サラリーマンの方は普段ネクタイを付けて仕事をしますよね。

でもそのネクタイ、きちんとクリーニングに出していますか？

ネクタイのクリーニングは面倒だと感じる方が多いと思います。しかしネクタイはシミが付きやすく、気付いたら小さなシミができていることもあります。

もし大事な取引や社交場でそのまま着用していると、不衛生な印象を持たれかねません。

実は、ネクタイも手順と方法さえ間違えなければ自宅で洗うことができます。

面倒なネクタイをどうやって洗えばいいのかを早速ご紹介させて頂きます。

まず下記の物を準備しましょう。

• 洗うネクタイ
• ベンジン（シミがある場合）
• 家庭用の液体洗剤
• 洗面器
• アイロンと当て布（綿素材）
• ヘラ（木やゴム製）

ネクタイはシルクやポリエステル、一部ウールで作られてます。色落ちがしやすく、しわになりやすいのがネックです。

まずネクタイの素材を確認し、シミや黄ばみがある場合はベンジンを用意します。

ホームセンターで購入できますが、間違えてシンナーを購入しないようにして下さい。シンナーを使うと変色してしまいます。

家庭用洗剤も固形は溶けにくいため避けましょう。

当て布は綿がおすすめです。

手芸店で売っているシーチングや安めの布、無ければハンカチで代用できます。

必ず必要なので準備して下さい。

シミがある場合、最初にベンジンを染み込ませます。揮発しやすく可燃性であるため、風通しが良い場所で行いましょう。周りに火気がないか、同時に確認しましょう。

ベンジンは小さな容器に移し、ヘラで少しずつ浸けていきます。軽くこすり汚れを浮き上がらせるようにするとシミが取れやすくなります。

また、市販のシミ抜きで代用しても良いですが、素材を損ねないよう注意書きなどを読んでから行って下さい。

洗面器に50度程度のぬるま湯を張り、液体洗剤を1%程度(水1リットルに10cc）ほど入れます。

熱湯は変形の原因となる可能性があるのでぬるま湯がおすすめです。

次にネクタイをゆっくりと浸けていき、全体が浸かったら5分ほど放置します。

5分ほど浸けたらネクタイを「ゆっくり、優しく」もみ洗いし、汚れを少しずつ落としていきましょう。

もし洗面器のぬるま湯が汚いと感じたら、再度液体洗剤とぬるま湯を張り新しいものに取り替えましょう。

このときゴシゴシ洗いはしわになるため厳禁です。全体を軽く揉むか押し洗いを心がけます。ネクタイはデリケートですので、あくまで慎重に。

洗い終わったら「手で押しながら」水気を切っていきます。絞らないようにご注意下さい。

洗うときの同じで優しく水気を取り除いていきましょう。

ある程度取れたら幅広のハンガーに引っかけ、半日～1日陰干しをします。

日当たりの良い所に置きたくなりますが、これも厳禁です。

シルクやポリエステルは紫外線で変色するため、できれば部屋干しをして下さい。

このときシワがあっても伸ばさないようにしましょう。

繊維は水を含むと一時的に膨張し、乾くと縮む性質を持っています。

ここでシワを伸ばすと、乾いてから逆にシワシワになってしまうのでぐっと堪えます。

ネクタイが乾いたら全体にアイロンがけをしていきます。

アイロンはスチームを使いますので、水をたっぷり入れておきましょう。

アイロン台は平らな場所を利用します。

アイロンの設定温度は150～160度、できれば低温～中温にします。シルクやポリエステルはこれ以上になると溶けてしまうので注意が必要です。

またウールも同様に160度前後へ設定して下さい。

最初は裏からかけていきます。

当て布をし、1センチ以上浮かせた状態でスチームをかけて下さい。

もしシワがある場合は少しずつ、一瞬だけアイロンを当てるような感覚で伸ばしていきます。

表も同様に当て布をしてアイロンがけをします。

柄のある面ですので引っ張りすぎないよう意識し、ゆっくりシワを伸ばしていけば完成です。

手順を追っていきましたが、少し面倒に感じるかもしれません。

しかし一度準備が出来ればまとめて洗濯することが可能ですので、クリーニングに出す手間も賃金も省けます。

綺麗なネクタイは自分の身も心も一新させ、周りに清潔な印象を与えてくれます。

たかがネクタイと思わず、一度もクリーニングしていないネクタイがあれば、一気に洗ってみてはいかがでしょうか？