つい子供に手が出てしまう!躾(しつけ)と虐待の境界線とは (2/2)
児童虐待で子供を死なせる事件が後を絶ちません。どこまでが虐待?しつけとの境界線は? 殴る、蹴る、タバコの火を押しつけるなどは「身体的虐待」なのです。
そこに愛はありますか?
子どもが悪いことをしたときに、手が出てしまうことほど、親の心が痛まないときはありません。
子どもを愛しているけれど、今やめさせなくてはいけないことをしたときに、手を出して教え込むことがあります。
子どもの命がかかっていますか?
例えば、命の危険があるもの、行えばケガ・やけどをしてしまうもの、相手にケガを負わせてしまう危険性があるなどがそうです。
このときは、親が心を鬼にしてでも子どもを守らなくてはいけませんから、手が出てしまうのは致し方ないことです。
ですが、一方的に怒りにまかせて行うような手の出し方は、決して行ってはいけないものです。
この行動は、しつけでもなんでもありません。虐待です。
愛情を持って、我が子の命を守るために致し方なく行うこと、そこが境界線になると言えるのではないでしょうか。
しつけだから叩いてもいい?
「しつけだから叩いてもいい」なんてことはありません。
何回言っても危険のあることをしようとするとき(どうしても必要だと判断したとき)に、短い言葉と危険のない箇所(おしりなど)をぶつだけで、幼児には十分に伝わります。
それ以外の時は、叩くより、言葉で「どうしてしたらいけないのか」を伝えましょう。
お母さんが真剣な顔や目で話していたら、幼児にも声は届くものです。
叩くことを前提とするようなしつけの仕方は、見直す必要があります。
おわりに
「何度言っても聞かないから…」という声をよく聞きます。
ですが、上でもお話ししたように、子どもは言うことを聞かないものです。
親が根気よく、子どもに注意することを繰り返すことが親の役目で、大切なことなのだと思っていただければ幸いです。
|
|
コラムニスト情報
|
|