やりがちな夏のNGスキンケア習慣とは?皮脂によるニキビや、乾燥によるしわ、水洗顔などやりがちな「間違いお手入れ術」を斬る!

夏のNGスキンケア 前編

皆さんこんにちは。スキンケアカウンセラーの松原好克です。

 

年齢に見合った美肌を維持するには、季節によってスキンケアを変える必要がありますね。

特に、夏場の手入れがそのカギを握っていると言っても良いでしょう。


今回のコラムは、肌の悩みを増やす「夏にNGのスキンケア」をお伝えします。

 

 

NGその1 汗・皮脂を放置!

夏は冬に比べて新陳代謝が活発になりますが、汗を掻きやすい上に皮脂の分泌も盛んになります。

汚れが留まった素肌は、トラブルの引き金になります。

 

 

汗・皮脂が肌に及ぼす悪影響

汗は外気に対応するため、体温調節に欠かせない機能の1つですが、時によりカブレや痒みの原因になります。

皮脂は時間と共に酸化(過酸化脂質)して、肌老化を促進します。
例えば、毛穴周りの表皮にダメージを与えて毛穴を開かせてしまうだけでなく、毛穴の開きが連なってシワになることが分かっています。

また、人によっては、ニキビや吹き出物を悪化させてしまうこともあります。

皮脂は、雑菌から肌を守ったり、滑らかさを出したりする役割があるため、必要不可欠な成分だと言えます。
ですが、放置して酸化(過酸化脂質)させてしまうほうが、肌に悪影響を及ぼすリスクが高いのです。

夏の汗と皮脂は「あぶらとりハンカチ」で取り除く

汗にはハンカチ、皮脂にはあぶら取り紙を使うことが多いと思いますが、暑い夏に両方を使いこなすのは億劫です。

そこでお勧めしたいのは、近年登場し始めた「あぶらとりハンカチ」です。

その製品の多くは、皮脂と汗の両方に対応しています。

特徴としては、洗って繰り返し使えるので経済的な上に、ポリエステルやナイロンなどを織り交ぜた素材になっているため、一様にメイク崩れが少なく使用感も良好です。
加えて、従来のハンカチに比べて低刺激だと思われます。

ポイントとしては、汗や皮脂が浮き始めたら、擦らずに肌を押さえるようにして吸い取ることです。
お手頃な価格で、オンラインショップでも気軽に購入できますので、是非試していただきたいと思います。

NGその2 水だけで洗顔

昔から、皮脂は潤いを守るから落としてはいけないという風潮があり、夏でも水洗顔を励行する女性がおられますが、そこには大きな落とし穴が存在します。

 

 

水洗顔では取り切れない残皮脂が酸化して、肌老化を促進

汗と皮脂の分泌が多い夏は、とにかく肌を清潔に保つことです。

汗はある程度水でも洗い流せますが、皮脂は文字通り”あぶら”ですので、水だけでは落ちません。
先に述べましたように、水洗顔で取り切れなかった残皮脂は、時間の経過と共に悪玉(過酸化脂質)に変化し、蓄積することによって肌老化を促進すると考えられます。

「朝晩2回」の洗顔料を使った洗顔がベスト

汗汚れ・皮脂汚れを適度にリセットするには、洗顔料を使用した洗顔が望ましいです。
特に皮脂は、取り過ぎると乾燥するというイメージがありますが、分単位で次から次へと分泌されるので心配要りません。

ただし、必要以上に洗顔をやり過ぎると、皮脂腺が活発になり皮脂が過剰に分泌されますので、夏でも朝晩2回の洗顔がベストです。
乾燥肌や敏感肌の人は、夜のみ洗顔料を使い、朝は水洗顔でも良いでしょう。

NGその3 化粧水しか付けない

「夏場のスキンケアは化粧水だけで十分」と位置付けている女性がいらっしゃいます。


確かに、使用感だけを考えたら、爽快感のある化粧水が夏に優遇される理由もわかりますが、化粧水だけというのは、本気のエイジングケアを意識するならば不十分でしょう。

 

 

化粧水だけでは保湿力不足で、バリア機能が低下!

夏場は、どうしても日焼け止めと美白化粧品ばかりに目が行きがちですが、紫外線に対する抵抗力(肌のバリア機能)を維持することも大切です。
20代半ば辺りからバリア機能は徐々に低下し、紫外線を吸収しやすい肌質へと変わっていきます。

そのバリア機能をサポートするには、潤いを与える保湿成分が必要になります。
ポイントは、化粧水やローションには多くの保湿成分を配合することは困難だということ、さらに、水っぽいものは蒸散率が高いため、美容成分との親和性が低い傾向にあります。


※ビタミンC誘導体などの水溶性成分は除く

夏は「サラッとした保湿美容液」でバリア機能を整える

では、肌のバリア機能をアシストする、保湿成分が多く配合されやすいアイテムは何でしょうか?
それは、「美容液」です。

 

全ての美容液に該当するとは限りませんが、肌に馴染みやすいものが多いため、保湿成分をたくさん配合するにはもってこいです。
最近では、高い保湿力を有するセラミドがよく使われますが、ヒアルロン酸やコラーゲンといった従来から人気のある成分でも良いでしょう。

 

保湿美容液は、油分が多いものや水分が多いものまで幅広いですが、夏のベタつきを考えると「オイルカット」「オイルフリー」と明記されたサラッとしたものがベストです。

今年の夏からは、化粧水だけでなく、是非保湿美容液を毎日のスキンケアに加えてみてくださいね。

NGその4 クリームの塗り過ぎ

乳液やクリームといった化粧品には、油成分が多く入っているのはご承知のことと思います。
そして、夏でも顔全体にしっかりとクリームを塗る人がおられますが、塗り過ぎによって肌の悩みを助長することは、あまり知られていません。

 

 

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