イヤイヤ期が原因!?子供が癇癪を起こす、だだをこねる時の接し方

1歳児のイヤイヤ期の特徴と育児の接し方をご紹介。同じ事を繰り返す「繰り返し遊び」や「癇癪(かんしゃく)」や「ダダをこねる」など、どう対応すべきかを解説しています。

執筆者: 西村史子
「かんしゃく」や「ダダこね」がひどい…
偽の表現に惑わされないで

子どもは、親の表現方法を真似て感情を表現します。

ですが、大人は感情を表現するときに、様々なやり方をします。

 

例えば、本当は寂しいのに怒ってしまったり、本当は悲しいのに物にあたったりと、言葉で表現せずに、本来とりたい行動とは別の行動をしていることがあります。

子どもはその行動の真似をして表現をするようになります。

 

子どもが、もし物を投げたら、もし意図的に物を蹴ったりしたら、もし泣きじゃくって泣き止まないことがあったら、もしかしたら、その裏側に本当に伝えたいことがあったのかもしれません。

 

 

子どもとの時間の過ごし方を見直してみよう!

1歳児の場合、大体の理由が寂しいだったり、かまって欲しいことが原因だったりします。

 

  • 今日は子どもが泣いてばかりいるな。
  • 今日は怒ることが多いな。


そんな日は、もしかしたら保護者の方がいつも以上にスマホを触っていたり、家事に時間がかかっていたり、子どもにかまう時間が少なくなっているのかもしれません。

 

今一度、自分の行動を振り返ってみて、子どもたちとの時間の過ごし方を考えてみてください。

子どもの気持ちに寄り添うことができれば、自然とかんしゃくやダダコネはなくなっていく筈です。

 

 

1歳児の遊びには、とことん付き合うと良い

1歳児は突拍子も無い遊びを始めることが多いです。

 

繰り返し遊びは、子どもにとっては十分刺激的!

それぞれの遊びは、大人から見れば単純に見えますが、子どもたちにとって、それはそれは刺激的な遊びなのです。

そのため、興味関心のまま追求し、何度も何度も繰り返し遊んでいきます。

 

例えば、側溝の格子から石を落として遊ぶ子どもがいます。

この遊びには、掴んだ石の感覚を手から感じ、その石を離すときの運動を体験し、落ちた時の音を聞き、水面の動きを見るなど、楽しむ要素がたくさんあるのです。

 

 

何度も同じ行動をして、徐々に吸収

ですが、それぞれの要素を一度に吸収することはできません。

何度も何度も同じ行動をしないと、記憶されていかないのです。

 

このように、何度も同じ遊びを繰り返す1歳児の遊びには、満足のいくまでとことん付き合ってあげてください。

 

心が満たされれば、癇癪も減少

その行動が終わって、次の行動に移ろうとするまで付き合うと、子どもの心も満たされますし、かんしゃくを起こすことも少なくなります。

 

 

家だけのマイルールを作る場合のポイント
座っておとなしく食べて欲しいなら?

とことん付き合ってと言われても、どうしてもさせたくないことなどもあります。

例えば、「食事で、手づかみ食べをいっぱいさせてあげなきゃいけない」というのは、よく言われていることです。

 

ですが、それをさせると、食べるものも食べず、本当に遊びはじめることもあります。

できるだけ遊ばずに、食事は座っておとなしく食べて欲しいという願いがある場合は、それ以外の部分で手づかみをさせてあげれば良いでしょう。

 

 

例えば、小麦粉粘土などを用意して、手づかみをしっかりさせるなどです。


その代わり、ご飯の時間は座っている時だけ、おとなしくしている時だけ食べることができるというように、自分の家だけのマイルールを作りましょう。

 

一度決めたら、変更しない

これらのルールは一度決めたら、変更しないのがポイントです。

何度も繰り返すことが大事なので、毎回毎回保護者の対応が変わってしまっては、子どもが困ってしまいます。

 

ルールは最低限、譲れない部分にだけ作る

成長するとともに、どうしても規制をしなければならないことが多くなります。

その場合、最低限、どうしても譲れない部分にだけルールを作るよう心がけましょう。

 

おわりに

好奇心旺盛な1歳児は、遊びにとことん付き合ってあげてください。

それだけで子どもたちの心が満たされ、かんしゃくを起こすことが無くなっていきます。

 

保護者から離れられなかったり、不安になったらすぐに泣いたりする1歳児です。

できることは増えても、まだまだ赤ちゃんなんだということも忘れずに、関わってあげてくださいね。

 
 コラムニスト情報
西村史子
性別:女性  |