寄せ植えガーデニングの作り方!お花をバランスよく組み合わせる方法

執筆者: haizi
はじめに

季節の花々を贅沢に楽しむ方法に「寄せ植え」があります。

寄せ植えが一鉢あるだけで、庭やベランダの雰囲気を素敵に演出できますね。

 

ですが、自分で作るとなると、数種類の花苗をどう組み合わせて良いものかと、考え込んでしまう方も多いかもしれません。

実はガーデナーそれぞれに、寄せ植えのハーモニーを奏でさせる為の「決めての法則」があるものなのです。

 

そんな決めてになるヒントを、ご紹介してみましょう。

 

可愛い寄せ植えの苗

 

手前から時計回りに

  • バイカラーのラナンキュラス
  • クローバー・ティントロゼ(葉と同じ色の花を咲かせる)
  • アークトチス・グランディス
  • ローダンセマム・アプリコットジャム
  • ラミュウム・スターリングシルバー・ナターシャ(ピンクの小花を咲かせる)

 

寄せ植えの主役を決める

先ず、寄せ植えの主役を決めましょう。

 

鉢の中には「物語」があると考えてください。

小説がそうであるように、寄せ植えも主人公が決まると、そこからオンリーワンの物語が始まるのです。

 

この寄せ植えの主役は、中央のロマンチックなパステルイエローの「ラナンキュラス」です。

 

 

寄せ植えのテーマを決める

主役が決まると、全体のイメージやテーマが決まりやすくなります。

 

この寄せ植えのテーマは「パステルカラー」にしました。

優しい雰囲気の、春の物語を作りたいと思います。

 

この時点で、植える鉢の大きさも決めておきましょう。
揃える苗の数が見えて来ますね。

 

元気に育つ寄せ植えづくりに欠かせないポイント

次に、「パステルカラー」というテーマに合わせて脇役の苗を選んでいくのですが、その前に、植物同士の相性を考えておく必要があります。

 

極端に乾燥や湿度を好むもの同士や、激しく樹勢の旺盛なモノを同じ鉢に植える訳にはいきません。
寄せ植えとしての共同生活が成り立つように、最低限必要な条件を確認して選ぶようにしてください。

 

寄せ植えの役者を揃える大切な作業です。

ワクワクしながら考えてくださいね。

 

寄せ植えをセンス良く調和させるコツ

寄せ植えを上手く調和させる為には、「共通点」と「相違点」が必要です。

 

「共通点」は全体のまとまりを良くし、「相違点」はアクセントやリズムを作ります。

脇役で、物語のハーモニーを作りあげるのです。

 

それぞれの特徴探しをしてみましょう。

 

左)アークトチス、中央)クローバー & ラナンキュラス、右)ローダンセマム & ラミュウム

 

全体のまとまりを良くしている「共通点」
 花の色
  • 3種類の花色は、パステルカラー
  • ラナンキュラスの花びらにあるエッジの紫色と、クローバーは同系色
  • ラナンキュラス・ローダンセマム・クローバー・ラミュウムの花は、暖色

 

花の形と伸びる方向
  • アークトチスとローダンセマムの花の形も、伸びる方向も同じ

 

葉の色
  • アークトチスとラミュウムは、シルバーリーフ
  • ローダンセマムの葉色は、ラナンキュラス・アークトチスの葉色の中間的存在

 

このように、5種類の植物は、それぞれに共通した特徴を共有し合っているのです。

難しい言い方をしましたが、全ての植物が何かしらの条件で手をつなげる様に考えると、選びやすいかもしれません。

 

魅力的でも、誰とも手が繋げないアイテムは、別の寄せ植えで登場させてあげてくださいね。

 

アクセントやリズムを作り出す「相違点」

共通点の中にある異質な特徴は、鉢植えに中にリズムや動きを作ってくれます。

 

花、葉の色
  • アークトチスの花だけ寒色
  • クローバーだけパステルカラーでは無い

 

花の大きさ
  • ラナンキュラスだけ大きな花を咲かせる

 

葉の形
  • ギザギザ、平べったい、小さい、丸い、針状、とバラバラ

 

動き
  • 上に伸びるもの、横に広がるもの、下に垂れるもの、と様々

 

少量で全体を引き締めてくれる「差し色」

わずかに使う異質な色を「差し色」といいます。

この寄せ植えでは、クローバーとアークトチスが、差し色になっています。

 

差し色は、少量で全体を引き締める役目等になってくれる、お助けアイテムです。

何色でも良い訳では無く、逆に落ち着きを失う結果になる事もあるので、使い方にお気をつけください。

 

配置の仕方、バランスよく決めたい!

鉢植えを舞台に置き換えて、正面を決めましょう。

主役の場所を決定したら脇役の苗を配置していきます。

 

落ち着く配置は

同系のモノを対角線上に置くことです。

例えば、シルバーリーフのアークトチスとラミュウムを対角線に、暖色系の花のラナンキュラスとローダンセマムを対角線に植える、という感じです。

 

成長を考え、遊びやアンバランスもGood

ギッシリ詰め込まずに、遊びやアンバランスな空間で動きを作るのも効果的です。

先々の成長も考えながら、植えてみてください。

 

おわりに

当然のことですが、寄せ植えは生き物です。

日々物語が変わり、ハーモニーの仕方も変わり、予想外の展開を楽しませてくれます。

 

長く楽しむ為にも、花がらを摘んだり、込み合った葉を間引いたり、定期的に液肥をあげる等してあげましょう。

手入れをしてあげた分、次々と色んなストーリーを楽しませてくれるはずです。

 

そして、寄せ植え作りに慣れて来たら、徐々にご自分の「決めての法則を見つけ出してみてください。

更に魅力的なハーモニーを奏でる、寄せ植えの物語が出来上がるはずです。

 
 コラムニスト情報
haizi
性別:女性  |   現在地:横浜市  |  

狭い玄関先&駐車場の庭を日夜開拓する
玄関先ガーデナー haizi と申します

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寄せ植え等のその後は、ブログにて公開中です!