考えるより感じろ!ボールを遠くに飛ばす、正しいゴルフスイングの基本
皆様こんにちは!ゴルフインストラクターの小森剛です。
3回目となる今回は、いよいよゴルフスイングを正しく行うための考え方「脳の使い方」をお話しします。
ゴルフはゴルフクラブという道具を使います。
クラブを振り子のように円運動させ、その勢いを利用してボールを飛ばします。
このとき大切なことが、クラブを無理矢理動かそうとするのではなく、クラブに生じる自然な力「遠心力」と「慣性力」を利用することです。
遠心力とは、回転する物体が中心から遠ざかろうとるす力、そして慣性力は運動している物体がいつまでも動き続けようとする力です。
この二つの力を利用する上で大切なことが、これらを「感じ取る」ことです。
子供の頃、公園でブランコ遊びをしたときのことを思い出して下さい。
ブランコの勢いを付けるとき、皆さんはどうされたでしょうか?
座って乗っているときは、膝を曲げたり伸ばしたりしていました。
立ち乗りをしたときは、膝を屈伸させて、体全体を使って勢いを付けました。
このような動作で、なぜブランコに勢いが付くのでしょうか。
物理的な理由は割愛しますが、ここで注目して欲しいのが「ブランコの動きに合わせて膝を曲げたり伸ばしたりしている」ということです。
ブランコの動きに合わせるわけですから、ブランコの動きを感知しなければなりません。
つまり、ブランコに勢いを付けるために必要な動作は「ブランコの動きを知り得るからこそ出来る」ということです。
このことは、ゴルフスイングでも全く同じです。
ボールを飛ばすには、インパクト時のヘッドスピードを、最大限にまで引き上げる必要があります。
つまり、クラブに勢いを付けるわけです。
これはブランコに勢いを付けるメカニズムと良く似ています。
なぜなら、ゴルフもブランコも、振り子運動によって生じる力を利用しているからです。
つまり、スイング中のクラブの動きを感知出来るからこそ、効率的にクラブの勢いを高めることが出来るのです。
では、クラブの動きは何処で感知するのでしょうか?
人は得られる情報の約8割を視覚、つまり「目」から得ています。
クラブの動きは目でも感知しますが、スイング中のクラブの動きの全てを、目で見て感知することは出来ません。
なぜなら、クラブは大きな円を描くため、体の後ろ側に来たら視界から外れてしまうためです。
ですから、クラブの動きは視覚以外の感覚器で感知しなければなりません。
では、どこで感知するか、それはクラブを握っているグリップです。
グリップの感覚で、クラブがどこにいるのか、どこに向かおうとしているのか、加速しようとしているのか減速しようとしているのか等、時間と共に変化するスイング中のクラブの動きを感じ取り、認知します。
ですから、スイング中は感覚を研ぎ澄まし、クラブの動きを感じ取ることが必要です。
そして、それが可能となる「脳の使い方」をしなければなりません。
ご存じのように、脳と筋肉は「神経」で繋がっています。
脳が神経を介して筋肉に指令を送り、筋肉を動かしています。
このことを「運動神経」といいます。
一方、筋肉や皮膚から得られた情報を、脳に送ることを「感覚神経」といいます。
クラブの動きを感じ取るには、この感覚神経を使います。
この感覚神経を存分に働かせるには、運動神経はシャットアウトした方が良いのです。
「バックスイングはああして…」「ダウンスイングはこうして…」と考えることが、感覚神経を鈍らせ、クラブの動きを感知し辛くし、クラブに生じる自然な力が利用出来ない結果となるわけです。
「考えるより、感じること」
これがゴルフの上達に必要なのです。
|
|
神奈川県横浜市、藤沢他湘南地区で、「健康」に特化したゴルフレッスンをしています。お近くの方、是非お越しください。
▽小森のレッスン、スクールに興味のある方はコチラ▽
http://www.golf-house.jp
|
|