成功率90%超!箸置きダイエットの効果とやり方 (1/2)

執筆者: 水谷俊江 職業:管理栄養士 アーユルヴェーダセラピスト
はじめに

ダイエット情報に飛びついてやってみたところ、食べる物を変えたりするだけで、一時的に体重が増減して一喜一憂することも確かな事実です。

しかし、それは本当に一時的なもの。またリバウンドをしてしまいました。
なので、また新しいダイエット法を試してみます。

一度でもダイエットをした経験のある方は、そんなスパイラルが取りついているかもしれません。

どんなに食べ物を変えても、食事の習慣が変わらなければ、また元の体重に戻ってしまうものです。
そこでご紹介したいお店が「兵左衛門の箸専門店 にほんぼう」です。

 

このお店が、ダイエットにどう関わってくるのでしょうか?

 

 

噛むことの大切さ

ダイエットの秘密兵器は「箸置き」です。

その説明は後ほどするとして、食事をするとき、一口で何回噛んでいますか?

 

噛むこと。
咀嚼によって、唾液のアミラーゼという酵素が働き、まさにお口の中で、炭水化物がでんぷんへと分解されるという化学変化が起こっています。
炭水化物はでんぷんとなって甘くなり、噛めば噛むほど美味しく感じるのです。

「噛む」という行為。
その刺激が脳へ伝わり「交感神経」に働きかけます。
すると、褐色脂肪細胞を目覚めさせる「ノルアドレナリン」というものが分泌されます。
今度は、褐色脂肪細胞が刺激されて「脂肪」をどんどん燃焼してくれます。

 

褐色脂肪細胞とは

褐色脂肪細胞とは、交感神経系の指令を受けて、組織内で脂肪を酸化分解して熱を発生させ、冷えから内臓を守る働きをするものです。

 

食べ過ぎた時など、余分なエネルギーを熱として体外へ放散する、ラジエーターとしての働きもします。
つまり、燃やす役目を果たす脂肪細胞なのです。
 

早食いの人は満腹感が感じにくい

また、満腹感は食事をしてから20分しないと感じないと言われています。

満腹を知らせてくれる満腹中枢は、脳の視床下部にある器官です。
食事を始めると血糖値が上がり、それを感知し、血糖値から体に必要なエネルギー量になったらストップをかけてくれる、コンピューターのような器官です。

「もうエネルギーが満タンです」と判断すると、満腹を感じさせてくれます。
満腹中枢が血糖値上昇を感知するまで20分程度かかるため、早食いの場合、沢山食べても満腹を感じることが出来ないのです。

ダイエットのためにも、たくさん噛んでゆっくり食べたいものです。
厚生労働省は「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」で、一口30回以上噛むことを目標に「噛ミング30(カミングサンマル)」運動を提唱しています。

箸置きを使ってダイエット

1口で30回は、なかなか容易ではありません。
そんな時こそ、箸置きです。

お口に食べ物を運んだら、その都度箸を置いてみましょう。
出来るだけ優雅に。
その習慣が、噛む回数を増やしてくれるマジックです。
所作が美しくなるばかりか、ダイエット効果も絶大なのです。

さて、箸置きだけでなく、お箸も変えてみましょう。
なぜなら、それが気分転換となり、早く食べる習慣を変えるきっかけになると思います。

 


先ほどご紹介をした「にほんぼう」には、思わず目を奪われてしまう、美しいお箸が並んでいます。
全て自然の木に漆を塗った手作りです。
木の温もりや漆の風合いが、手にしっくりと馴染み、体の一部になったようです。

また、大切に使い続けたいお箸の修理もして下さいます。

食事の席のアンチマナー妖怪

こちらでは、妖怪にも遭遇します。

 

 

 
 コラムニスト情報
水谷俊江
性別:女性  |   職業:管理栄養士 アーユルヴェーダセラピスト

管理栄養士としてクリニックでのダイエットや腸活アドバイスなど2000人以上の相談業務に携わってまいりました。
アーユルヴェーダセラピスト、風水鑑定士の資格もあり、このコラムでは西洋医学の栄養学だけでなくインド、中国の叡智を取り入れた新しい健康アドバイスをご紹介します。