こんにちは、夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

皆さんは夢を見ていますか？

殆どの人が、何らかの形で夢を見ます。
夢は、心の深い所にある無意識・潜在意識から現れるため、あなたの心の大切な事を教えてくれるのです。
ただ、日頃の忙しさもあり、なかなか夢について振り返らないのが現実です。

今回は、そんな夢のことについてお伝えしていこうと思います。

古代から、人知を越えた知恵を授かるために夢は用いられてきました。

また、有名な例として、ギリシャのエピダウロスという街では、夢が心や体の癒しに用いられていたのです。

その後、近代になって神経科医で精神分析家のフロイトが夢に注目。
フロイトの共同研究者であったスイス人精神科医、カール・グスタフ・ユングは、夢を用いて心の病や悩みを解消する方法を体系化しました。

その方法が「夢分析」と呼ばれる方法です。

多くの方が、怖い夢を見た経験があると思います。

そして、夢にメッセージがあるとしても、そんな怖い夢を見る必要があるのか、と疑問ですよね。

しかし、怖い夢を見る必要があったのです。

ユング的な考え方では、人は「個性化」と呼ばれる成長の過程を進んでいくと考えます。
そして、必要に応じてその過程をサポートする部分こそが、心の深い所にあるとしているのです。
それを、ユング的思想で「自己」（他の名称もあります）と呼びます。

この自己は、日常的な意識とは全く異なります。

また、いわゆる常識にも囚われていません。

人が生きていく中で、心の深い部分が必要な場合には、夢という形でその人にメッセージを送ってきます。
ただ、怖くない夢ではメッセージが届かないという場合には、怖い夢という形でメッセージを送っている訳です。

日常的な生活では、忙しさや悩みなどもあり、心の深い部分にあまり耳を傾けられないことも多いでしょう。

それを解消しようとして、無意識の部分がメッセージを送ってきます。

例えば、悩みを解決する手段を教えてくれたり、自分の考え方や物事の見方の歪みを正してくれることもあります。
場合によっては、夢が予知的な事を伝えてくれることもあるかもしれません。

そのようにして、人が成長していく手助けをするのが夢なのです。

日頃、何気なく見て、特に関心を向けることがない夢。

しかし、夢はあなたについて多くのことを教えてくれます。

そんな夢に無関心でいるのは勿体ないですね。

夢を通じて、心の深い部分に目を向けてあげると、その分、より多くの物を与えてくれるようになります。
これからは、ぜひ夢に関心を向けてみて下さい。