スイスで日本の寿司ブームなるか?海外・外国人の好きな和食「SUSHI」の人気を検証!

執筆者: 木下陽子 職業:寿司教室運営
はじめに

こんにちは、スイス在住の木下陽子です。

 

自宅や企業様向けに寿司、和食教室やケータリングのお仕事をさせて頂いています。

こちらでの和食事情などをお伝えして行こうと思っています。

 

 

外国人の好きな和食は?

「外国人の好きな和食は?」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは「寿司」ではないでしょうか?

 

実際、私が住んでいるスイスのチューリッヒ州でもどんどん寿司バーがオープンしています。

新しい大きなショッピングセンターに寿司バーが入っていることも多いです。

 

 

本当に寿司は人気なの?

もし、スイスで「寿司は本当に人気なの?」と聞かれたら、「人気は出てきているが、あくまでも限られた人のみに人気である」と答えるでしょう。

というのも、「まだ食べたことがない」と言う人が多いからです。

田舎の小学校などで寿司教室をしても、食べたことがある子供がクラスに一人だったりします。

 

一方、都市部の小学校のパーティーに寿司を持って行くと、一部の父兄が寿司桶に群がり、秒殺で寿司が無くなります。

「こんな美味しい寿司食べたことない!」とその場から離れなかったりします。

 

外国人の好きなネタは?

お寿司教室をしていると、「毎日、スシを食べてもいい!」というスシラバーが時々やってきます。

 

そんな方々に好きなネタを聞いてみると、「マグロ(赤身)」が一番人気な気がします。

ただ、中トロなどは人気がなく魚屋さんに行っても購入できるのは稀です。

食感や健康面で敬遠されているのだと思われます。

 

魚だけでなく肉なども脂肪分の多い部分はカットされて売られていることが普通で、皮つきの鶏もも肉などを一般のスーパーで見かけたことは一度もないです。

 

 

おわりに

世界中で寿司ブームが起こっていますが、スイスでは値段が高いということもあり、まだ全ての人には浸透していません。

これからアメリカオーストラリアで寿司を日常的に楽しんだスイスの若者やビジネスマンが帰国して、さらなる寿司ブームを起こしてくれるのではないかと思います。

 

将来的にはピザやパスタレベル、つまり食べたことがない人がいないレベルまで行くのではないかと予想しています。

ただそれが10年先か20年先かは予想が尽きませんが、スイスにもそのような状況が訪れるよう、私もスイス在住の方々に美味しい寿司を振舞っていきたいと思います。

 
 コラムニスト情報
木下陽子
性別:女性  |   現在地:スイス  |   職業:寿司教室運営

スイスでお寿司教室やケータリングをしています。2006年生まれのハーフの息子についても更新中。

日本、アメリカ、インドのIT関連会社に
コンサルタントとして勤めたのち、
2005年よりスイス在住。
2007年より寿司・和食教室、ケータリングのビジネスを始め、
今に至る。

Facebookページ : https://www.facebook.com/SushiYoko.ch
ブログ : http://sushiswiss.exblog.jp/
ホームページ : http://www.sushi-yoko.ch/
Twitter(日): https://twitter.com/sushi_yoko 
Twitter(英): https://twitter.com/SushiClass