アイスティーが濁った時のアレンジレシピ集!冷たい紅茶を美味しくいただく

執筆者: 森の紅茶人 職業:自営(紅茶教室・紅茶販売・ティサービス)

前編では、透き通った美味しいアイスティの入れ方を一通り紹介いたしました。


今回は、アイスティを作る上での注意点や、アイスティのアレンジ・応用を紹介します。

 

 

アイスティを作る上での注意点

アイスティの場合、白く濁ってしまうことがあります。
理由は、紅茶に含まれていますタンニン(紅茶フラボノイド)とカフェインが結合して、白く見えるのです。


≪クリームダウン≫≪ミルクダウン≫と呼ばれる白濁です。
しかし、成分は変わらないので、気にせず飲んでも全然構いません。

あくまで見た目の問題ですが、透明感がなく、美味しそうに見えないところが難点なのです。

 

前編で紹介した作り方ですと、白濁しにくい透き通ったアイスティが出来ます。

しかし、この逆をすれば濁りやすくなります。

それをあえて説明します。

 

白濁しやすいポイント

紅茶を美味しく入れる方法『ファイブ・ゴールデン・ルール』の中で、1番目のUse good quality tea(良い茶葉を選ぶ)と3番目のMeasure your tea (茶葉の量を図る)、5番目のAllow time to brew(一定時間蒸らす)がポイントとなります。 

  • タンニンの多い茶葉を選ぶことと、茶葉の量を多くすること 

セイロン産ウバ茶や、インド産アッサム茶などは、タンニンが多く、濁りやすくなります(コク味が有り過ぎる紅茶になる)。
また、茶葉の量を多くすると、やはりタンニン量が多くなりますので濁りやすくなります。

 

  • 蒸らす時間が長過ぎる

タンニンの抽出量を増やせば、濁りやすくなります。
長めの時間、例えば3分以上蒸らすと濁る可能性が高まります。

 

  • 長く保存し過ぎる

冷蔵庫に長くストックしておくと、時間の経過で濁ってしまう場合もあります。

 

白濁した場合の対処法

1. 熱湯を入れる

白濁した場合、熱湯を入れると一瞬温度が上昇してタンニンとカフェインの結合が解け、紅色に戻ります。

しかし、アイスティとしては、ぬるくなってしまいます。

濃く出した場合は再度氷を入れて冷やしても良いのですが、そうでない場合は薄いアイスティになる可能性もあります。 

 

2. ミルク(牛乳)を入れる

「木は森に隠せ」と言われるように、白濁した場合は白いミルク(牛乳)を入れて分からなくしましょう。
ミルクと紅茶の相性はとても良く、まろやかな味となります。

砂糖を入れなくても、美味しく飲めます。

白濁した場合は、これをお勧めいたします。

 

アイスティのアレンジ・応用

1. アイスミルクティにバナナの輪切りを入れる

前述しましたが、白濁させたアイスティにミルクをたっぷり入れます。
そして、その中にバナナの輪切りを好みの量入れます。


夏の暑さで疲れた時には、とてもありがたい飲み物となります。

 

2. 透き通ったアイスティに炭酸水(ソーダ)を入れる

前編で紹介した「透き通ったアイスティ」を作ります。

そしてグラスに注いだ後に、スプーンで2~3杯の炭酸水を入れます。

 

 

簡単なティーソーダの出来上がりです。

サクランボを1個沈めれば、おしゃれな飲み物となります。

 

 

3. セパレートティ

ホットティでは味わえない、アイスティの色彩を楽しむ方法です。
糖分が多いと濃い濃度となり、重くなり、下に沈みます。


アイスティを下にしたい場合は、オン・ザ・ロックス方式で、濃いホットティの時に多めの砂糖を溶かしておきます。
糖分のことを考えると砂糖入りは余りお勧めしませんが、お好みで。

 

 

セパレートティの作り方
アールグレイティとグレープフルーツ

100%果汁(濃縮還元でもOK)のグレープフルーツジュースを、先にグラスの3分の1~4分の1程度入れておきます。
その上に大きめの氷を入れます。

アールグレイティは、砂糖を入れずにアイスティを作ります。


グラスにアールグレイティを入れていきますが、大きめの氷に向かって、静かに注いでいきます。

静かに注ぐと、濃度の違いで、分離したままとなります。

セパレートを見るのを楽しんだ後は混ぜて飲んで下さい。

 

もし、砂糖をたっぷりと入れたアイスティの場合は、この逆でアールグレイティを先に入れておきます。

 

 

アイスティとミルク

作り方は上と全く同じです。

アイスティは、セイロン茶やダージリン茶(渋みがある場合)で作ります。

 

アイスティとアイスクリーム

グラスに注いだアイスティの上に、バニラなどのアイスクリームを乗せてティーフロートにします。
手軽で、色々な味のアイスクリームで楽しめます。

 

おわりに

アイスティも色々なアレンジが楽しめます。
砂糖を入れなくても、ミルクを入れれば飲みやすく、疲れが取れます。

また栄養的にも好ましいですね。

 

フルーツやアイスクリームとの組み合わせも色々と楽しめます。
さあ、これからの本格的な夏を健康に快適に過ごすため、アイスティを飲みましょう!

 
 コラムニスト情報
森の紅茶人
性別:男性  |   現在地:名古屋市  |   職業:自営(紅茶教室・紅茶販売・ティサービス)

長年大手紅茶会社勤務。紅茶専門店勤務(大阪・名古屋)経験有。
2012年から独立し、大手紅茶会社時代の仲間が立ち上げた紅茶ブランドRegent Garden Tea と Royal Walton Tea で紅茶教室・ティーサービス実施。またそのブランド紅茶を委託販売。
活動地区は東海(愛知県、岐阜県、三重県)と北陸(石川県、福井県、富山県)
ブログ名【紅茶雑館】http://morikawa201205.blog.fc2.com/
 *ブログは毎日UPしています。
ホームページ【紅茶館M's tearoom】http://morikawa201208.jimdo.com/
  *紅茶活動全体が判ります。