ヒーリング効果を高めるピラティス「マインドフルネス瞑想」のやり方

ヨガインストラクターが教える、ピラティスの姿勢呼吸法を紹介。ストレス解消に役立つ「マインドフルネス瞑想」のヒーリング効果は絶大です。

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
ストレス解消!ピラティス「マインドフルネス瞑想」効果とは?

こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

 

みなさんは、「マインドフルネス」という言葉をご存知でしょうか?

近年、アメリカのビジネスマンを中心に注目を浴び、日本でも徐々に一般に聞かれるようになりました。

 

最近よく聞く「マインドフルネス」って何?

マインドフルネスとは、「今現在の自分の心身の様子を見つめ、感じ取る」ことを指します。

そうして現在の自分の内側に意識を向けることで、過去や未来の後悔や不安、ストレスから自分を切り離していくことができます。

 

それが、環境や感情に左右されない自分の軸を作り、幸福感を持ってパフォーマンスを高めることにつながるのです。

 

【マインドフルネスヨガ】ストレスを軽くする「ゆる瞑想」のやり方・方法

 

メンタルヘルスにも効果的な「マインドフルネス」

実は、この「マインドフルネス」の状態は、ピラティスを行う時は自然に経験しています。
しかも、ピラティスとは、意図的意識的に体をコントロールする神経を鍛えるので、より理想的な心身の状態へと自分を導いていくメソッドです。

今回は、マインドフルネス瞑想とピラティスで、心身のコントロール力を上げる方法についてご紹介します。

 

 

ピラティスは、心と体をコントロールするメソッド

ピラティスは、約100年前に、ドイツ人のピラーティーズ氏が開発したエクササイズです。

その根幹には「精神が肉体をコントロールし、心身を調和的に健康に導く」という考え方があります。


脳でイメージした動きを正確に体へ伝えるため、筋肉を鍛え体をしなやかに引き締めるだけでなく、神経をトレーニングして思う通りに体を動かすことができるようになります。
そのことが、精神的な安定や自信にもつながるのです。


深い呼吸と動作を調和させるので、自律神経の働きを整えられ、体だけでなくバランスのよい精神状態へと導きます。

 

 

ピラティスは、マインドフルネス瞑想と同じ効果が得られる

「マインドフルネス」は、自分の今現在の呼吸や体の各部分のリラックス具合、心の状態などを観察することを言います。
観察して感じ取ったことに対しては一切評価を加えず、ただただ把握するだけですが、それが脳のおしゃべりを消すので、ストレスのない深い安らぎを感じることができます。

一方ピラティスも、一刻一刻の筋肉や関節の様子を感じて脳に伝えながら、動かしたい動きとの違いを把握し、修正して動くことに集中します。
深い呼吸を感じて動くことで、意識は内側に向かい、頭の中はシンプルで瞑想的になります。


ピラティスでの呼吸や体の各部分の観察が、まさにマインドフルネス瞑想と同じ効果を生んでいるのです。

マインドフルネスピラティスを実践してみよう

それでは、初めての人でもやりやすい、ピラティスの姿勢呼吸法を実践してみましょう。

 

  1. つむじに角が生えているイメージで、天井を刺します。
  2. 座骨は、地球の中心まで刺すイメージで座ります。
  3. その時、背骨は引き離されて長く、ウエストが細い状態になります。
  4. そのウエストの感覚を保ったまま、肋骨回りが前後左右に広がるように鼻から息を大きく吸います。
  5. 息を口から細く長く吐きながら、さらにウエストが細く、背骨も上下に長く伸びていくイメージで吐き切ります。
  6. できてもできなくても、ただただ呼吸と背骨に意識を集中していきます。

 

不思議なことに、深い呼吸に意識を向けていると、自然と集中したり、リラックスして眠くなったりするなど、外へ気は散らなくなります。

そのことが脳を休ませ、ストレスを解消します。

 

 

ピラティスとマインドフルネス瞑想で、頭の中をシンプルに

マインドフルネス瞑想とピラティスの共通点や、得られる経験、相乗効果などを理解していただけたでしょうか。
人と比べて一喜一憂するクセがあったり、左右されやすい傾向があるなら、瞑想を意識してピラティスを行うのも一案です。


マインドフルネス瞑想ピラティスで、安らぎを感じて過ごす日常の役に立てるはずです。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com

 

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