イタリアで多いスリ・強盗犯罪!被害を最小限に抑える対策 [イタリア観光旅行]

イタリア観光でスリやひったくりにあったときに慌てないために、事前にできる準備や、事件にあってしまった後にやっておくべきことを紹介。旅先での被害を最小限に抑えられるよう、備えておきましょう。

執筆者: OTA YUKI 職業:Enoteca Lombardi スタッフ/イタリア旅行アドバイザー
イタリアで多いスリと対処法

イタリアで多いスリ。
それは、時と場合を選びません。

人混みの中はもちろん、バスや電車の乗車中であったり、美術館の中でも、それは起こるのです。

 

中には、魔術師のようなテクニックを持つ天才スリ師も。

本人が気づかぬうちにお財布などを抜き去り、しっかりチャックを閉めていく強者さえいるのです。


予想もしなかったことが実際起こった時、どのように対処したら良いのでしょう。
今回は、その対処法についてお伝えしたいと思います。

 

 

旅の前に準備しておくべきこと

旅を楽しくするために、何かあっても即対処できるよう、事前に準備しておきたいことがあります。

 

パスポートのコピーをしておく

私たち日本人の場合、イタリアでの身分証明書はパスポートになります。

すべての書類作りに重要なパスポートは、必ずコピーをし、できれば、「パスポートナンバー・発効日・有効期限」を控えておくと良いでしょう。

 

 

クレジットカードと銀行のキャッシュカードナンバーを控えておく

海外旅行で携帯するカード類のナンバーと非常時の電話番号をメモに控えておきましょう。

何かあったときに、すぐに対処することが出来ます。

 

 

その他に控えておきたい情報は?

携帯電話、航空券、その他の緊急時の連絡先を控えておくことをお勧めします。
なお、これらのメモは荷物として持ち歩かず、必要なときに取り出せるよう、ホテルに預ける貴重品と一緒にしておくことをお勧めします。

 

被害にあってしまったら…

もし、被害にあってしまった場合、気が動転してしまい、どんなことをしたらいいのかわからず、パニック状態になってしまうことと思われます。

そんな時、これだけは、やっておいた方が良いということをご紹介しておきます。

 

最寄りの警察署に行く

スリの被害にあった場合、まず必要なのは、警察署に被害届を出すことです。

イタリアでの緊急パスポートの発行や日本での保険の請求に、必ず必要となる書類を発行してくれます。

 

被害届を出すのに行くべき警察の機関は、「CARABINIERI(カラビニエーリ)」と言います。
フィレンツェの場合、サンタマリアノヴェッラ駅と Borgo Ognissanti(ボルゴ オンニッサンティ)通りにあり、時間によって、英語を話せる警察官が待機しています。

 

 

書類を作る際に必要となるのが、身分証明書。

私たち日本人の場合は、パスポートが、それにあたります。


書類の作成にあたって、確認されるのは、いつ、どこで起こったのか、そして、取られたものの中身を聞かれます。お財布の中身まで聞かれますから、どんなものが入っていたのか、把握しておく必要があります。

 

パスポートの再発行

取られたものの中に、パスポートが入っている場合、すぐに再発行の手続きをしなければなりません。

パスポートの再発行手続きは、日本大使館で行われています。

 

ローマにある日本大使館では、即日で発行してくれますから、被害にあった際は、すぐに連絡すると良いでしょう。

通常の受付時間は16:30までですが(土日祝を除く)、緊急の場合、下の電話番号で対応してくれます。

 

在イタリア日本国大使館 電話番号 (+39)06 487991

 

クレジットカードの紛失届

被害を最小限に抑えるために、取られたクレジットカードを悪用されないよう手続きをします。
幸い、日本語の通じるフリーダイヤルで24時間対応しているので、安心です。

 

  • VISA 00-800-12121212
  • Master 800-870866
  • JCB 800-780285
  • American Express 800-871981

 

ターゲットになってしまったら、抵抗するのは危険!
取り戻そうとして、命を落とすケースも…

もし、スリやひったくりに遭ってしまった場合、取り返そうと、無理な抵抗はしない方が良いでしょう。

昨年末も、取られたカバンを取り戻そうとした女子学生が、最終的に命を落とすという悲しい事件がローマ近郊で起こっています。

 

イタリアでは、所持金がいくらであろうとも、狙われて、怪我をしたりするケースが多発しています。
その多くが、最初から命を狙われるのでなく、抵抗した結果、危険を及ぼすといったものが殆どです。

せっかくの楽しい旅行を最悪の結果にしないためにも、被害を最小限に抑えることが、賢明なのかもしれません。

 

おわりに

ヨーロッパに「戦争難民」と呼ばれる人々が流入し、経済的にも不況と言われているイタリアでは、ひったくりなどの軽犯罪がますます横行しています。

何も起こらないのが一番ですが、万一の際に旅先で慌てることのないよう、事前に準備しておきましょう。

 
 コラムニスト情報
OTA YUKI
性別:女性  |   現在地:フィレンツェ  |   職業:Enoteca Lombardi スタッフ/イタリア旅行アドバイザー

花の都 フィレンツェ に住むこと、はや十数年。
フィレンツェの台所と言われる、メルカートで働いて10年以上となります。
多くの食材に囲まれながら、花より…の生活を楽しんでいます。

そんな生活をこちらに綴っています。どうぞ、ご覧ください。
http://ameblo.jp/yuku810/