【短編】「怖い話」一度読んだら忘れられない、奇妙な話まとめ。

【閲覧注意】短いのに、本当に怖い話。思わずゾッとする奇妙な話を集めました。読むか読まないかは、あなた次第です…。

執筆者: MI 職業:ライター

 

【短編】一度読んだら忘れられない話…

怖い話の中でも、すぐに読める短い話を厳選して集めました。
読むか読まないかはあなた次第です…。読んでから後悔しても知りませんよ?

 

1.吊り橋

 

オカルト好きの先輩の運転で、心霊スポットに行った時の話。

そこは霊が出ると噂の吊り橋がある。

深夜に到着すると、真っ暗だし霧がかかっていて全然周りが見えない。

車を見て吊り橋を二人で渡って、写真を撮る予定だった。

 

けれど、先輩がなかなか車を降りようとしない。

「先輩、行かないんすか?」

「あぁ…なんか気分が優れんから車で待ってるわ、ごめん。」

「え、大丈夫すか?でも1人で待つの危なくないすか!?そして俺も怖いんすけど(笑)」

 

「うん…でも行ってくれ。俺は待ってるから。」

「…はい。」

俺は先輩を車に残して、吊り橋を渡った。後ろを何回か振り返って先輩の様子をうかがったが、

進めば進むほど霧で向こう側が見えなくなった。

俺が吊り橋の真ん中らへんに来た時、先輩が乗る車が突然ハイビームをたいて、

クラクションを思い切り鳴らしてきた。

え…!何?先輩なんかあったの?

俺は焦って車へ戻った。

「どうしたんすか先輩!」

「いいから早く車乗れ!」

「えっ」俺はまったく理由もわからぬまま車に乗り込んだ。先輩は帰り道へ急ぐ。

 

「え、先輩本当どうしたんですか?びっくりしたんですけど。」

「さっき、お前の渡ってた吊り橋の奥に、明らかにおかしい女の子がいたんよ。」

「えっ!俺全然気づかなかったっす。てか先輩んとこから見えたんすか?霧すごいのに。」

 

「おお、見えるってことがおかしいんよね。クッキリと浮かび上がってたし、

こんな夜中にあんなとこに人間がいるはずがない。」

 

そんなこんなで朝方に家についた。

ちょうど起きた頃、先輩から電話があった。

先輩「お前、大丈夫だったか?あれから。」

俺「ああ!全然何もないっす!先輩は大丈夫ですか?」

先輩「大丈夫なんだけどさ、帰ってからあの時と同じ状況を夢で見てさ、

どんなに呼んでも、お前がどんどん吊り橋を進んでいく夢だったんだよ。」

俺「えっ。ちょっ怖いっすね!」

先輩「…たまたまならいいけど…なんかの暗示かな?」

俺「えっ…」

先輩「…」

 

なんともゾッとする沈黙が流れた。

そんな沈黙を破ったのは、俺でも先輩でもなかった。

 

 

「 渡ればよかったのに 」

 

女の声が電話の向こうなのかそうではないのか聞こえた。

 

2.新しい家

 

私がちょうど小学校6年生位の時、家族みんなで、一軒家に引っ越しました。

けど、なんとなくその家に対して、変な空気というか匂いというか

普通ではないものを感じていたんです。

 

そして、ある日その「普通ではないもの」をハッキリと感じてしまう出来事がありました。

その夜は、なんだか寝付けない夜でした。

姉と同じ部屋で寝ていたのですが、姉も寝付けないようでした。

 

目を閉じて寝ようとするものの、一向に寝付けなくて

たぶん夜中の2時くらい。

 

「ニャァ」

という声が家の外から聞こえてきました。

私はなぜかその声を

「小さい女の子」だと思ってしまったんです。

なぜか猫と思わなかったんです。

 

すぐに「女の子であるはずがない」と思い直したのに

その時にはもう遅くて、その声が今度は天井から聞こえてきました。

 

「ニャァ」

もうそれは女の子の声にしか聞こえなくなっていました。

 

もう私の体は恐怖で硬直して動けなくなり、

もうこれ以上やめて…と心で唱えるしかできず。

 

「…ニャァ」

その声は、ついに私の耳元で鳴きました。

体中に鳥肌が立って動けません。

 

体が硬直していたから、ソイツの存在を目で確かめることはできなかったけど

明らかに私の隣に気配を感じていました。

 

できることなら、この話を

夢とか寝ぼけてたとかそんなことにしておきたかったです。

 

 

でも姉もその夜、同じ声を耳元で聞いていたそうです。

 

3.紙ナプキン

 

営業の仕事で外回りをしていた時の怖い話。

外回りの途中にファミレスに寄って、飯食ってたんだけど、

そしたら突然、見知らぬ若い女に紙ナプキンを渡されたんだ。無言で。

 

紙ナプキンを見ると、翌日の俺の営業先がボールペンでズラリと書かれていた。

しかも行く順番までしっかり合っていたんだ。そのうち1つだけが赤のボールペンで書かれていて

矢印で「ココニイケバシヌ」と書いてある。

それを見た瞬間、全身に寒気がして鳥肌が止まらなかった。

 

俺のスケジュールを知っている人なんて自分以外にいない。

俺は情けないと思いながらも、その営業先への訪問を延期した。

 

いつか行かなくてはいけないのだけど。

 

4.ステーキ

 

家族で旅行に行った時の話。

行ったことのない土地だったが、レンタカーで色々観光していた。

 

宿は節約のために、観光地というか中心地みたいなところから少し離れたところにしていた。

「このへんで飯でも食うか。お前たち何食べたい?」

父の言葉に、俺たち兄弟は「ステーキ!」と即答した。

その辺のことはよくわからなかったので、カーナビに「近くのステーキ屋」と入力してみた。

「おお…ちゃんと案内してくれるんや。」

 

ただ目的地に近づくにつれて、舗装もされていない道、そして人の気配がしない町になった。

「目的地周辺です。」とカーナビが案内した瞬間、俺たちは目を背けすぐにUターンした。

 

だってその場所は明らかに廃墟だったんだ。しかも病院のね。

 

5.箱

 

小さい頃、幼なじみと公園で宝物探しをしていたんだけど、

友人がなんだか古びた箱を見つけてきた。

 

「うお、なんだそれ。気味わるいな。」

その箱の外面には、お札のようなものが大量に貼りつけられていた。

 

でも幼なじみは、それをとても気に入っていて家に持って帰ってしまった。

次の日、幼なじみの家に遊びの誘いをしにいくと、

どうやら高熱を出して寝込んでいるようだった。

 

その後、2週間はそんな状態。

 

幼なじみが良くなってから、すぐに会いにいった。

あの箱のせいなんじゃないかって。

 

おそるおそる箱の外面に貼りつけられたお札を剥がし

箱をあけてみてみると、

 

中には俺たちの写真が入っていた。しかも白黒の。どういうこと?

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?
ぜひ「意味が分かると怖い話」シリーズも読んでみてくださいね!

 

 

 
 コラムニスト情報
MI
MI
性別:女性  |   職業:ライター

コラムなど、執筆活動をしています。

美味しいものや、楽しいこと、楽しい場所をみんなに紹介するのが大好き。
Siriや都市伝説についても、たくさん執筆しています☺