紫外線とは?紫外線についてわかりやすく解説します!

紫外線とは何なのか?紫外線についてわかりやすく解説します!

執筆者: Latte

 

 

紫外線と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。


「日焼けしそう」「身体に悪そう」と、マイナスなイメージを抱いている人も多いと思います。
この記事では、紫外線が身体に及ぼす効果や影響について、わかりやすく解説していきます。

紫外線って、一体なに?

紫外線とは、主に太陽光から発射される、目に見えない光線のことです。


私たちが毎日浴びている太陽光は、「紫外線・可視光線・赤外線」の3種類に分けられます。

その3種類のうち、目で見ることができる可視光線は、「紫・青・水色・緑・黄色・橙色・赤」の七色あり、その可視光線の範囲外となる光線をそれぞれ「紫外線」と「赤外線」といいます。

「紫の外側にある光線」で「紫・外・線」、「赤の外側にある光線」で「赤・外・線」と覚えると分かりやすいと思います。

紫外線を英語で表すと、Ultra Violet Ray(ウルトラ ヴァイオレット レイ)となります。

また、それを略して、UV(ユー・ブイ)と呼ぶことが多いです。

紫外線にも種類があり、波長の長いものから、UV-A、UV-B、UV-Cに分けられます。

その中で最も波長の短いUV-Cは、地球を覆っているオゾン層にすべて吸収されるので、地表に届くことはありません。

UV-Bもほとんどはオゾン層で吸収されますが、一部は地表にまで到達します。

地表に降り注ぐ紫外線のうち、UV-Bは1割程度ですが、生体に強い影響を及ぼします。

一方、波長の長いUV-Aは、オゾン層や雲も透過するので、地表に降り注ぐ紫外線のうち、9割はUV-Aです。

ちなみにUVと聞くと、「UVカット」という言葉を連想する人も多いのではないでしょうか。

UVカットと謳われる化粧品、帽子や眼鏡などの商品を目にすることも多いですよね。

では、なぜ紫外線をカットする必要があるのでしょうか。

紫外線の悪影響

 

悪影響①:日焼け

春から秋にかけて、気温がぐんぐん上がり、日照時間も長くなると、屋外で過ごす事も多くなりますよね。

夏場は特に、海やプールに行ったり、友人とバーベキューを楽しむ人も多いと思います。

そんな時に、どうしても避けて通れないのが「日焼け」です。

日焼けとはズバリ、紫外線によって皮膚が炎症してしまうことです。

つまり、皮膚が火傷している状態となります。

火傷ですから、身体に良いわけはないですよね。

肌は赤くなったり、黒くなったりして、ヒリヒリと痛みも感じます。

色白な肌を目指している人も多いと思うので、紫外線はまさに天敵と言えるでしょう。

悪影響②:シミ

シミができる要因は、メラニン色素の沈着によるものです。

メラニン色素とは、肌や髪の毛を構成する黒色の色素のことで、紫外線を吸収して、細胞を守ってくれています。

そして、肌は常に代謝を繰り返し、どんどん新しいものに生まれ変わっていきます。

メラニン色素も通常であれば、垢と共に体外に排出されるのですが、紫外線を浴び過ぎると、防衛反応から一時的にメラニン色素を過剰につくり出すので、その結果、メラニン色素が沈着して、シミになってしまうわけです。

悪影響③:がんや白内障などの病気

紫外線は細胞内のDNAを傷つけてしまいます。

細胞は傷ついたDNAを繰り返し修復することができますが、まれに修復がうまくいかずに変異体を生み出してしまいます。

それが最終的には、がん細胞となり、私たちの身体を蝕んでいくのです。

また、紫外線は目の細胞も破壊してしまう恐れがあり、眼の中のレンズの役割である水晶体を濁らせてしまい、白内障を引き起こす原因となります。

紫外線の悪影響について聞くと、紫外線が悪者のように感じてしまいますが、実は私たちにとって紫外線は、なくてはならない存在でもあります。

続いては、紫外線のメリットをご紹介します。

紫外線のメリット

 

①ビタミンDを生成して、骨を丈夫にする

人の身体に必要なビタミンは、通常食べ物から摂取することが多いですが、紫外線を浴びることで、ビタミンDを体内で合成することができます。

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進する働きがあり、丈夫な骨をつくるのに必要不可欠な存在です。

