こんにちは。カラーコーディネーターの安田紀子です。

色が持つ効果とカラーコーディネート例についての最終回です。
今回は定番色についてお話しさせていただきます。

定番色といえば、黒・白・グレーといった無彩色から、茶・ベージュのような有彩色までありますが、共通しているのは「どの色にも合わせやすい」「どんなシーンでも使える」といったことではないでしょうか。

では、その定番色の効果を活かすために合わせる色は、どのような色が良いのでしょう。
具体的に見ていきます。

「高級感」「クール」というプラスのイメージから「死」「絶望」といったマイナスのイメージまで与えることの出来る色です。

内面的な効果としては、自信のないときに黒を身に着けることで、気持ちを支えてくれるということが挙げられます。

同時に、周囲には鎧をまとっているような強靭さをイメージさせます。

左は、黒の持つ「都会的」なイメージを活かすカラーコーディネートです。

このような青に限らず、原色に近いような鮮やかな色を組み合わせると、都会的でシャープな印象になります。

右は、黒の「高級感」「重厚」といったイメージを活かした組み合わせです。

このようなイメージを与えたいときには、濃く深い色を組み合わせると良いでしょう。

もちろん、どの色合いでも構いません。

「清潔」「純粋」のようなクリーンなイメージを与える色です。

周囲に清潔感を与える色ですが、同時に「汚してはいけない」という気にさせるため、緊張感を生む色でもあります。
疲れ切っているときは真っ白ではなく、オフホワイトの方がリラックス出来ます。

左はいわゆる真っ白、ピュアホワイトです。

黒同様、どの色にも合いますので、与えたいイメージに合わせた色を組み合わせます。

こちらのコーディネートは、上品でかつ都会的な女性らしさをアピールするときに効果的な組み合わせです。

鮮やかな色を合わせると、都会的な印象になります。

右は少し色味のある白です。

オフホワイトや生成といった名前でお馴染みだと思います。

こちらの色も、ピュアホワイト同様どの色でも合いますが、柔らかい印象になります。

そのため、濃い原色のような色より、淡い色の方が優しい印象を与えることが出来ます。

茶色は「穏やか」「堅実」「実直」のような、プラスイメージに対し「古い」「田舎くさい」というマイナスイメージを持たれます。

このマイナスイメージは、パーソナルカラーのブルーベースの肌色の人が身に着けると顕著になります。

イエローベースの肌色の人の定番色としてお勧めの色です。

左は「田舎臭い」イメージを「ナチュラル」「素朴」というイメージに変えた配色です。

自然世界にある色を組み合わせることで、周囲の人も自分自身も穏やかな気持ちになれます。

右は、茶色の持つ「暖かさ」を活かした配色です。

こちらは、暖色系の色を合わせることで可能になるコーディネートです。

あまりビジネスシーンには向かないコーディネートになりますので、ご注意を。

数回に渡ってお話しをしてきました色の効果とコーディネートですが、いかがでしたか。

色の持つ様々な意味や効果を知ることで、毎日のお洋服選びが少し変わるかもしれません。

たまには、色の効果を意識してお洋服を選んでみても良いのではないでしょうか。