで

日本の旅館のように豪華な食事を部屋まで運んでくれるシステムはなく、Hotel内または外のレストランへ行って食べることになります。あくまで温泉旅行の目的は療養です。

 

古き良き建物を再利用している 

昔の温泉跡を利用して造った建物が多いので、とても趣がありリラックス出来る。

 

おわりに

ローマから電車で約1時間足らずで気軽に行ける天然温泉がある中世の町「ヴィテルボ」。

まるでタイムスリップしたかのような石畳が続く趣のある町並みの中で、美味しいイタリア料理を楽しんで、そしてさらに温泉に浸かってのんびり過ごす日帰りの旅はいかがですか?

 

もし時間にゆとりがあるなら、ぜひ宿泊をしてゆっくりと色々な温泉巡りをお楽しみください。

普通の旅とは一味違った想い出が出来ること間違いなしです。

 
 コラムニスト情報
colonnayumi
職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド

海外ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド、日本旅行作家協会会員。