皆はどうやって葬儀社を選んでる?失敗しないお葬式業者の選び方

執筆者: 中山寒稀 職業:お葬式、終活ガイド
納得できる葬儀社の選び方

ネットや看板、新聞の折り込み広告、コマーシャル。

終活ブームということもあって、いたるところに葬儀社の情報が溢れ返っています。


どこも良さそうに見えて、どこを選べばいいか分からないという方は多いのではないでしょうか?
今回は、「葬儀社の選び方」をご紹介します。

 

 

葬儀社を決めた理由

実際にお葬式を執り行った方が、その葬儀社に決めた理由は何だったのでしょうか?
選んだ理由のなかで、多いのが下記の5つです。

 

  1. その葬儀社を利用したことがある
  2. 近所の葬儀社だった
  3. 身内や知人の紹介
  4. 互助会
  5. 広告

 

既知の葬儀業社を選ぶ人が多数

つまり、「知っていた」もしくは「知り合いが利用した」葬儀社を選んでいる方が多くなっています。
やはり、料金やサービスなどの内容が分かっていることが、安心感につながっているようです。

 

終活が一般的になってそれほど時間が経っていないためか、「故人が決めた」という方は、まだそれほど多くありません。

理想的な葬儀社の選び方 - 本人編 -

最近は、「自分の葬式は自分で決める」という方が増えてきました。
では、葬儀社を自分で決める際、気を付けるべきことはどのようなことでしょうか?

 

概要を決める

どのようなお葬式にするか、費用、規模など。
費用はどこから捻出するかも決めておくこと。

 

終活フェアなどを利用し、下見をする

気に入った葬儀社があっても、3~4社は比較検討しましょう。
目途が付いたら、見積もりをとることが必要です。

 

「遺族」になる方と相談、情報の共有を

お葬式は、故人のためだけではなく、遺族のためでもあります。

 

つまり、葬儀社も故人だけでなく、遺族にとっても良い葬儀社であることが必要です。

「ここにしたい」という葬儀社が決まったら、「遺族」にも理解を得ておきましょう。
自分の棺は自分で担ぐことはできないのです。

 

生前契約はしないこと!

「その時」がいつ来るかは誰にも分かりません。
そもそも自分が何歳なのか、それによって、交友関係や経済的な事情、子孫の状況など、変わっていくことが予想されます。
状況に応じて、柔軟な対応や融通が利くようにしておくことが大切です。

 

 

理想的な葬儀社の選び方 - 身内編 -

当然ですが、自分以外の方に対し、終活を積極的に勧めることをしてはいけません。
終活をすることが当たり前の時代であっても、とてもデリケートな問題であることに変わりはないのです。


もちろん、生前にあからさまに葬儀社を選ぶことも厳禁です。
それでも、準備をしておかないと不安という方は、あくまでも消極的な方法で、情報収集に努めましょう。

 

近隣でお葬式があったとき、葬儀社の仕事ぶりをチェック

近隣でお葬式があった時は、葬儀社の様子も見ておきます。

清潔感や仕事ぶり、近隣に対する配慮など、好感が持てる葬儀社を覚えておくと役に立ちます。

 

実際に利用した人の評判を収集

また、最も信用できる情報は、実際に利用した方の声です。
日頃から、評判がいい葬儀社をさりげなくチェックしておくようにしましょう。

ネットを活用し、葬儀社をリストアップしておく

良さそうな葬儀社をインターネットでリストアップしておく方法もあります。
いざという時には、そのリストから葬儀社を選び、見積もりを依頼して、比較・検討するだけなので、かなり役に立つはずです。


ただし、インターネット情報は、鵜吞みにせず、時間をかけて真偽を見極めることが必要になります。

おわりに

終活が浸透し、葬儀社は「なんとなく決める」時代から「選ぶ」時代になりました。

 

まずは、本人や身内がお葬式に対し、何を求めているのかをはっきりさせること。

それによって、選ぶべき葬儀社が絞られてくるはずです。

 
 コラムニスト情報
中山寒稀
性別:女性  |   現在地:埼玉県  |   職業:お葬式、終活ガイド

ライター、ドクターズクラーク、ファイナンシャルプランナー(CFP)の中山寒稀(なかやまふゆき)です。
主に健康、終活について書いております。

製薬会社退職後、保険代理店を経験し、ライターに転身。

著書:『人が死ぬということ
   …必ず起こる!弔いの「想定外」悲喜劇』(主婦の友インフォス情報社)
ブログ:ひだまりすずめ 中山寒稀のブログ
    http://fuyuci7.exblog.jp/