美味しく飲めて綺麗になれる中国茶の種類と効能

執筆者: ふるる

こんにちは。中国上海在住のふるると申します。

 

今回のコラムのテーマは中国茶。日本でもお茶は身近なものですが、中国では日本以上に歴史も古く、神話の時代までさかのぼっても文献が出てくるほどです。

 

今回はそんな中国茶の種類と効能について歴史も交えてご紹介いたします。

 

中国茶の歴史

今では世界中で愛されているお茶ですが、日本の緑茶もイギリスの紅茶も元をたどれば中国で発見された1本の木に由来すると言われています。

 

起源前11世紀~7世紀にはすでにお茶を飲む文化が存在しており、3世紀ごろには王族や貴族に、5~6世紀には庶民にもお茶を飲む文化は浸透していたそう。

 

厳しい環境で野菜などが取れない地域では、お茶は貴重なビタミン源。

また、一口にお茶と言っても様々な種類と効能があり、中国人にとっては生活と切っても切れない存在です。

 

お茶の種類と効能

中国茶と言うと烏龍茶を思い浮かべる方が多いとは思いますが、中国には大きく分けて5つの種類のお茶が存在します。

 

○紅茶  茶葉を100%発行させる全発酵茶。祁门紅茶など

   効能:身体を温める。消化促進。リラックス効果

 

○黒茶  加熱後に熟成させる後発酵茶。普洱茶など

 効能:消化促進。ダイエット効果。

 

○青茶  20~80%発酵の部分発酵茶。烏龍茶、岩茶など

 効能:覚醒効果。ダイエット、美肌効果。

 

○白茶  少しだけ発酵させる弱発酵茶。白毫銀針、白牡丹など

 効能:解熱作用。デトックス効果。疲労回復。  

 

○緑茶  発酵させない不発酵茶。西湖龍井など

 効能:疲労回復。殺菌効果。

 

上から順に、体を温める作用があり、冬は紅茶や黒茶が、夏は緑茶や白茶が好んで飲まれます。

 

その他、バラや菊の花のお茶やお湯を注ぐと花が開いたようになる工芸茶などがあります。

 

豫園内の茶館 (湖心亭)

 

中国茶の買い方

観光地や空港のお土産でも売ってますが、時間に余裕があれば上海駐在日本人や中国茶の先生も買いに行くお茶城(天山茶城)まで行くのもオススメです。さまざまな中国茶が飲めるだけでなく、お茶の入れ方など作法なども楽しむことができます。

 

 

お茶を買う際はほとんどのお茶は試飲ができるので、遠慮なく試して自分の好きな味を探してくださいね。年代や産地、値段などでも若干味が変わってくるのでお茶のプロである店員さんに聞いてみるのも良いかもしれません。

 

気に入った茶葉は大抵50gから買うことができ、言えば更に一回分に分けることもできます。

 

 

また、お茶城では茶道具を取り扱う店が多く、普段使いのものから景徳鎮の茶器までさまざま。安いけれど品質はきちんとしたものが多いので安心です。上の写真は白茶の熟成物。お茶城ならではの珍しいお茶と出会えることもあります。

 

 

天山茶城
住所:上海市中山西路518号

 

最後に

いかがでしたか?

医食同源の言葉が示すように、口に入るものは全て未来の健康に結びつくもの、というのが中国人の考え方。

自分の体調や気候と相談しながら飲むお茶を変えるというのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。

 

 
 コラムニスト情報
ふるる
性別:女性  |  

2011年7月より上海で生活しています!
何年住んでも旅行者気分な目線でコラムを書いて行きたいと思います。

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