マドリードのカジュアルレストランが熱い!星つきシェフの経営するおすすめ人気店3選

執筆者: みうらみゆき
はじめに

皆さんも、星の数でレストランの格付けをするミシュランの存在をご存知かと思います。


もちろん、スペインにも星つきレストランがあります。

相場は、お料理1人分100~200ユーロ(約14,000~28,000円)の店が多く、世界のそれと比べるとお得かもしれません。

 

マドリードにも、数々のミシュラン星を獲ったレストランが存在しました。

しかし、その後の不景気で集客に苦戦し、閉店していく店が続いたのです。

 

そんな中、カジュアル店を出すシェフが増えてきました。

今回は、注目の3店をご紹介しましょう。

 

Vi Cool(ビ クール)

シェフは、バルセロナ出身のセルヒオ・アロラ氏(Sergio Arola)。


彼は、閉店してしまった、3つ星の名門レストラン「El Bulli(エルブジ)」で修行していました。

マドリッドで数店舗を経営し、その中の1店舗は星も獲得していましたが、財務系のトラブルがあり閉店。

その後、ガストロバル(小皿料理を出すバー)やサンドイッチ店を出したのですが、鳴かず飛ばず。


しかし、最近、仕切り直して「Vi Cool」というカジュアルレストランを、マドリードに2店舗展開し始めました。


こちらは、前菜も8ユーロ(約1,100円)から、メインの1品も10ユーロ(約1,400円)前後。

2人分から注文できるタパス(小皿料理)セットは、1人20ユーロ(約2,700円)で6品+デザートがついてくる、満足の内容になっています。



平日のランチには、定食メニューもあり、気軽に使えるお店です。


Street Xo(ストリート)

現在、最も注目されているマドリードの若手シェフ、ダビット・ムニョス氏(David Muñoz)。

 

市内の中心地から少し離れた所にある、彼のレストラン「Diverxo(ディベルソ)」。

ここは、1995年以来、初のマドリードにおける三ツ星を獲得し、飛ぶ鳥を落とす勢いのお店です。

 

そんな彼が、マドリードの中心地でカジュアル店をオープン。

場所は、カジャオ広場にあるデパートEl Corte Ingres内のグルメ版フードコートです。

タトゥーや鼻ピアス、モヒカンが印象的なダビットですが、こちらの店はそんな彼のストリート感がたっぷり溢れている空間となっています。


その名も「Street Xo」。

店内は、ダンスクラブのように大音量の音楽がBGM。

オープンキッチンなので、自分の料理がどのように出来上がるのかを見る事ができます。


 

ロンドンの創作和食店「NOBU」で修行したダビットの料理には、日本の食材も多く混ぜ込まれています。

また、豚骨ラーメンをスペイン食材で作り上げたりと、特に日本人には驚きや発見があるでしょう。

 

YAKITORO(ヤキトロ)

最後にご紹介するのは、以前、マドリードに「NODO(ノド)」という和西フュージョンレストランを出していた、アルベルト・チコーテ(Alberto Chicote)のお店。


彼のレストランは、星を獲得しつつも、惜しまれながら閉店

その後、チコーテは、テレビの料理番組へ引っ張りだこになりました。


そしてこの度、2014年夏に中心地にオープンしたのが「YAKITORO」。

ガラス張りの店内の真ん中には、炭火焼処があり、小奇麗な日本の焼鳥屋のようです。


1品3~7ユーロ(約400~1000円)が多く、2人でシェアするのに丁度良いサイズ。

料理番組で、数々のレストランの問題を解決してきたチコーテだけあって、コストパフォーマンス、料理の提供時間の早さなど文句なしでした。



のお店でも、付け合せのソースが、パプリカパウダーが入った赤味噌ベースだっり、トマトのサラダにガリが入ってたりと、日本の食材が登場しています。

日本とスペインの食材の組み合わせも楽しめますよ。


youtubeより引用

 

おわりに

星のついたレストランも良いけれど、気軽にビールを楽しむのが好きなマドリードの人達は、カジュアルでシンプルな美味しさがお好みかもしれません。


こちらにお越しの際は、ぜひ味わってみて下さいね。

※1ユーロ=約138円にて換算

 
 コラムニスト情報
みうらみゆき

マドリッドでスペイン料理教室を主宰しながら、面白いと感じたスペインの情報をお届けしたいと思います。

http://miyukifood.exblog.jp/

 

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