平安時代から景観の美しさで名を知らしめていた、日本三景のひとつ、宮城県松島。

 

松尾芭蕉が景色を見て、句にすることすら出来なかったという絶景が見られます。

松島は大小260ほどの諸島からなっており、松島の街には寺院や歴史館、水族館、ごはん処、おみやげ屋さんなどがギュッと詰まっています。

 

そんな見所がいっぱいの松島の魅力をお伝えします。 

 

 

松島を回るなら断然歩き。

小さな街を歩いていると、かまぼこの美味しそうな匂いや潮の香り、風の音やさざ波の音を感じることが出来ます。

 

出発地点は松島海岸駅。

そこから歩いて3分ほどで松島随一のパワースポット、雄島があります。

 

雄島から10分、国道に入ると、お寺やおみやげ屋さん、カフェ、遊覧船が次々現れます。

ゆっくりのんびり散策していきましょう。 

 

 

雄島に架かる渡月橋、福浦島の福浦橋、五大堂の透かし橋にはそれぞれ「縁切り」「良縁に出会う」「縁を結ぶ」という役割があり、この順番で回ることで、良い縁が結ばれるといわれています。

 

好きな人と結ばれることを祈願するも良し、これからの新しい出会いや仕事との縁を祈願するも良し。

美しい風景を眺めながらの縁結び、お勧めです。 

 

 

松島周辺で暮らす人達は、子供の頃から遠足やデートで訪れる行楽スポット。

 

レトロで小さな水族館の中は、南米最大の淡水魚ピラルクやマンボウ、ビーバーなど珍しい動物もいて、大人もはしゃいでしまう展示です。

愛想良く寄ってくるイルカや、人懐っこいペンギンなど、可愛い動物達に癒されます。

マリンピア松島水族館は2015年5月に閉館してしまうので、訪れるならお早めに。 

 

散歩をしていると小腹が空いてくるのが自然の現象。

 

ランチや夕食はしっかり食べたいから、こういうときはさくっと軽いものが食べたいですよね。

そんなときの強い味方が、食べ歩きフード。

松島にも高級魚を使った焼きたてのかまぼこや、香ばしいお煎餅、名産の牡蠣を使ったカレーパンなど、ご当地の食材を活かした食べ歩きフードがあります。

 

歩いているとあちこちから良い香りがしてきて食べずにはいられません。

買い食いこそが散歩の醍醐味です。 

 

 

戦後、松島に観光土産がなかったことから、独学でこけしづくりをして60年以上というこけし屋さんの「二八屋物産店」。

 

胴体に椿の絵付けをしたオリジナルのほか、大小様々なこけしがたくさん並んでいます。

絵付け体験も可能なので、思い出作りにぜひ。 

 

気仙沼から三陸産の海鮮ものが届き、新鮮な状態で店頭に並べられる松島さかな市場。

 

加工品も豊富で、三陸の名産が市場で一度に買うことが出来ます。

さかな市場で一番のお勧めは、やはり三陸で獲れた海鮮ものを使った寿司や海鮮丼。

 

また、生物だけでなく焼きものも豊富で、まぐろカルビ丼やあら汁に加え、いかげそや真ツブ貝などの串焼きも用意してあります。

仙台名物牛タンを使ったメニューも。

 

美味しいごはんを食べた後は、お土産を物色しよう。 

 

 

松尾芭蕉が松島の景色を見たとき、あまりの美しさに句が思い浮かばなかった話が有名ですが、その松尾芭蕉にちなんで、町内の至る所に投稿用の俳句ポストが置かれています。

 

俳句ポストを探す散歩も面白いです。 

 

伊達政宗の歴史を知りたいなら、みちのく伊達政宗歴史館がお勧め。

 

蝋人形を使って政宗の生涯を25場面で展開し、とても分かりやすいです。

ポイントは展示の脇に貼られている「館長のひとこと」。

へぇ～と唸ってしまうポイントが書かれていて、必見です。 

 

 

松島では10月に「三つ星冬ランチ」というコンテストが行われます。

これは各ホテルの料理人が、地場の食材を使って2500円のランチを作ると言うもので、入賞作品が11月から2月の期間限定で各ホテルで振る舞われます。

 

最高峰の料理人が地場食材に手を加えることで、食材の良さがより引き出される、贅沢なランチは一度味わってみたいですね。 

 

松島温泉を無料で楽しめるのが、ホテル海風土の前にある足湯。

少し熱めのお湯は、肌に優しく入浴後はすべすべしっとりに。

 

地元の人も利用しているため、交流も楽しめます。

歩き疲れたら足湯で癒されてみて下さい。 

 

 

松島は、美しい景色はもちろんですが、それだけではないのが松島の魅力。

海の近く特有の海の幸はもちろん、観光地として色々なお店も充実していて、滞在中思い切り満喫出来ますね。

 

高台や展望台からは特に、松島の景色が楽しめ、その場所が変わるごとに見える美しさも異なります。

カメラを片手にのんびり散策、お勧めです。