ワガママな女友達…むかつく!好き嫌いが激しい人の心理と対処法を、臨床心理士が解説

「好き嫌いが多いワガママな女性」の心理と付き合い方を紹介。自分の好き嫌いをわざわざ発言してアピールしてくる人は、いまだに甘やかされて育っている「オコチャマ」です。

執筆者: 石割美奈子 職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師
「好き嫌いが多いわがままな女友達」との上手な付き合い方

こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。

今回は、「好き嫌いが多いわがままな人」との上手な付き合い方を紹介します。

 

 

自分の好き嫌いをアピールしてくる人は、 無自覚な女王様!
わがままで周りをコントロールしようとしている

好き嫌いが多い人、特に自分の好き嫌いをわざわざ発言してアピールしてくる人は、わがままで周りをコントロールしようとしています。


もちろん無意識的な言動ですが、単なる好き嫌い発言がその人を中心として周りを巻き込み「支配-被支配」関係を作っていくこともあります。

 

Aさんが「チョコレートが好き」と言ったとします。

それを聞いたBさんは、どこか旅行してお土産を探すときに「そういえばチョコが好きだっけ」とチョコレートのお土産を探す可能性が高くなるでしょう。

 

また、Aさんが「〇〇(人気芸能人)は嫌い」と言ったとします。

それを聞いたCさんは、昨日見たテレビに〇〇が出てきて面白かったとしても、話題に出してAさんが不機嫌になるのが予想できるなら、〇〇のことは話さないようにしようとする可能性が出てきます。

 

Aさんがたった一言「好き嫌い」について発言するだけで、BさんやCさんをコントロールするきっかけになります。

相手をコントロールすることによって、「好き」を手に入れ、「嫌い」を避けることが出来てしまうのです。

まさに自覚がない女王様!


無意識だとしても「女王様」になってしまう、こんな「好き嫌いが多い人」とはどう付き合っていけばよいのでしょうか。

無意識の女王様にコントロールされないこと

「好き嫌いが多い人」と上手に付き合うには、コントロールされないことが重要です。


好き嫌いが多い人は、好き嫌いをアピールすることで相手をコントロールできると味をしめ、好き嫌いを増やしていく傾向があります。

 

言われたことを忘れるくらいで丁度いい

まず、好き嫌いに振り回されないようにしましょう。

 

言われたことを忘れてしまうくらいで構いません。
「それ、嫌いって言ったじゃん!」と言われたら、「ごめーん、忘れてた☆」でいいのです。

好き嫌いの多い人が無意識に望む「支配-被支配」関係に巻き込まれ、下僕にならないようにしましょう。

適度な距離をキープして!

また、物理的にも精神的にも適度な距離感をキープすることも大事です。
休憩時間を一緒に過ごしたり、ちょくちょく遊んだりしていると、どんどん「好き嫌い」の渦に巻き込まれていってしまいます。

 

間違ってもその人の「母親」にならないように!

好き嫌いが激しい人は、依存心が強い人です。
好き嫌いという嗜好は、精神分析的には「口唇期」という非常に小さいころ、乳児期早期の母子関係やイメージなどに端を発しています。

 

「嫌い」が多い人は不安定なココロを抱えている

好き嫌いが激しい人というのは、まるで乳児と母親のように一体感のある密接な関係を、無意識に欲している可能性があります。


また、ただそのような安定した愛着関係を欲しているだけならまだマシ。

「好き」だけでなく「嫌い」も多い人というのは、一度作った関係を壊してしまいたくなる衝動性も抱えていることが少なくありません。

 

その人は、ママが欲しい赤ちゃんかもしれません

ちょっと極端な言い方になりますが、好き嫌いの多い人は、自分の思い通りになる「母親」を求めているのかもしれません。
それは、同僚や友だちが満たせる願望ではありません。

好き嫌いの多い人のために、「好き」を持ってきてあげて、「嫌い」を排除してあげる…そんな使い勝手の良い「母親」にならないように気をつけてください。


大人になってからの支配-被支配の関係は、お互いに最もつらい形で破たんすることが多いのです。

 

「好き」はともかく「嫌い」をいちいちアピールされても…

「好き嫌い」の渦に巻き込まれて、気がついたら下僕になっていた…というのは避けたいですね。
つかず離れず、必要に応じて、無理しない関係を築いていきましょう。

 
 コラムニスト情報
石割美奈子
性別:女性  |   職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師

えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。

スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。

2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。


【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。

また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。

得意な相談内容は以下のとおりです。

・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
・発達の特性を持つ方と親御さんの支援
・夫婦関係の改善支援
・親子関係の改善支援
・精神分析的リワーク(復職支援)
・職場の人間関係の改善支援

日常生活ではなかなか得られない、心理的な洞察を深める和やかな相談時間をお約束します。

日本では「カウンセリング」というとまだまだ抵抗のある方も多いかと存じますが、より充実した日々を送るためのツールのひとつととらえて頂ければ光栄です。
どうぞお気軽にご相談ください。


【メンタルコーチとして】
スポーツ選手の方、
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コミュニケーションに課題を感じる方を対象に、
メンタルコーチングをさせて頂いております。

勝利のために、夢を叶えるために、より良い対人関係のために。

精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります




コラムlatteでは心理学関連の記事を担当させていただきます。
ご覧くださった皆様にひとつでも参考にしていただける部分があるような、皆様の役に立つ記事を書き続けてまいります!


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