口で呼吸していませんか?

口を開けて呼吸をする人、周囲にいませんか?

 

電車内などでたまに見かける「口呼吸」の人。

口をぽかんと開けている方、いつも僅かに開いている方は、大変な損をしていることにお気づきでしょうか。

鼻炎・鼻詰まり中などの特殊な例を除き、残念ながら口呼吸にはデメリットしかありません。

 

今回は、口で呼吸をすることで起きる深刻な悪影響をご紹介します。

 

 

悪影響1 口臭がきつくなる

まず挙げられるべきデメリットはこれです。

 

口呼吸をすることで口内は乾燥しやすくなり、口臭が発生しやすくなります。

また鼻呼吸と違い、ゴミやほこり、細菌などが入り込みやすくなるため、口の中の細菌が増えて口臭が引き起こされるのです。

 

舌苔も増えるのでさらに口臭のリスクは高まります。

 

悪影響2 虫歯が増える

口呼吸によって常に乾燥し、細菌の繁殖を抑える唾液が不足するせいで、虫歯になりやすくなります。

 

特に前歯が乾燥しやすく、初期虫歯などの自然治癒も難しくなります。

 

悪影響3 歯の汚れが取れにくくなる

こちらも乾燥することで、歯についていた着色汚れなどが取れにくくなります。

 

汚れはすぐに洗ったり擦ったりすると落ちやすいですが、乾いてしまうと落としにくいですよね。

その原理と同様です。

 

悪影響3 歯並びが悪くなる

口呼吸をすると、呼吸をするために舌が下になります。

そのため上顎が広がらず、その分前に出てしまいます。

 

いわゆる「出っ歯」になりやすいので、注意が必要です。

 

悪影響4 締まりのない顔に見えてしまう

ぽけっとして口が開いている姿は、可愛いものではありません。

子供であればあどけなさも演出できますが、大人の場合、ただの「締まりのない顔」に見えてしまいます。

 

顔の筋肉も緩み、知的なお顔には程遠いものとなってしまいます。

 

悪影響5 顔のたるみ、二重顎の原因にも

口を少し開けてみてください。

僅かですが顎下に肉が追いやられ、しわが出来てしまいます。

 

これを常に行っていると、二重顎の原因になり、フェイスラインもたるんできます。

 

悪影響6 風邪を引きやすくなる

鼻呼吸であればウイルスやごみなどを途中でフィルターに掛けてくれる上、粘膜により湿気のある状態で空気が入ってきますが、口呼吸は空気をそのまま体内へ取り込みます。

 

乾燥した空気が直接気管に送られるため、風邪をひきやすくなります。

 

悪影響7 睡眠時無呼吸症候群の原因に

眠っている間も当然口呼吸です。

力が抜け、舌が後ろへ落ちてしまいやすいため、睡眠時無呼吸症候群の原因に繋がります。

 

睡眠時無呼吸症候群はいつの間にか呼吸困難になってしまうという危険のほか、睡眠の質を非常に下げ、心身の疲労回復を妨げる恐れがあります。

 

悪影響8 顎の形が悪くなる

常に口を開けていることで顎にしわが寄り、梅干しのような顎になってしまいます。

顎の筋肉が弱まり、顎ラインのシャープさも失われます。

酷い場合だと「アデノイド顔貌」と言い、顎がなくなったような変形が見られることも。

 

子供の場合はまだ発育中のため、特に注意が必要です。

 

悪影響9 いびきが出やすくなる

睡眠時無呼吸症候群の原因と同様で、舌が喉の奥を塞ぎやすくなってしまい、いびきが出やすくなります。

 

いびきも睡眠の質を下げるほか、周囲の迷惑にもなりかねません。

 

悪影響10 うつ病などのメンタル不調を招きやすい

うつ病の人は呼吸が浅く、充分な酸素を取り込めていないことが多い傾向にあります。

 

猫背などの姿勢でもそうですが、呼吸が浅くなることで自律神経のバランス崩れを引き起こし、うつ症状やメンタルの不調を招く恐れがあります。

 

悪影響11 疲れやすくなる

口呼吸だと、沢山吸い込んだように思えても脳に必要な酸素を充分行えておらず、酸素不足になっています。

そのため疲れやすく感じ、疲労回復も正常に働きにくくなってしまいます。

 

悪影響12 姿勢も悪くなりがち

口呼吸の人は顎を突き出し、前屈みになった体勢になりやすいようです。

 

これにより呼吸の浅さ、身体のこわばりなどが引き起こされ、先ほど挙げたうつ症状のほか、疲れやすさ、代謝の悪化などあらゆる健康リスクが高まります。

 

おわりに

蓄膿症やアレルギーなどで鼻呼吸が出来ない方は、まずそれらの症状を医療機関で治療した後、鼻呼吸へ戻しましょう。

決して「鼻呼吸出来ないからこのままでいい」とは考えず、「鼻呼吸に戻すためにはどうしたらいいか」を基準にしましょう。

 

次回は、口呼吸から鼻呼吸へ戻す方法をまとめていきます。

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