オーストリア・ウィーンに初めて旅行する人におすすめ♡ ウィーン1日満喫観光コース

執筆者: Hyoro
はじめに

音楽の都オーストリアウィーンはコンパクトな街で、効率的に回れば2,3日で主要スポットを回れてしまいます。今回は、そんなウィーンの歴史や文化を堪能しながらハプスブルク家の美食も味わえ、世界最高峰の音楽も楽しめてしまう、1日観光モデルプランをご紹介します。

観光用市電、ヴィエナ・リングトラム

 

ウィーンの主な観光名所は、リンク大通りと呼ばれる環状道路沿いに集中しています。この通りを車などで1周してしまえば土地勘が付きますし、観光の予習に最適なコースです。

シュヴェーデンプラッツ広場から発着している、黄色い観光用市電「ヴィエナ・リング・トラム」に乗車すると、35分でこのリンク大通りを1周でき、オーディオガイドでウィーンの歴史や文化をまとめて一気に知ることができます。

 

このルート上には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでおなじみの「ウィーン楽友協会」、世界最高のオペラを楽しめる「ウィーン国立歌劇場」、ハプスブルク家の居城として多くの歴史の舞台になった「ホーフブルク宮殿」、数多くの名画を所蔵し世界三大美術館の1つにも数えられる「美術史美術館」、ギリシャ神殿風のファサードが美しい「国会議事堂」、1年を通して大きなイベントが開かれにぎわう「市庁舎」、ドイツ語圏最古の大学である「ウィーン大学」など、ウィーン観光の主要な建造物が立ち並んでいますので、是非ぐるっと1周して、ウィーンを概観してみてください。

シュテファン大聖堂

 

ヴィエナ・リング・トラムを下車しローテントゥルム通りを歩くと、特徴的な一本の尖塔が見えてきます。これが、ウィーンの中心にそびえ立つ「シュテファン大聖堂」。ウィーン観光の起点であり、最も重要なスポットです。


内部にはモーツァルトなどの、ウィーンゆかりの音楽家に関連する史跡もあり、その荘厳なゴシック建築には息をのみます。

シュテファン大聖堂のある広場から、王宮へ向かうグラーベン通りと、オペラ座方面へ向かうケルントナー通りという二つのショッピングストリートが伸びていますので、観光の目印にもなりますよ。

 

 シュテファン大聖堂

 住所:Stephansplatz 3, 1010 Wien

 

ホーフブルク宮殿

 

シュテファン広場からグラーベン通りへ入り、突き当りを左折してコールマルクト通りを行くと、ハプスブルク家の居城「ホーフブルク宮殿」があります。


内部には多くの博物館の他、官邸や国際機関、図書館から厩舎までも入っている広大な建物ですが、必見なのは、マリアテレジア女帝やフランツヨーゼフ皇帝など、ハプスブルク家の皇帝たちが住んでいた「皇帝の部屋博物館」です。

 

美貌の皇妃エリザベートをテーマにした「シシィ博物館」も一緒に見学することができますので、歴史好きには外せない博物館です。

 

 ホーフブルク宮殿

 住所:Michaelerkuppel, 1010 Wien

 

カフェ ザッハー

 

王宮を出てオペラ座方面に歩くと、オペラ座の裏手にあの有名な「カフェ ザッハー」があります。ここがあのザッハトルテを生み出した老舗カフェですので、ぜひ立ち寄ってみてください。

本場ウィーンのザッハトルテは非常に濃厚で好みが分かれますが、一度食べたらクセになるような甘さの中に隠された、アプリコットジャムの酸味がたまりません。隣の店舗では持ち帰り用のショップもあります。


ウィーンはカフェ文化が独特ですので、ぜひ他のカフェも立ち寄って、地元民に交じっておいしいコーヒーとケーキを味わってみてくださいね。

 

 カフェ ザッハー

 住所:Philharmoniker Str. 4, 1010 Wien

 

シェーンブルン宮殿

 

ザッハで休憩した後は地下鉄に乗って、ハプスブルク家の夏の離宮「シェーンブルン宮殿」へ足を延ばしてみてはいかがでしょう。マリア・テレジア・イエローと呼ばれる独特の外壁は明るい色調で、"会議は踊る"と言われたウィーン会議の会場にもなったことで、歴史の舞台になりました。

 

おすすめは入場無料の素晴らしい庭園の散策です。宮殿の外観がゆっくり楽しめ、歴史の世界をじっくり味わえます。もし2日間以上ウィーンに滞在されるのであれば内部見学もどうぞ。

 

 シェーンブルン宮殿と庭園郡

 住所: Schönbrunner Schloßstraße 47, 1130 Wien

 

オペラ&コンサート

 

音楽の都ウィーンを堪能するのに、オペラやコンサートは欠かせませんね。中でも「ウィーン国立歌劇場」でウィーンフィルのオーケストラに身をゆだね、国際的なオペラ歌手の歌声を堪能するのは、音楽ファンでなくても最高の贅沢です。

 

音楽にそれほど詳しくないけれど、ここで音楽を楽しみたい方は、観光客向けのオーケストラがおすすめです。モーツァルト、シュトラウス、ベートーベン、ハイドンなど、ウィーンゆかりの音楽家たちの有名な音楽をハイライトで楽しめ、楽しい気分になりますよ。

 

 ウィーン国立歌劇場(国立オペラ座)

 住所:Opernring 2, 1010 Wien

 

さいごに

歴史、音楽、文化、グルメといろいろ詰め込んだ1日観光コースとなりましたが、いかがだったでしょうか?今回ご紹介したコースは、シェーンブルン宮殿以外はすべて徒歩で回れてしまうコンパクトさが、観光客にはうれしいですね。


ウィーンは食べ物がおいしく、文化が豊かで、新しい発見がたくさんある街です。是非お気に入りのカフェや建物、風景を探してみてくださいね。

 

 

写真引用wikipedia

 
 コラムニスト情報
Hyoro

国際機関勤務を経て、現在は二児の子育ての傍ら、ウィーン大学博士課程に在籍中。ライター業、翻訳レビュー、ネットショップ、写真撮影など、活動は多岐にわたる。ウィーン在住10年以上。
ブログ「舞台はウィーン!」http://wienok.blog119.fc2.comにて、ウィーンのミュージカル情報を発信中。