経絡ヨガ:胃腸の消化の働きを正常にするポーズを紹介。夏バテや食べ過ぎなどから来る食欲不振も、つい食欲旺盛で食べ過ぎてしまうのも、改善できます。

食欲不振・食べ過ぎを改善する経絡ヨガ

美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

今回は、胃腸の消化の働きを正常にしていくことによって、食欲を落ち着かせるヨガをご紹介します。

 

異常な食欲の原因も、胃腸の不調?

暑い時期は、冷たい飲み物や喉ごしのいい食べ物ばかりを食べて消化液が薄まり、消化が落ちることがあります。

 

消化の働きが正常でない場合、それに従って食欲も不自然になります。

消化の働きが正常になれば、ほどよい量で満足するようになります。

「胃の経絡」を刺激すると、胃腸の消化が正常に!

東洋医学の長年の研究により、目に見えない気の流れ道である経絡(けいらく)や、経絡上に特定の臓器の働きを良くするツボがあることが明らかになり、鍼灸やヨガなどに生かされています。


胃の消化を整える「胃の経絡」は、ももやお腹など、体の前面を通っていて、主にそこを伸ばすことで胃腸の消化を正常にし、乱れた食欲を落ち着かせていきます。

 

実際に胃の経絡を刺激するポーズを行ってみましょう。

英雄座のポーズ
両足を割り座にして座ります。

膝や腰が痛ければ、座椅子に座っても構いません。

 

両手を後ろの床につき、息を吐きながら上体を後ろに倒します。

ももの前やお腹が伸びる感覚を心地よく味わえる程度の倒し方にします。

 

 

この状態で、深呼吸を5~10回繰り返します。

 

息を吸いながら上体を起こします。

腰を反らせ過ぎると痛める可能性があるので、お腹を平らにするイメージで行います。

すると、ももの前や脚のつけ根、下腹の奥がよくストレッチされ、胃の経絡の刺激ができます。

 

体側を伸ばす三角のポーズ

右側の体側伸ばしは、胃や肝臓の働きを整え、左側の体側伸ばしは、腎臓や腸の働きを整えると言われています。

 

両足を肩幅の3倍ほど開きます。

 

右つま先を90度外側に向け、息を吸って両腕を左右に広げて伸ばします。

 

息を吐きながら、右膝を曲げて腰を落とし、右手を右くるぶし近くの床につきます。

重心を落とすと筋力的にきつい場合には、肘を曲げて膝に置くようにすると、重心を高めにしながら体側を伸ばすことができます。 

 

息を吸いながら、左腕を体側の延長に伸ばします。

 

この状態で深呼吸を5回繰り返し、息を吸いながら上体を起こしましょう。

反対側も同様に行います。

 

三日月のポーズ
両足をそろえて立ちます。

 

息を吸いながら、伸ばした両腕を横から上にあげます。

耳を二の腕で挟むくらい高くしましょう。

 

両手の指を組んで、人差し指だけ伸ばします。

 

息を吐きながら、上体を右へしなるように倒して、深呼吸を5回繰り返します。

無理なく心地よく体側の伸びを味わえる程度、上体をしならせましょう。

 

 

息を吸いながら上体を起こし、反対側も同様に行います。

 

片方の弓のポーズ
うつ伏せになり、右膝を曲げて右手でつま先をつかみます。

左腕は前に伸ばしておきます。

 

息を吸いながら、右膝を蹴りあげるようにして背骨を反らせます。

 

この状態で、深呼吸を5回繰り返します。

 

息を吐きながらうつ伏せに戻り、反対足でも同様に行います。


膝を蹴り上げた時に伸びるお腹、ももの感覚を味わいましょう。

胃の経絡の刺激ができます。

 

おわりに

お腹や体側が伸ばされて、内臓や心、頭がすっきりしたのではないでしょうか。

 

無理に食べるのでもなく、がぶ飲みをするのでもなく、ヨガで内側を整えていくことから、必要なものを必要なだけ欲する正常な状態に向けるのに役立てたらと思います。

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