疲れ倍増!?ヨガや筋トレが"体調不良"の原因になるパターンとは

健康目的で体操やヨガを始めたら、逆効果で体調不良やよけい疲れたという方へ。原因は、休んでも回復しない「慢性筋肉疲労」かもしれません。

執筆者: 梅田 孝男 職業:整体師・気エネルギー療法師・カイロプラクティック師
ヨガや筋トレ、体操で逆に疲れを溜めている人が増えている

こんにちは、梅田整体療院 院長の梅田孝男です。

 

健康のために、積極的に健康法を取り入れることは良いことです。

食事・スポーツ・体操やヨガなど、自分自身に合ったことや足りないところを補うことを、楽しく継続できることは、健康の秘訣につながります。

 

ケガをしない、病気にならない、医者にかからない等、医療費問題にも貢献できるところです。

整体を仕事としている私ですが、究極の理想は、医療や整体にかからないでも済むことです。

とは言いつつも、健康意識が本気で高い人はそれほどいないというのが現実です。


ところで、健康意識が高まり、体操やヨガを始めて、体を故障してしまう人が増えています。

通常であれば日に日に体調が良くなるはずですが、反対に悪くなってしまう人がいるのです。

 

 

ヨガや筋トレ、体操も、初めに多少痛みを感じることはある

「体操」や「ヨガ」、「筋トレ」にはさまざまな動きやポーズがあり、気持ち良くできると体がスッキリ軽くなりますね。

ですが、関節が硬かったり、筋肉が痛かったりして、あまり体が動かない、もしくは違和感が強く出てくる人がいます。

 

ある程度の痛みは、その後の肉体の活性化を起こすために必要です。

難しいところではありますが、肉体も必要性を感じ取らなければ、発達を促しません。

 

筋肉痛も3~4日で収まりますが、ペースを落としてでも継続して行うことで、1週間~2週間と経過するうちに、同じことが楽にできるようになります。

まずは、第一関門突破といったところです。

ヨガや筋トレ、体操もやりすぎは禁物!特に30代以降は注意

健康に良いこれらの行動も、成長期や20代くらいまでは、多少やりすぎても回復力がありますから大丈夫でしょう。

 

ですが、30代くらいからは少しペースを考えなくてはいけません。

40代以降は、体の状態を観察しながら、肉体的なデータを参考にしながら行うほうが良いでしょう。

 

というのも、現時点での基礎体力や筋力などは、若い頃とは違います。

分かっていても昔の頃の思い込みがあるからです。

 

そこを無視して無理をしてしまえば、筋肉痛を超えた筋肉や靭帯の損傷を起こしてしまいます。

体操やヨガで疲れたり、体調不良を起こす原因は?

上記のようなことは、普通の人の場合です。

はじめにお伝えしました「体操やヨガを始めて、体を故障してしまった人」は、また別問題があるのです。

 

気づかないうちに「慢性筋肉疲労」が溜まり、コリが発生!

それは、「目に見えない慢性筋肉疲労が溜まっていた」ということです。
慢性筋肉疲労、つまり休んでも回復できていない筋肉疲労です。

 

それは、筋肉の繊維同士が縮み合い、硬い筋肉になっているコリの状態です。

そこまで硬くなると、新しく生まれる細胞も硬い状態を引き継いでしまうサイクルになっています。

そうしたコリは、全身どこの筋肉でも発生します。

 

姿勢、仕事、スポーツ等、いつも負担のかかる場所の筋肉にはコリが生まれます。

腹筋や体幹の深部筋はもちろん、指を動かす筋肉にもコリは発生します。

コリに気づかずヨガや筋トレを行うと?

コリが多く溜まっていると、本来の筋力は発揮できませんし、動きの幅も小さくなっています。

力は出ない、伸びもしにくい、縮みもしにくい状態です。

 

そんな状態の中、無理をして伸ばそうとすると、筋肉が伸びない分、筋肉の端に付いている骨が動かされてしまいます。

この場合、関節の正常な動きではなく、亜脱臼ということにつながり、関節痛が起きてしまいます。

 

背骨や骨盤でこうしたことが起きれば、神経痛も発生してしまいます。

骨が弱い場合は、疲労骨折や剥離骨折が起こることもあります。


また、伸ばしている筋肉の裏の筋肉は、縮もうとしています。

そこにコリがあると、縮んだ筋肉がさらに縮んでしまい、筋肉が収縮し過ぎて体がロックしてしまいます。

分かりやすいところでは、ぎっくり腰がそのような状態です。

まずは「慢性筋肉疲労」を治してからヨガや筋トレを楽しもう

こうした慢性筋肉疲労が多く溜まっている体では、いくら体操やヨガをしたからといっても、逆にケガをしてしまいます。

残念なくらい不健康になっているということです。

 

そのような体調を指導者も見抜ければよいのですが、一部の優秀な指導者を除き、まだまだ少ないようです。

これも、業界飽和状態の負のサイクルの一つと言えるかもしれません。

 

保険治療で慢性筋肉疲労の治療は存在しません。

なぜなら、急性のケガとは違うからです。

となると、丁寧に筋肉を施術してくれる自由診療の医療機関や整体等を頼っていただき、それからコトを始めるのが良いでしょう。

 
 コラムニスト情報
梅田 孝男
性別:男性  |   職業:整体師・気エネルギー療法師・カイロプラクティック師

群馬県高崎市の、梅田整体療院の院長として、日々施術をしております。

2000年3月に独立開業。整体、カイロ、東洋医学の他、筋肉反射療法や気エネルギー療法の気導術を習得。症状をなるべく速く、少ない回数でよくしたい気持ちで、ご対応させていただいております。

施術現場で起こる不思議な現象に、多くの体のことを学ばさせていただいてます。これまでの常識や知識ではなく、施術から得られた人の体の本質を、皆様のお役に立てるようお伝えしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

施術録や日記等をお伝えしていますブログ「梅田整体療院のツッパリ解消ロックンロール」もご覧になってください。
http://umedaseitai.seesaa.net/

厚生労働大臣認可 日本健康サポート協同組合会員

 

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