話の本当の意味を知ったら、思わずゾッとしてしまう「怖い話」第49弾。
「意味が分かると怖い話 第１弾～第48弾」よりも、更にレベルアップした”ゾッとする話”を届けます！
読むか読まないかはあなた次第です。

 

 

早朝からサイレンの音がうるさくて、目が覚めてしまった。

様子を伺おうと外に出ると、マンションの下に警察がたくさんいて現場検証のようなことをしていた。

 

「何かあったんですか？」

近くにいた警察に聞いてみると

「明け方、４階から飛び降り自殺があってね…」

と顔をしかめた。

 

マジかよ…と下を見ると何やら搬送していた。

 

見ていて気分のいいものではないし、一旦部屋に帰って

しばらくしてから、もう一度様子を見に外に出てみた。

 

まだ警察の現場検証が終わっていないみたいだ。

ずいぶん長いんだなぁ。

 

さっきの警察と目があったので

「お疲れ様です。現場検証ってすごい時間かかるんですねー」と話しかけると

「いやー、今回は不審な点が多くて長引いてるんだよね。」と言った。

 

「何かあったんですか？」

 

「飛び降りたのは20代の女の人なんだけどさ、飛び降りて即死してるんだよ。

なのに、飛び降りる前についたと思われる打撲の痕が体にあって、

しかも４階までの階段にも謎の血痕が見つかったんだよ。」

 

その時は、ＤＶとかいじめとかそういうので苦しんでたのかな？とか思った。

でも、後から聞いた噂だとどうやら恋人にフラれてショックで自殺したんだって。

 

2階や3階から飛び降りたが死ぬことができず、

打撲し血だらけのまま、階段で4階まで登ってもう一度飛び降りて即死した。

 

 

友達と飯食ってたら、突然こんなこと言い始めたんだ。

 

友「殺人鬼から逃げた時間に応じて金がもらえるゲーム、知ってる？」

俺「は？そんなのある訳ねーだろ(笑)」

友「いや、あるんだよ。俺参加したことあるし。」

 

嘘だったと思ってたのに友達の顔は真剣だった。

 

俺「え、参加したって、結果どうだったんだよ？」

友「ん、俺？３人だよ。」

 

友達は、逃げる側ではなく殺人鬼として参加していた。

３人殺したということ。

 

 

私は生まれつき霊感がある。

 

ある日、散歩をしていると前からおばさんが自転車をこいでくるのが見えた。

そのおばさんすっごい苦しそうで顔色も悪かった。

 

なんでだろう…と思って目を凝らすと、自転車のカゴに何かが乗っていた。

 

生首だった。

眼球がなくてぽっかり空いた黒い目がおばさんを見ている。

やばい…

私は思った。「おばさんに憑かれてること教えてあげなきゃ、お祓いしないとやばい。」

 

すれ違い様に、勇気を出しておばさんに声をかけた。

 

「あの…言いづらいんですが、かごに霊…」

おばさんは一瞬スピードを落としたが

「知ってます」と私の言葉を遮るように通りすぎていった。

 

その瞬間私は、気づいてしまった。

 

生首は、霊ではなく本物だった。

 

 

妹「〇〇くん（俺の友達）遊びに来ないの？」

俺「〇〇？なんで？」
妹「うちに呼んでくれない？」
俺「何で？」
妹「一緒に写メ撮ってもらいたいの。」
俺「え？お前〇〇のこと好きなの？」
妹「いや、好きではないんだけどさ…。」
俺「は？どういうこと？」
妹「あのね、マジメな話なんだけど…」
俺「何？」
妹「こないだ友達と話しててね、」
俺「うん」
妹「うちのお兄ちゃんイケメンなんだーって言っちゃったの。」
俺「ああ…」
妹「だから…写メ…」
俺「ごめんな。」
妹「ううん。ごめん。」

 

兄が不細工だから、兄の友達を兄として見せようとしている。

 

 

目覚ましの音で目を覚ました。

なんだか悪い夢を見ていたような気がする。体がだるいし体中を重い痛みが襲う。

 

ゆっくり目を開けて起き上がろうとして、ハッと気付いた。

寝ている俺を見下ろすように立っている人達。

すごい形相をしている。手にはナイフのようなものが見えた。

そいつがこう言った。

 

「起きなきゃすぐ終わらせたのに。」

 

俺は恐怖のあまり薄目を開けていた目を閉じた。そのまま恐怖のせいか気を失ったようだった。

 

また目覚ましの音で目覚めた時にはその人たちはいなかった。

ここはどこだろう。

 

手術中に目覚めてしまった。

 

 

彼には霊感があった。

なので、戦争や殺人があった場所、いわゆる心霊スポットでは必ず霊を見るそうだ。

 

霊は大抵恨めしそうな目や血走った目でこちらを見てくるので

彼はすぐに気づくらしい。

 

彼は出張でいつもとは違うビルに仕事で来ていた。

彼はビルに入ってすぐに気づいてしまった。

このビルは良くない…過去に殺人が起きているなと。

彼は少し憂鬱になった。

慣れていたとしても、やっぱりいい気はしないものだ。

 

仕事をさっさと終わらせてこのビルを出よう。

彼はそう思い早めに仕事を終わらせると部屋から出た。

 

自然とエレベーターまでの廊下も早足になる。

しかし廊下の角を曲がって、すぐに希望はなくなった。

 

男の霊が目の前にいる。

 

霊は目を見開いてこっちを見ている。

しかも手には血のついたナイフを握っている。

口の周りは不自然に赤く、

今まで見た霊の中でも群を抜いて怖かった。

 

（勘弁してくれよ…）

いつものように手を振って追い払おうとした。

 

彼の振った手が男に触れた。

 

霊ではなく、本当の殺人鬼だった。

 

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