編地を丸まらせない、糸端の処理など、ハンドメイド作品の完成度UPテクニック (1/2)

執筆者: 中村 一穂 職業:編みクリエイター
はじめに

こんにちは。編み物作家の中村かずほです。


これまで、鎖編み・細編み・長編みとかぎ針編みの、基本の編み方を詳しくご紹介してきました。

今回は、編んだものをより美しく仕上げる方法をお伝えいたします。

用意するもの
  • 細編み・長編みの編地
  • スチームアイロン(もしくは アイロン+スプレーボトル)
  • 編み物用仕上げ針(もしくは待ち針)
  • とじ針

 

アイロンをかける

前回、前々回で編んだ『細編みの四角』、『長編みの四角』の2枚にアイロンをかけます。

編んだままの編地は丸まる習性がありますので、ピン打ちをして蒸気アイロンをかけることで、平らに落ち着かせ尚且つ、キレイな四角形を保つようにする大切な工程です。

 


「編み物用仕上げ針」(写真右)と洋裁で使う「待ち針」(写真左)の違いは、太さと長さです。
どちらでも、お手持ちのほうをお使いください。

 

 

手順

1.編み地を表にしてアイロン台に置きます。『表』は最後に編んだ段で決めます。

 

 

表裏同じ見え方ですので、どちらでも良い…という考えもありますが、ここでは『最終段を編んだ側が表』とします。今後迷わないためにも、ルールを決めてしまいましょう。

 

2.編地の角に斜めにピン打ちします

 

 

3.少し離して2枚とも同じようにピン打ちします

 

 

4.スチームアイロンを高温に設定します
スチーム機能のないアイロンをお使いの場合は、スプレーボトルで編地に霧吹きしておきます

 

 

5.アイロンを編地の表面を滑らすように隅々まで当てます

 

 

押さえつけることはNGです。編地の熱が取れるまで、ピンは外さずにこのままにしておきます

 

糸の始末をする
手順
  1. 編み始めと編み終わりの毛糸を処理していきます。(編み物用語で『糸始末』と言います)

使う針は、編み物用の針先の丸い「とじ針」で、並太毛糸に合う太さを選びます。

(ここでは右のNo15 を使用)

 

 

2.毛糸をとじ針に通すコツがあります

 

 

3.糸端を見えなくなるギリギリまで挟んで右手で持ちます

 

 

4.左手のとじ針の穴を真上に乗せて…

 

 

5.押し込むように、右手指を開いていきます

 

 

6.糸端が目立たないように隠していきます
細編みの編地で説明します

 

 

7.糸が出ている箇所から、3~4本(2cm弱程度)すくいます。針先を回転させながら入れるとやりやすいです

 

 
 コラムニスト情報
中村 一穂
性別:女性  |   現在地:埼玉県富士見市  |   職業:編みクリエイター

編みクリエイター 中村一穂
屋号『Latimeria(ラティメリア)』
編んで創る作品で自宅個展を定期開催、編み物レッスンも随時受付中。
ライフワークの編みものを通じて皆さんと繋がり、
心躍る時間を共有したいと思い活動しています。
日々の編みもの生活の様子を書いてるブログはこちら。
⇒⇒⇒http://ameblo.jp/latimeria-2011/
主人、息子、娘と4人暮らし。

 

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