ビタミンDが不足した状態ですと、十分なカルシウムが吸収できず、骨が弱くなってしまうので、骨粗しょう症となり、骨折しやすい身体になってしまいます。

ビタミンDは食べ物からの摂取だけでは不足しがちなため、適度に紫外線を浴びることも大切です。

目安としては、1日に日陰で30分程度過ごせば、バランスよくビタミンDを供給することができると言われています。

②殺菌効果がある

紫外線は細胞内のDNAを破壊するとお伝えしましたが、それは人に対してだけでなく、あらゆる菌やウイルスにも有効で、菌やウイルスそのものを死滅させる効果があります。

そのため、洗濯物を紫外線に当てて干すことで殺菌することができ、脱臭に繋がります。

③精神疾患や生活習慣病の予防

紫外線を浴びると、脳内の神経伝達物質のひとつである「セロトニン」が分泌されます。

セロトニンは『幸せホルモン』とも呼ばれ、感情を整え精神を安定させる働きがあります。

また、ストレスの軽減や安眠効果もあるので、うつ病などの精神疾患や生活習慣病の予防に期待ができます。

健康な心身を保つためには、ある程度の紫外線が大切という事が分かりました。

では、紫外線をどのくらい浴びれば良いでしょうか。

紫外線を浴びる適度な時間

紫外線の強さや量は、季節や天気など環境によって変わるので、あくまで目安にはなりますが、健康のためには1日15分~1時間程度で良いと言われています。

日本の気候の場合、10時~14時頃が紫外線が一番強い時間帯となり、時期としては3月~9月が紫外線が強くなります。

特に5月~7月には紫外線の強さがピークとなるので、注意が必要です。

そのため、夏場はもちろん注意が必要なのですが、実は冬も油断してはいけません。

夏の炎天下であれば、直射日光を避け、日陰を求めて行動することも多いと思いますが、
冬は気温が低いので、太陽光をほとんど意識しない人も多いと思います。

その結果、冬は強い時期ではないとはいえ、自分では気付かないうちに、たくさんの紫外線を浴びてしまっているかもしれません。

また、雪が降り積もった場合、紫外線は雪に反射するので、太陽からだけではなく、降り積もった雪からも紫外線を浴びることになってしまいます。

それを踏まえると、1年中紫外線に注意しなければなりません。

紫外線対策しましょう♪

 

紫外線を浴びすぎないために、UVカット機能が備わった帽子、サングラス、フェイスマスク、アームカバー、日焼け止め等、様々な紫外線対策グッズがありますよね。


そんな紫外線対策グッズに記載されている、「SPF」「PA」「UPF」の意味はご存知でしょうか?

SPF

SPFとは、Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で、主にUV-Bに対して防止効果を発揮する指標です。

SPFの表記は2~50までの数字で表され、50以上のものは「50+」と表記されます。

数値が大きいほど紫外線(UV-B)の抑止に期待できます。

PA

PAとは、Protection Grade of UV-A(プロテクション グレイド オブ ユーブイ-エー)の略で、こちらはUV-Aに対して防止効果を発揮する指標となります。

PAは、「PA+」から「PA++++」まで4段階で表され、「+」の数が多いほど紫外線(UV-A)の抑止に期待できます。

UPF

UPFとは、UltraViolet Protection Factor(ウルトラ ヴァイオレット ファクター)の略で、日本語では「紫外線保護指数」といいます。

SPAとPAが主に日焼け止めに記載されるのに対して、UPFは衣服等に表記されることが多いです。

UPFは、「UPF15-24」「UPF25-39」「UPF40-50+」の3段階に分けられ、数値が大きいほど紫外線カットに効果的です。

日常生活であれば、「SPF10~20」「PA+~PA++」「UPF15-24」で十分です。

屋外での活動(短時間)では、「SPF20~40」「PA++~PA+++」「UPF25-39」 が目安です。

炎天下での活動(長時間)では、「SPF40以上」「PA+++以上」「UPF40-50+」がオススメです。

紫外線対策グッズも、いろいろな種類と様々なレベルのものがありますので、時と場合により、その時に適した紫外線グッズを活用してくださいね。

https://www.photo-ac.com/main/detail/4195046

まとめ:紫外線とは?わかりやすく言うと・・・

 

紫外線は、健康な心と身体を維持するために、必要不可欠な存在です。


ただし、紫外線を浴びすぎると身体への負担が大きく、悪影響も多いです。

そのため、紫外線を浴びすぎないように、紫外線をカットする必要があります。

紫外線は私たちが生きている限り、これからもずっと寄り添っていかなければいけない相手だと思います。

紫外線をカットできる帽子やサングラス、日焼け止めクリーム等を活用して、紫外線と上手に付き合っていきましょう♪